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[チーム紹介]群馬県女子リーグチャンピオン、TiTiCaCa/続編

◾️エンブレム

カメレオン
謙虚さの象徴。他人との競争の中でも相手を取り込む柔軟な姿勢。適応性、内なる世界の多様性、個性の独創性を意味する。創造性、アイデアの発展のしるし。

ヤモリ
日本古来からお家の守り神
チチカカfamilyを見守ってくれ、
時には勝利の女神となってくれるはず

群馬県2冠(注:2021年)を達成した誇り、輝き
その誇りと輝きをいつまでも失わないように

2022年 (代表)No.18小池未来:作

 

それでも勝てる強いチーム

今季の関東女子リーグ参入戦で記者が出会ったチーム、TiTiCaCa(チチカカ)。大会は前編で伝えたとおりの結果となったが、チームの内実は知れば知るほど魅力的だ。練習場所の確保など運営にかかわるすべてを選手たち一人一人が分担実行する自主運営チームであるうえに、チームメートの誕生日祝いはもちろん、手作りのサプライズ結婚式も開いちゃうというフットサルをベースにした若さあふれるコミュニティなのだ。それでいて目標は「勝てる強いチーム」。現に群馬県リーグでは無敵の3年連続チャンピオンだし、来季の関東女子参入戦・入替戦突破も虎視たんたんと狙っている。フットサルコンセプトに『楽しむが土台の勝利』を置くチームを紹介しよう。

 

(PHOTO・TEXT  TiTiCaCa、まとめ 山下浩正)

 

◾️チーム名
TiTiCaCa  チチカカ
スペイン語で女の子(chica)とポリシー(ticas)を組み合わせたオリジナルの造語。
込められた思い
「女性の生涯スポーツとして、結婚してからも子供を産んでからもトレーニングする時間を共有できるチーム」

 

◾️チームコンセプト
『 選手で創り出すTiTiCaCa 』
チチカカは選手でチームを作りたい! 自分たちのやりたいことを実現したい! という思いから選手主体での運営体制に変え今の体制になりました。全員が対等のチームメンバーとして運営していきます。
協会などとの連携を含むチーム運営や練習場所の確保、
練習メニューの考案・実践などを選手でやる、
選手みんなが意見を発信できる環境をつくる。
スタッフはチームコンセプトに賛同してくれて、
1番近くで応援してくれるサポーター
それぞれのできる範囲でサポートしてくれる、
TiTiCaCaとして共に同じ時間を過ごしてくれる仲間だと思っています。

(抜粋)

 

写真は、前キャプテンの#18小池未来(現代表) から新キャプテンの#20阿光安純に「今季(2022シーズン)のキャプテンよろしくね」のバトンがわりに作成したタオルを県リーグのシーズンスタート時に渡したときのもの。気持ちを形にして示す選手たちだ。

 

◾️フットサルコンセプト
『 楽しむが土台の勝利 』
土台には楽しいと思えること、 ←これは絶対必要
大人になってまで趣味でやってることが
楽しくないと絶対ダメ!!
試合に勝った後、誰かがフットサルを嫌いになるくらい
辛いならそれはチームとしては敗北。
人数が増えれば増える程、そのバランスは崩れていくので
ブレずに突き詰めていきたい。
昨年までのTiTiCaCaに足りなかったものだと思うし、
すごく困難なことだと思う。
色んな楽しいを積み上げて土台を作ったら
きっと勝利が結果としてついてくるはず。

(抜粋)

 

 

 

 

写真は、サプライズ手作り結婚式の様子。
ご時世・諸事情で結婚式を挙げられていなかったNo.20阿光安純。
「チームのみんなでお祝いしたい!」
と、(代表)No.18小池未来のひと声で、旦那さんも巻き込みサプライズ大成功!!

 

◾️島田昌一監督から見た自主運営チームの素顔
実はこのチーム、今季とても大きい変革をしました。
今までチームの活動を中心で引っ張っていただいた方がチームを抜けてしまい、新しくそのポジションに立てる人もいなく、それまでのどちらかというとトップダウンの組織体系ができなくなりました。

それでも選手たち中心でチームを存続したいという意思の元、代表のNo.18小池を中心に選手一人一人がチーム運営に携わるポジション分担をしてチームが始動しました。
それまでは選手は選手に徹していればよかったのですが、代表者会議から始まり、チームの運営費の管理や調達等はもちろん、チームコンセプトを選手全員で再度制定しなおし、そこにしっかり意識を向けての再スタートでした。
練習会場を押さえたり、練習メニューもどんなチームを目指したいかから掘り下げ、毎回毎回、こんなことをしたいと決めていました。

選手たちは今までとは違い、選手だけに集中できる環境になかったのでとても大変だったと思います。しかし、自分たちが何から何まで決められる楽しさがあったのかもしれません。女性はすばらしいです。発想力、企画力、行動力、創意工夫と、0を1にしてさらに膨らまし広げていくセンスは並じゃありません。
そして自分たちで決めての活動なのでとても能動的な活動、練習、試合になりました。

 

 

 

もちろんフットサルの活動が中心ですが、選手やスタッフの誕生日を一人一人丁寧にサプライズでお祝いや、結婚式をこのコロナ禍で挙げていない選手がいると知ると、軽井沢のコテージを借りて装飾やらケーキやらムービーやらをすべて手作りでプロ顔負けのサプライズ結婚式を行ったりとか。選手主導のこの1年の活動は毎日とても刺激的で楽しく、心温まる実りある1年でした。

話がだいぶズレましたが、
いわゆる、関東を目指す競技チームと比べると少し異色にはなると思います。

これからもフットサルを中心とした選手主体の活動を大切に、次なる目標は「それでいて勝てる強いチーム」です。
もしかしたら「競技はそんなに甘くない」とご意見をいただくこともあるかもしれませんが、本気です。
選手たちみんなで決めたすばらしいコンセプト

「選手で創り出すTiTiCaCa

「楽しむが土台の勝利」

この2つを軸に、これからも全力で活動していきます。

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