デジタルピヴォ! プラス

無料:「チェンジ」浜田、いい意味で予想を裏切る試合ができた!(ポルセイド浜田 峯山典明監督)[F2第11節]

先制ゴールを決めベンチの祝福を受ける#7野本太一。スーツ姿は峯山監督。

 

2022年11月13日(日) バルドラール浦安アリーナ
(PHOTO、まとめ・山下浩正)

 

1stピリオド5分、セットプレーのチャンスをつかんだ浜田はセットを壊し#14松山尚輝、#13福田佑樹、野本(以上2ndセット)の3人に、開始時1stセットだった#5オオヤ モントロ エンヒというセットプレーに強いメンバーで結果を出した。

 

右コーナーキックから松山がインサイドに入れたボールを#7野本太一が右足ダイレクトで決めた!

 

Fリーグ2022-2023 ディビジョン2 第11節 観客数314人
リガーレヴィア葛飾 3-3 ポルセイド浜田
[得点経過]
0-1 05分02秒 浜田 #7 野本太一
1-1 05分38秒 葛飾 #9 森岡薫
1-2 13分27秒 浜田 #13 福田佑樹
2-2 30分42秒 葛飾 #14 米谷悟
3-2 36分03秒 葛飾 #25 熊谷貫太郎
3-3 38分06秒 浜田 #14 松山尚輝

ELEVENSPORTS
https://elevensports.com/ja/view/event/cl6ka4rtn6u5k0ja67hkxg215

 

今季のスローガンは「チェンジ」

ポルセイド浜田(以下、浜田)は大きく変ぼうを遂げていた。
はっきりいうと浜田といえばリーグのお荷物的存在だった。それが今季就任した峯山典明監督が掲げた「チェンジ」というスローガンのもと見違えるほどアグレッシブなチームに生まれ変わっていた。今節も開始2分、セットプレーから先制、後半リガーレヴィア葛飾(以下、葛飾)に同点、逆転と追い込まれながら最後の最後にパワープレーから同点に持ち込む粘りを見せた。これで前節の今季初勝利と併せて2試合で勝ち点4を奪取した。今後対戦相手は浜田への意識改革を迫られるに違いない。
浜田といえば今節の相手 葛飾の北智之監督が前季指揮をとっていたチーム。会見で峯山監督はその交代劇を独特の表現で触れながらゲームを総括した。

 

#13福田がチョンドン! でチーム2点目をたたき込む! 決めた浜田を褒めるべきだがセットプレーから2連続失点した葛飾の守備に難ありといわざるをえない。

 

アグレッシブにという共通意識を全員が持って取り組めた

(ゲーム総括)
峯山典明監督 対戦相手の北監督はわたしたちのことをよく知ってる方でして、逆にわたしたちも北監督のやり方というものをよく知ってるので、とてもやりにく試合でした。様々な対策を講じてきましたけれども、先に得点を挙げて、前半のうちにリードするというのは最初のプランどおりで。ただその後、同点、逆転というところでシーソーゲームになtってしまったところがちょっと難しかった。後は前半にケガ人が増えたこと。ケガ人が出なければもう少し押した展開になっていたのかなと思います。

(試合を振り返って)
後藤駿介キャプテン この試合に臨むにあたって守備の強度だったりオフェンスの強度だったり、とにかくアグレッシブにっていうのをチームで話して試合に臨んで。そこは全員が共通意識を持って取り組めたかなと思うんですけど、やっぱり 最後の最後に決めなきゃいけないシーンを外してしまったり、逆にセットプレーの中で失点してしまったりというので。正直うちはまだ大量得点で勝つっていう、そこまでは得点力がないっていうのは自覚してて、今そこに取り組んでいる段階ではあるので。シーソーゲームにしてしまうとちょっとこっちが正直分が悪いのかなっていうのはあったので、とにかく守備をアグレッシブにいって失点無くして、セットプレーやカウンターで点を獲ろうというふうにやってた中で、最後の最後に失点してしまったので、ちょっと勝ち切るのは難しい試合になってしまいました。

(質疑応答)
Pivo! 浜田の試合を久々に見せてもらった。

峯山 ありがとうございます。

Pivo! このチームがこんなにアグレッシブなプレーをするとは思わなかったのだが、これは今シーズン頭からそういう方針でやってきた結果なのか。

峯山 今シーズン、スローガンが「チェンジ」でして、今までのシーズンと変わらなければいけないというところで、わたしもそうですけども、スタッフ、そして選手、みんながプレッシャーを感じながら、どうしたら変われるかを考えながら日ごろトレーニングを積んでいます。ですから皆さん、試合に来られた方たちだけじゃなくて、ライブ中継をご覧になられている方たちにとって、いい意味で予想を裏切る試合ができたらば、今までのわたしたちのトレーニングの成果が出たと思っております。ただ、勝ちきれなかったことが残念でならないです。

