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[新人Fリーガーの喜びと苦悩]湘南・長尾龍「大変なら辞めちゃえばって話じゃないですか。でも、そんなの全く考えられない(笑)」(2013/11/15)

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新人Fリーガー長尾龍、28歳。9月14日、13節の北海道セントラルでFリーグデビューを果たすと前期最終戦の18節まで連続6試合出場を果たしている。

 

所属する湘南ベルマーレが後期開幕戦でエスポラーダ北海道と対戦した日の翌日、遠征メンバーから外れた長尾は東京にいた。職業である銀座deフットサルのスクールコーチとして生徒たちのリーグ戦に付き添っていたのだ。その日は予期せぬ出会いだったが、長尾は仕事の傍ら、Fリーガーになって大きく変わった私生活のこと、懸命に練習に励まないと明日がないという危機感、そういった試合の場では聞けない本音を語ってくれた。

 

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

9月にFリーグデビュー

 

Pivo! 湘南ベルマーレに入団が決まったのが今年の8月。

 

長尾 そうです。そして9月の第1週からトップ登録されました。昨シーズンでファイルフォックス府中(関東リーグ)を辞めて、どこかしらFリーグのチームに挑戦したいなというところで、キーパーの遠藤くんに話をしてもらって湘南の練習に参加させてもらって。それが今季の開幕の1週間、2週間前くらいからですね。

 

Pivo! トップ登録まで結構時間がかかったが。

 

長尾 湘南がすごい調子よかったっていうのもあって(注:開幕から5節まで4勝1分けと快進撃)、新入団選手のことを気にしてる場合じゃなかったと思います。あとはファイル辞めてから、ファイル今年選手権なかったんで、地域チャンピオンズリーグ終わって2、3、4月ぐらいが何もやってない状態の部分があったので、体がもう一回動くようにするところからだったのでちょっと時間かかっちゃいました。

 

Pivo! で、ようやくトップ登録されて、試合出場。

 

長尾 13節の北海道セントラル(9月14日)がデビュー戦になりました。

 

Pivo! それから前期最終戦の18節までに連続で6試合出た。順調な流れだ。

 

長尾 流れ的には、まあ、順調だったんですけど、プレー的には全然納得いってません。ずっと勝ってたチームに入って、自分が入ってから試合も勝てないですし、自分の試合に出てのパフォーマンスも。練習じゃやれてるのに試合じゃやれてないみたいな、まだ慣れてない部分があってっていうのがあって。

 

友だちと夜遊びしなくなった

 

Pivo! Fリーガーになって生活が大きく変わったと聞いたが例えばどんなふうに?

 

長尾 まず週単位の練習量が単純に増えました。ファイルだったら週3回だったのが、少なくて4回、多かったら6回くらい。1回ごとの時間も前と同じ2時間くらいの日もあれば、朝9時から午後1時くらいまで1日4時間という日もあります。相当しんどいですよね、4時間は。

 

Pivo! チームの練習は小田原アリーナで朝9時から。となると朝8時、8時半には練習場所へ着いていなきゃいけない。

 

長尾 仕事場に近い多摩センターの隣の堀之内っていう所に住んでるんですが、そこから朝7時前の電車に乗って小田原アリーナの最寄り駅の富水に8時過ぎに着く感じです。朝は6時に起きてトイレ行って歯を磨いて朝ご飯ですね(笑)。コンビニでお弁当買う場合もありますが、家で食べるときは夜のうちに準備をしておいて最小限の手間で食べられるようにして。

 

Pivo! 小田原アリーナでの練習が終わったあとは?

 

長尾 シャワーを浴びて、時間があれば遠藤くん、小野くん、イチくんたちとお昼ご飯を食べに行き、その後は3時ぐらいまでに(勤務先の)銀座deフットサル多摩センタースタジアムへ帰ってきて、曜日によってですけど、3時くらいからジュニアスクールが始まるんで。それが終わるのが7時。終わり次第夜ご飯食べて、そのまま施設の運営業務で終わるのが11時くらい。それから自宅に着くのが11時半くらいですね。帰ってお風呂入って、ストレッチして、12時くらいに寝るのが目標。そして朝は6時に起きて。

 

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