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Fリーグ第23節 町田×湘南 監督&選手コメント 「最近得点がなかったのに今日はスコアを動かせたので勝ちたかったです」(町田・森谷)

 0-2で迎えた後半2分だった。町田は右に展開した5甲斐が3森谷に当てて抜ける。

この時点で森谷にはその甲斐にワンツーを当てるのと、甲斐の抜けたあとに入った14大地に落とす選択肢があったが瞬時に選んだのは自ら仕掛ける道だった。

森谷の右足から放たれたシュートは湘南ゴールに突き刺さった。この日で2試合連続出場し好セーブを連発した、さすがの21政野屋も届かなかった。

ガッツポーズする森谷に駆け寄るキャプテン14大地。天を仰ぐ湘南。

 

 

Fリーグ2012 Powered by ウイダーinセリー 第23節

ペスカドーラ町田 2-2 湘南ベルマーレ

2012年12月22日(日) 15:00 KICKOFF

東京都・町田市立総合体育館 観客数:1,131人

文・写真◆デジタルピヴォ! 山下

 

 

森谷の2ゴールで会場、大興奮!

 

個が放つ輝きは人を夢中にさせる。

ペスカドーラ町田の今年最後のホームゲームの相手は湘南ベルマーレ。

先制点は湘南だった。前半8分、21歳の16佐々木の右からの折り返しを37歳の4市原が体ごと押し込んだ。16歳という、ある意味、驚異的な年齢差のこの2人によるスピード感に満ちたゴール。だが、チームで決めたゴールはここまで。ゲームはこのあと3点が入るが、いずれも個人技からのゴールが続いた。17分、まずは千両役者の1ボラだ。体を投げ打って止めにいく14大地をあざ笑うかのように反転シュートを決めた。威力十分の反転シュートに、ゴレイロ12渡辺はぴくりともしなかった。

ゲームは湘南2点リードで後半へと折り返す。「最悪の前半」(キャプテン大地)を町田はどう切り替えるのか。「このままじゃお客さんに申し訳ない、強い気持ちを見せよう」(同)と気持ちを奮い立たせた町田は22分、森谷のゴールで1点を返す。ゴールまで15mの空間を弾丸シュートが切り裂いた。沸きに沸く観客席。逆転へと息巻く町田は残り3分、タイムアウトを取る。パワープレーに入るのかと思われたが、前節の府中戦の苦い思いが関野監督の胸中に蘇ったのか、オーソドックスな形を継続する。そして残り2分弱、またも森谷が決めた。こんなに大喜びし拍手喝采するホームのサポーターを見たのは久しぶりな気がする。しかし、町田の快進撃はここまで。逆転ゴールを決めたくて気持ちが急くのか、プレーが荒っぽくなり、結局2-2のドローでタイムアップ。今季最後のホームゲームを勝利でこそ飾れなかったが、森谷の2ゴールに大盛り上がった。

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