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無料:チャレンジするならなるべく自分の中で高いところ(さいたまSAICOLO 小倉一幸監督)[日本女子]

(PHOTO、TEXT なか)

 

この一年、コロナ禍で各方面に影響を大きく及ぼし、未だにシーズンを終えていないリーグが日本女子フットサルリーグ。
延期試合が確定しないため、今シーズンは非常に長くなり、例年では考えられない3月にまでずれ込んだ。
そんな中でさいたまSAICOLO(以下、SAICOLO)は、丸岡Ruckとの1試合を残しながらも、2月13日に、俵由紀子監督の退任をリリースした。
代わって新監督のリリースが翌々週の2月21日にされた。
その新監督には小倉一幸氏が就任。
小倉一幸氏というのは、埼玉県のフットサルに尽力してきた人物。
今シーズンまでは、埼玉県フットサル2部リーグに所属するG・F・Cの監督であった。
また、埼玉県の活動として、代表チームの監督としても指揮を執ってきた。
今回、小倉一幸氏に監督の白羽の矢が立った経緯や、その人となりを知るためにインタビューを行った。

 

 

小倉一幸(おぐら かずゆき)新監督 プロフィール

生年月日:1983年9月13日
出身地:東京都
サッカー歴(年数・所属チーム):小5~中3 フレンドリークラブ、高1~高3 正則学園高校
フットサル歴(年数・所属チーム):2007-2020 G・F・C 埼玉県
監督・コーチ指導歴(年数・所属チーム):2007-2020 G・F・C、2016-2018 埼玉県選抜・埼玉県U23選抜
所持ライセンス:フットサルC級
フットサルを始めたきっかけ:社会人サッカーのチームをつくりたかったが、11人集まらないのでフットサルを始めた。
尊敬する選手:選手ではないので、尊敬する監督を。元IFC/tzk監督 広島進
趣味/特技:趣味 フットサル鑑賞
座右の銘:特に無し

 

 

Pivo! はじめにSAICOLOの監督を受けた経緯を教えてください。

小倉 もともと、わたしが埼玉県の選抜活動をしていたので、そのときに女子選抜のほうでSAICOLOさんにお世話になっていて、そこでつながりがあって、2020年度でわたしが所属していたチームがコロナの影響だけではないのですが、解散することになりました。

Pivo! G・F・C(埼玉県フットサルリーグ2部所属のチーム)が解散なんですか?

小倉 そうです。その話から、SAICOLOの監督の打診のお話をいただいたというのが経緯になります。SAICOLOのキーパーコーチ(渡辺良太コーチ)は、わたしが男子の選抜の監督を当時やっていたころに、男子のキーパーコーチをやっていてもらったんです。

Pivo! そういった経緯もあったんですね。女子チームでのコーチや監督の経験というのはあったのでしょうか?

小倉 一切ないです。

Pivo! 男子のチームを引っ張っていくのとは違うじゃないですか、そういった部分で迷ったということはなかったのでしょうか?

小倉 女子選抜のほうの活動を2年間・・・裏方にはなるんですけど、支えさせてもらって、前埼玉県選抜の監督の小野さんのチームとのかかわり方や、トレーニングなどっていうのは、自分の中で2年間見させてもらいました。しかも女子リーグというのも初めてですし、女子Fリーグという形も初めてなので迷いはありましたし、実際に他のチームからもオファーはいくつかもらっていましたので、その中でチャレンジするならなるべく自分の中で高いところでお受けさせてもらいました。

 

Pivo! その時点ではSAICOLOというチームにどういうイメージを持たれていましたか?

小倉 わたしのイメージでは、関東リーグも何度か優勝しているのを知っていますし、ABEMA TVで放送していた女子Fリーグのプレーオフが、実際試合を見たのが初めてなんですが、女子Fリーグを引っ張っていくようなチームのひとつだとは思っておりました。

Pivo! それで今日が初めての練習だったそうですが、実際に指導をしてみてイメージは変わりましたか?

小倉 これぐらいはできるかなっていうところはもちろん想定してきて、あぁ、こういうところもできるんだっていうのも見えたので、既存の選手も、新しく参加してくれた選手のレベルも思っていたよりは高かったですし、チームをつくっていくうえでいろんなことができそうだなというイメージではあります。

Pivo! こういう選手に来てほしいとか、こういう心構えでいてほしいとかありますか?

小倉 そうですね・・・やっぱり、ボールを持ってうまいっていう選手は、わたしのサッカー時代から含めてさんざん見てきたので、ボールを持っていないところで違いを見せられる選手だったりとか、あとはもっとディフェンスを意欲的に頑張れる選手に来てもらいたいな。やっぱディフェンスって結局は意欲だと思うので、誰でもやりたくないじゃないですか。そこを労せず意欲を持ってやれる選手に来てもらいたいというふうに思います。

Pivo! 既存の選手に期待したいことは何でしょうか?

