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【田村修一の視点】2023年11月29日 AFCチャンピオンズリーグMD5 ヴァンフォーレ甲府vsメルボルン・シティFC

AFCチャンピオンズリーグMD5 甲府3(2-1)3メルボルンシティ
19:00キックオフ 国立競技場 入場者15,877人
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甲府がメルボルン・シティと引き分け、グループステージ突破は最終節に持ちこしとなった。

これまでの甲府のACLの戦いとは、試合の入りもプレーの強度も違っていた。それは公式戦の試合感覚が開いた(11月12日以来)ためなのか、それともここまでのACLとは異なり、本来のスタメン組で試合に臨んだことによるものなのか……。いずれにせよこの夜の甲府には、ここまでアジア勢を相手に優位に立つことができた迷いのない判断でプレーのスピードを上げていくアグレッシブさはなかった。

それでも試合は拮抗し、勝機も十分にあった。決定機の数ではメルボルンを上回り、終盤は圧倒的に攻め立てた。最終節のブリーラム・ユナイテッド戦は、本来の戦い方さえ取り戻せば、ステージ突破に向けて大きく展望が開けるだろう。

 

 

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。

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