［Fリーグ第19節］名古屋オーシャンズ対バルドラール浦安　乱打戦で王者に苦杯

2012年12月03日 11時42分　
カテゴリ： Fリーグ

大田区出身の稲葉は２得点と地元で躍動。試合後は何人もの子供たちからサイン攻めにあった。

ワールドカップ明け最初のセントラル開催、今季リニューアルしたばかりの大田区総合体育館は師走の寒さとは打って変わり、熱気に包まれていた。オープニングマッチとなったペスカドーラ町田対アグレミーナ浜松戦は２対２の引き分け。浜松のこれまでの勝ち点５は全て町田から挙げている。第２試合のエスポラーダ北海道対バサジィ大分戦は北海道が２対１で大分を下し、暫定で５位に浮上した。

会場に詰めかけた多くの観客のお目当ては第３試合、互いに多くの日本代表選手を擁する名古屋オーシャンズとバルドラール浦安の一戦である。浦安のスターターは藤原潤、小宮山友祐、星翔太、稲葉洸太郎の日本代表４選手に、負傷離脱中の高橋健介に代わってキャプテンマークを巻く岩本昌樹が加わる。名古屋は川原永光、森岡薫、ポルトガル代表のリカルジーニョらがスタートから登場し、さらに北原亘、木暮賢一郎、アジア年間最優秀フットサル選手賞に輝いた逸見勝利ラファエルらワールドカップを沸かせたスターたちの競演に、会場のボルテージは否が応でも高まった。

 動きよく、リードで折り返し

開始直後から名古屋はリカルジーニョがテクニックを見せつける。ボールを回される浦安はゴレイロ藤原の積極的な飛び出しや、７分に放たれた渡邉知晃のシュートがポストを叩くなど失点は許さない。９分には浦安・田中智基が右サイドをドリブル突破して左足でシュートを狙うが、わずかに左にそれてしまう。試合が動いたのは前半の半分が過ぎた頃である。11分に星がセンターサークル付近でボールを奪うと森岡が後ろから阻止、これが一発退場となった。星が大きくガッツポーズをしたように、高い位置から当たっていくディフェンスが奏功し、名古屋のキーマンの一人を試合序盤でコートから去らせたことは大きかった。

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