Pivo! トランジションからカウンターにつなげる動きというのは非常に冷静に勇気を持って攻撃的なパスがつなげたのではないか。

峯山 そうですね、わたしが監督に就任して一番最初のミーティングで選手たちに伝えたことは、常に前からのプレッシャーをかけ続けるオールコートプレスを40分間続けられるチームにするということでしたので(リーグの)一巡目が終わって二巡目になったときに少しずつそれが消化できてきたのかなと思っております。

Pivo! 1-2と勝ち越したあと残り42秒でパワープレーをやった。あれは自分たちがゲームを主体的に進めるという意思の表れだったか。

峯山 様々な要因があります! 時間配分もありますし、また選手の体力、人数も多くはないので、体力を回復させるためにもパワープレーというのは有効な手段でもありますので。本当に様々な要因で行ったと考えていただければと思います。

Pivo! パワープレーはリスクもあるが、それを覚悟のうえでやったと。

峯山 一巡目のときにパワープレー返しを結構されていまして。やっぱりハイリクスハイリターンの戦術だとは思っております。

Pivo! キャプテン(ゴレイロ)が後半頭から交代出場した。先発のゴレイロが悪い出来だとは思わなかったが、あえてキャプテンに替えた理由は?

峯山 当初の予定どおりでございます。もうそれしかいえないですね、はい。

Q 今監督から今シーズンのスローガンとして「チェンジ」ということで取り組んでこられてと思うが、前節勝利して今日が引き分けで2戦負けなし。配信を観せていただいてアグレッシブさというか変わってきたなと感じたが、自身としてはキャプテンとして「チェンジ」というのを実感しているところはあるか。

後藤 そうですね、試合で感じるのは、今まででしたら僕らって1失点してしまうとすごく落ちてしまうというか、(そのために)勝てなかったっていう過去があるんで。1失点すると、あ、また負けてしまうんだろうだとか、あ、2失点でもう追いつけないだろうなって、すごく考えてしまうシーンがたくさんあったんですけど。ただ今シーズンに入って、自分たちが取り組んできたことを自分たちなりに消化できるようになってから、1失点、2失点してもオレらだったら取り返せるっていう、メンタルの浮き沈みっていうのが少し落ち着いてきたかなっていうのが「チェンジ」という意味ではあります。ただ、そこで勝ちきれないのはまだまだ足りないなというふうには自覚しております。

Q 勝ち切るためにはもう一歩何が必要と考えているか。

後藤 そうですね、僕が今考えているのは今までポルせイドってすごく押し込むシーンとか、もっといったら試合を優勢に進められるっていうのをあまり経験してこなかったので。ただ、今シーズンに入って押し込んだ状態やフィニッシュの回数が増えてきて、フィニッシュの経験、駆け引きといったことを選手みんなで培っているっていうふうに僕自身はとらえていて。そこでまだ甘さというか決め切れないっていうところが今の課題なので、そこが今後、しんしに取り組んでいくべきところだなと感じています。

(会見後に思うこと)
ゴレイロでキャプテンの#23後藤駿介選手が後半頭から交代出場したことについて懐疑的なことをいってしまったが、言葉が足りなかった部分と、キャプテンのプライドのために後半の彼の健闘ぶりを捕捉しておく。
会見後に改めて取材ノートを見直すと同時にELEVENSPORTSで検証してみた。2ndピリオド1分41秒、同点にすべく葛飾が猛攻を仕掛けて右8mからシュート。これを後藤がブロック、そのこぼれをダイレクトで撃たれたが後藤が今度は顔面でセーブ、ボールをはじき飛ばし絶対的ピンチを回避した。ノートには「ハマダGK顔面セーブ実る」と書いてある。
またその3分後、葛飾がトランジションからショートカウンター。#14米谷が運び、#9森岡にスルーパス。フィクソがかわされたことで葛飾2枚と後藤の2対0という局面だ。ここで森岡はフリーでシュート! これを後藤は左手1本でセーブ! この2つの局面でのシュートブロックが浜田の勝ち点1奪取につながったし、同時にこの2点を決め切っていれば葛飾はホーム初の勝ち点3を獲得していたろう。それほど連続する決定的なシーンで後藤はビッグセーブを見せていた。
私的にはゲーム開始直後にカメラが機械的トラブルに見舞われたこともあり興奮と混乱の中で頭の整理が不十分なまま会見に臨み配慮を欠く質問をした自分を恥じている。(山)

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