デジタルピヴォ! プラス

完全アウエーの水戸、今季初ホームの葛飾を撃破![F2第8節]

敗戦にも選手を支え続けた葛飾のサポーターたち。

 

2022年9月16日(金) 葛飾区・水元総合スポーツセンター体育館
(PHOTO、まとめ・山下浩正)

 

ここまで勝ち点8で4位のマルバ水戸FC、完全アウエーの中で上位進出を狙う。
今季初のホームゲームを迎えたリガーレヴィア葛飾。勝ち点9で3位だが勝って首位しながわシティ(同15)に迫りたい一戦だ。

 

Fリーグ2022-2023 ディビジョン2 第8節
リガーレヴィア葛飾 4-6 マルバ水戸FC
[得点経過]
1-0 02分36秒 リガーレヴィア葛飾 #14 米谷悟
1-1 04分14秒 マルバ水戸FC #14 岡田朋也
1-2 25分42秒 マルバ水戸FC #5 辛島昌幸
1-3 26分43秒 マルバ水戸FC #10 菊地雄介
2-3 28分00秒 リガーレヴィア葛飾 #23 政博
2-4 29分59秒 マルバ水戸FC #5 辛島昌幸
2-5 37分37秒 マルバ水戸FC #22 京谷泰我 
3-5 38分07秒 リガーレヴィア葛飾 #25 熊谷貫太郎
4-5 39分38秒 リガーレヴィア葛飾 #14 米谷悟
4-6 39分46秒 マルバ水戸FC #5 辛島昌幸

ELEVENSPORTS
https://elevensports.com/ja/view/event/cl6ka1hfl785a0jb0swxe9xbi

 

平日夜開催にもかかわらず688人が観戦

「リガーレヴィア! リガーレヴィア!」
MCのリードに乗って太鼓が激しく連打され、セットプレーのチャンスとなればけたたましい電子音が鳴り響く。これにファンとサポーターの拍手が同調。「声出し応援NG」が信じられないようなサウンドとなって場内を包む。試合が始まれば選手や監督、コーチの懸命の声が響き渡り興奮をいやがうえにも高める。

最大キャパシティ960人(体育館調べ)の観客席を平日午後7時キックオフにもかかわらず、688人のファン、サポーターが埋めたリガーレヴィア葛飾のホームスタジアム。大きな断幕が飾られたベンチ側2階席は文字どおり赤く染まった。
同体育館の7割強に当たる688人という集客数は、今季Fリーグディビジョン2が24試合行われた中で以下のとおり5番目に多い数字だし、このベストファイブの中で平日夜開催は唯一にもかかわらずこれだけの数字を記録しているのはさすがだ。
浜松×広島(7/10日曜日・浜松アリーナ)2,093人
仙台×浜松(6/26日曜日・仙台市青葉体育館)965人
浜松×水戸(9/10土曜日・浜松アリーナ)886人
しながわ×浜松(6/18土曜日・町田市立総合体育館)778人
葛飾×水戸(9/16金曜日・水元総合スポーツセンター)688人
ちなみに今後の葛飾のホームゲームは、
葛飾×浜松(11/25)、
葛飾×しながわ(12/9)の2回、金曜日午後7時から水元で開催される。
そして待望の土曜日開催が、
葛飾×神戸(1/28、15:00KO)。
この日は水戸×白山(12:00KO)との2試合開催。立ち見も出る大入りとなることは必至。チケット購入は早めの手配が必要だろう。

マルバ水戸FC、持ち前のサッカーで勝利

前振りが長くなってしまったが、マルバ水戸FCの関係者に話を聞くと、決まって「我々が追求しているのはサッカー」という趣旨の言葉が返ってくる。
試合後、体育館の出口でマルバの浅野智久クラブ代表と遭遇した。当然、僕としてはたった今勝利で終わった試合についてたずねると返ってきたのは次のコメントだった。
「8月に、バルセロナやユベントスほか国内外32チームが出場したU12の11人制サッカー大会、ジュニアサッカーワールドチャレンジが行われたんですけど、そこでうちが優勝したんですよ」
こんなビッグニュース、知ってました? といわんばかりの勢いで語られた。でもこっちが聞きたいのは、リガーレヴィア葛飾戦のこと。話の合間に「Fリーグに参入するにあたって浅野さんが監督を務めるものとばっかり思ってましたよ」と言うと、「いや、うちはサッカークラブですから。それに僕はフットサルの指導者ライセンス持ってませんし」。ではなぜFリーグに参入したのか。端的にいって関東圏中心のフットサルコートでサッカースクールを開催していることから“販促活動”として参入した、そう受け取っていいだろう。

水戸の戦いのエッセンスはサッカーそのものだ。ピヴォを置く3:1も、クアトロ(4:0)も構築しているようには見えない。相手がボールを持てば人数をかけて奪取にいき奪えばカウンターアタック。そのドリブルの速さというか力強さはFリーグディビジョン2では群を抜いている。特筆すべきは球際の激しさだ。極端な話、ファール覚悟で寄せにいくし奪い取る。葛飾は立ち上がり、水戸のこの勢いに完全に押された感がある。20m×40mのピッチでカウンター主体のフットボールを展開している。それが水戸の戦い方だ。一時は3点差をつけられた葛飾が終盤1点差に迫りながら最後は2点差で振り切られた試合を写真中心で振り返る。

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