小倉 年齢的にわたしとあまり変わらない選手が多くいると思いますが、いつまでも向上心を持ってプレーしてほしいです。
監督が変わる以上は求められることも今までと異なる部分が多いので、自分の新たな可能性を見つけ出してほしいですね。

 

Pivo! そして、SAICOLOというチームをどういうチームにしていきたいでしょうか?

小倉 埼玉県の皆さんに応援される、埼玉県でプレーする少女たちの憧れになるようなチームにしたいです。
試合に勝ち続けるだけが応援していただける要因ではないので、わたしたちなりの魅力を見つけていきたいと思います。

Pivo! 日本女子とか、関東とかでもいいんですけど、このチームと対戦してみたいというチームはありますか?

小倉 まぁ、リーグでいえば、もちろん全チームそうなんですけど、やっぱり今はリーグの中心を担っているチームとぶつかるので、そのチームとすぐにでも対戦してみたいなとは思っています。

Pivo! 小倉一幸監督の弟さんであるサンキストの小倉勇監督についても質問していいですか?

小倉 どうぞ、どうぞ、ついてまわるものだと思っていますので(笑)。

Pivo! サンキストと当たるとすれば選手権の関東大会だと思いますが、サンキストとやるにあたって、やりにくいとかそういうことってありますか?

小倉 まぁ、お互い同じチームでプレーしていたので、思考しているフットサルも非常に近いですし、やりたいこともわかっているので、お互いやりづらいと思います。お互いに、わたしだけでなく、向こうも。

 

Pivo! 自分にとってフットサルってどういうものですか?

小倉 今シーズンの2020年度のコロナ禍で、緊急事態宣言中は活動を全くしていなかったので、そういう期間が2か月間ぐらいあって、そうなったときに自分に何があるんだろうって思ったときに本当に何もなくて、やっぱり生活の中で欠かせないもの何だなって思いますし、なるべく長く続けていければいいなと思っています。

Pivo! 今後は選手として続けていくのでしょうか?

小倉 いえ、もうやりません。
2020年度はコロナの影響もあって選手登録をして試合に出たりしていましたが・・・
初めて埼玉県U23選抜の監督をやったのが30歳ぐらいだと思いますが、そのころから選手は辞めたつもりでいます。

Pivo! 来シーズンに関しても、このコロナ禍の状況は続くかもしれませんが、今シーズンのようにやりにくいかもしれませんが、練習や試合の不安はありますか?

小倉 リーグの開幕が、今まだ2020年度のシーズン中で、果して2021年度が今予定されている日程で開幕されるのかどうかは不安ですけど、逆にとらえれば準備期間が長くなるものだと思えばいいことだと思いますし、ただ、また緊急事態宣言がこれで続くとなると、活動が制限されてしまうので・・・まぁ、地域差はありますけど、それはどこのチームも一緒なので、与えられた時間の中でできればいいかなと思います。

Pivo! もともとやっていたG・F・Cで、今シーズンできなかったことをSAICOLOで生かしてみたりとか、そういった部分はどうとらえていますか?

小倉 G・F・Cはもともとわたしが所属していた県リーグのチームで、なかなか他のチームから選手を獲得したいとなってもできなかったので、女子Fリーグというカテゴリーでこの選手欲しいなと思っていた選手を獲得したりとか、そういったところをクラブでやっていきたいなと思います。

Pivo! 最後になりますが、SAICOLOのファンやサポーターに向けてコメントをお願いします。

小倉 今シーズンは無観客試合でホームゲームが開催されたのですが、この先もどうなるかわからないですけども、ホームゲームで勝てないシーズンもあったりしたので、ホームゲームにみなさんに来ていただいて、そこで勝ち点3を得てみなさんと喜び合えたらいいなというふうに思っています。

 

 

チームとして新監督の人選するにあたり、キーパーコーチの渡辺良太コーチから提案を受けて、それで小倉一幸氏に声をかけたとのこと。
柔らかい物腰の印象ながらも、求めるフットサルや人物像をしっかり抱いている。
今シーズンもまだ終わらない中、来シーズンのことなどいかがなものかと思うが、2シーズンSAICOLOを引っ張ってきた俵由紀子監督に敬意を表しつつ、小倉一幸新監督による新生”さいたまSAICOLO”がどういうチームになっていくのか、注視していくとともに、その活躍を期待したい。

そんな、さいたまSAICOLOは、新監督と共に闘ってくれる選手を募集中です。
詳細はこちらまで → https://www5.targma.jp/pivoplus/2021/02/05/post51088/

 

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