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[Fリーグ第1節]バルドラール浦安・米川正夫監督「ぶっちゃけ、順位に対するプレッシャーは感じていない」(2014/7/5)

image米川新監督が率いる浦安は、開幕2連勝と好スタートを切った。

Fリーグ2014/2015 powered by inゼリー 第1節
バルドラール浦安 3-2 フウガドールすみだ
2014年6月29日(日) 18:35Kickoff 観客数:2,972人

[得点経過]
1-0 5分05秒 浦安 4 深津孝祐
2-0 14分15秒 浦安 8 加藤竜馬
2-1 16分42秒 すみだ 8 太見寿人
3-1 30分00秒 浦安 8 加藤竜馬
3-2 32分32秒 すみだ 3 金川武司

 

▼縦への推進力に優れる浦安

開幕2連戦で連勝を飾ったのは、名古屋、大分、そして浦安。これは昨シーズンの上位3チームであり、いってみれば“順当”と表現できるかもしれない。もちろんまだ開幕したばかりで、そのわずか2試合でリーグの行方を占うのは到底難しいのだが、この2試合でどんなスタートを切ったかということは、リーグの行方を大きく左右するに違いない。

特に浦安は、今シーズンから監督が米川正夫氏になり、Fリーグ初挑戦の監督が早々に結果を得るのは簡単ではないと踏んでいただけに、出来すぎの結果だったのではないかと思う。初戦の北海道戦は3-0で零封し、続くすみだ戦は、すみだの須賀雄大監督と、「観客がおもしろいと感じてくれる試合をしよう」と互いの健闘を誓い合ったうえで、その言葉に偽りなく、ハイレベルな攻防を見せ、接戦の末に3-2で逃げ切り勝ちを収めた。

伝統的に、個々の能力に優れ、アジリティーの高い選手をそろえる浦安は、常々、質の高いフットサルを見せていた。ただここでいう「質」とは中盤での展開のことであり、ゴールに迫る部分の仕掛け、個人技、アイデアという点では、(やればできるはずなのに)見せ切れず、不完全燃焼で結果を出せない試合が数多くあった。これまでのそんな流れを拭い去るかのように、この開幕2連戦では、終始攻撃的な姿勢を貫き、縦への推進力に満ちあふれた戦いを披露していた。それはひとえに、米川監督の采配による部分が大きいのではないだろうか。2戦を終えた監督に、話を聞いた。

まとめ◆本田好伸

 

▼選手の見極めに時間がかかる

Pivo! 監督として初めてFリーグの舞台に立ちましたが、緊張しました?

米川 初戦はちょっとだけ。それよりも、自分がこの舞台にいるんだという感慨深い思いがありました。

Pivo! やはり、外から見るのと実際にピッチで指揮するのでは随分と感覚が異なるのではないでしょうか?

米川 感覚は違いますね。それはもう練習から。例えば選手に抱いていた印象と、実際どうかってところでも全然違う。それはよくも悪くも。そういう部分を自分の中で調整する作業に結構時間がかかりました。チーム始動から2か月は結構、それに時間を使っていましたね。

Pivo! 調整、というのは?

米川 例えば小宮山友祐はすごいディフェンスが強くて、すごく守れる選手というように、こういう選手だと思われている部分ってあると思います。でも、じゃあ守れるのはどの部分なのか。人に対して強いのか、スペースに入るのか、声が出るのか。そして攻撃はどうなのか。ボールは運べるのか、気を遣ったパスを出せるのかっていうような。そういう選手の見極めに時間がかかるんです。とにかくたくさん見ないと分からないし、それを受けてメンバーはこうだなとか、相手チームも踏まえて、フィジカル的にはここを使おうかな、こっちを使ったほうがいいかなとか。まずはそういうところからだと思っているので。

Pivo! もともと、下部組織であるセグンドの監督でしたし、浦安には知っている選手も多いと思いますが、それでも新しい選手を見る、という感覚なんですか?

(残り 3378文字/全文: 4870文字)

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