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【森雅史の視点】2023年11月29日 AFCチャンピオンズリーグMD5 浦和レッズvs武漢三鎮

2023年11月29日 AFCチャンピオンズリーグMD5 浦和 2 (1-0) 1武漢三鎮
19:00キックオフ 埼玉スタジアム2○○2 入場者数13,125人
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武漢三鎮はオーナーの方針で日本化を進めている。その最たるものが高畠勉監督と黒崎久志コーチで、細部に気を遣った指導が評価されているという。この日、浦和が失点する直前に、右から左に展開するのも、他の中国のチームならパワーを生かして一本のパスでサイドを変えようとするところを、細かく楔を入れつつ丁寧に展開していった部分などは日本流と言えるだろう。ただ、経験値の差はあった。苦しくなるとプレーの選択の幅が狭まる武漢と、追い詰められても慌てない浦和との差が、後半タイムアップ間近の浦和の決勝点につながった。苦戦だったが、それも日本サッカー界が認められているからだという構図でもあった。

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート

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