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[Fリーグ第3節総括]「西高東低」に異常アリ!? 7年目のFリーグが開幕(2013/6/25)

大阪集合写真

イゴール放出が響いたか6位と低迷するシュライカー大阪。名古屋追撃の一番手として期待に応えることができるか。

 

 

 

6月15日、代々木第一体育館のセントラルで7年目のFリーグが開幕した。そして、すべてのチームが3節までの戦いを終えた今、昨年までとは少し違った様相を呈し始めている。近年のFリーグの力関係を示す言葉として「西高東低」があった。その意味するところは西日本のチームがリーグの主役となって躍動し、東のチーム、特に関東圏のチームにはあまり勢いがなかった傾向を指していた。しかし、今年はその図式が変化しようとしているのだ。

 

まとめ◆デジタルピヴォ! 藤里

 

 

北海道集合写真

大阪をホーム開幕戦で破りしぶといところを見せるエスポラーダ北海道。

 

 

まず、悪い意味での意外なスタートを切ってしまったのがシュライカー大阪だ。ご存知のように、絶対的な守護神だったイゴールが抜けた大阪は、持ち前だった守備力に開幕前から不安があったのは間違いない。その不安はここまでの3節、結果となって出てきてしまっている。開幕セントラルの試合では2試合とも先に2点を奪われる展開。この2試合はなんとかヴィニシウスを筆頭とした攻撃で持ちかえし、開幕戦は逆転、第2節は残り9秒で同点としたが、ついに第3節では北海道相手に3失点を喫してしまい敗戦。王者・名古屋追撃への一番手が早々に敗戦を喫してしまい、現時点で6位にいるということは、今年から導入される2ステージ制でのプレーオフ進出への争いが激化するであろう片鱗が見えた。

 

 

連覇へ 名古屋

逸見勝利ラファエル、リカルジーニョを欠き7連覇に黄信号が灯る名古屋オーシャンズ。

 

 

かといって、王者・名古屋も盤石のスタートを切った訳ではない。去年3冠を達成したメンバーから逸見勝利ラファエル、リカルジーニョを欠く今年は、日本代表である室田、白方が加入したとはいえ、まだ完全にチームが熟成してはいないことをこの3試合で見せてしまった。開幕戦と第3節はともに1点差の勝利、しかも後半残り10分を切るまで同点のままゲームを進められてしまう展開だ。そして第2節の神戸戦では、国内では2年ぶりとなるパワープレーを見せることとなってしまった(結果は引き分け)。しかしそれでも負けないのはやはり王者の強さといったところで、去年の無敗優勝から1年以上の無敗が続いている。

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