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無料:間違いなくチャンスは来るだろうなって、わかっていた[アバンソール/フェム 中村克史監督](埼玉県女子・第5節)

2019年8月10日 宮代町総合体育館
(PHOTO、TEXT なか)

 

昨シーズン、Ambition、武南高校女子フットサル部とともに始まった埼玉県女子フットサルリーグ。
初年度、アバンソール/フェムは3チーム2巡の中、4戦1勝3敗という結果で、最下位に終わった。
2年目の今シーズンはここまでに全勝の3勝と、昨シーズン優勝したAmbitionと同じ勝ち点で並んでいる。
この段階で得失点差では、アバンソールが勝っていて、1位ではあったが、前期最終戦のこの日は、勝敗をつけるべく首位決戦となった。

 

SuperSports XEBIO 第16回埼玉県女子フットサルリーグ 2019
Ambition 2-6 アバンソール

1-0 07分21秒 Ambition    オウンゴール
2-0 11分56秒 Ambition   #6 吉田 美生
2-1 18分34秒 アバンソール #7 青木知里
2-2 20分21秒 アバンソール #7 青木知里
2-3 21分19秒 アバンソール #19 奥山琴乃
2-4 22分07秒 アバンソール  オウンゴール
2-5 28分04秒 アバンソール #9 功刀有紗
2-6 30分23秒 アバンソール #29 河島玲奈

 

前半2失点から、挽回すべくタイムアウトを取って、残り3分21秒から #7 青木知里をGKにパワープレーを始めて青木が1点を返す。

 

チームのキャプテンでエース #7 青木知里はこの日2得点。そして得点ランキング1位。

 

#19 奥山琴乃、オウンゴール、そして、#19 功刀有紗のゴールとAmbitionを突き放す。

 

とどめは、#29 河島玲奈のゴールで締めくくり。

 

FPは点を獲って、GK #25 保延幸江は後半ゼロで抑え、勝利に貢献。

 

 

中村 克史(なかむら かつひと)監督

Pivo! 頂上決戦、お疲れ様でした。どちらも負けなしで今日まで来て、得失点的にはアバンソールが上回っていましたけど、勝ち点でやっと順位がはっきりしました。

中村 はい、ありがとうございます。選手たちの頑張りのおかげだと思います。

Pivo! 昨シーズンと比べて、Ambitionはどうでしたか?

中村 やっぱり、個が強いイメージがすごい強いので、でもこっちも今年は補強ができたので、去年とは違うチーム体制になれたことが、よかったかなと思いますけどね。

Pivo! 前半、非常に立ち上がりが悪かったですね、後半はどういう修正の指示をしましたか?

中村 前半は相手が前プレをずっと仕掛けてきたんで、しかもメンバーを替えずに前プレをずっとやっていたから、絶対後半は落ちるのはもうわかっていたから、前半は我慢だねっていうのは選手に伝えて、なるべく点差は離されない。2失点まで。2点差までならなんとかなるから、そこまでは頑張ろうという話をずっとしていましたね。

Pivo! 引き離されないための、前半のパワープレーだったんですか?

中村 パワープレーはなるべく追い付く。でも、パワープレー1回やってみて、パワープレーに対していい守備から攻撃に相手が攻撃ができているのかどうなのか、というのは見たかったので、だから前半最後のほうに試みて、「あっ、守備が対応できていないな」と思ったんで、そのまま後半頭もそのまま行こうかというところで切り替えました。それで追い付ければ、そのままもう1回スタンダードに戻すって作戦にしました。

Pivo! 日頃からパワープレーって練習されるんですか?

中村 準備はしていましたけど。でも、今日ケガでひとりいなくなっちゃったんで、そこは誤算だったんですけど、なんとなくこういう雰囲気でやろうねっていうのは、選手に伝えていました。

 

Pivo! 後半は前半の読みどおりハマって、みごと逆転しましたね。狙いどおりって感じでしたか?

中村 相手が足止まったのは、目に見えてわかっていたんで、あとは点が入るのは時間の問題だったと思うんですよ。前半、いくつもチャンスがあって、決めきれなかったところは、相手が一生懸命がんばっていたところだったんで、この足が止まれば、間違いなくチャンスは来るだろうなっていうのは、もう、わかっていたところなので、それをうまく点につながったというのは、よかったところですね。

Pivo! リーグのことなんですけど、今シーズンから5チームになりましたね。新しいチームの2チームって慣れていないようですが、リーグ戦としてどう感じていますか?

中村 去年に比べたら、メンバーというか、チームが増えたので、そこに関して埼玉県のリーグが盛り上がるっていう部分ではいいのかなって思いますし、その点差が離れたチームはやっぱりここで修正をしてというか、フットサルはもっとこういうふうにやるんだなっていうのを学んでくれて、フットサルの普及にもつながるし、そういったものが浸透していって、どんどん他のところにも普及していって、埼玉県の女子っていうものが盛り上がってくれるんじゃないかなって、期待はしています。

Pivo! ここでくじけないで、悔しい思いをして上がって来てくれるといいですね。

中村 そうですね。

Pivo! だいぶパワーバランスが分かれているような、力の差がついていますね。今日の試合なんかそうなんですけども、上位同士、下位同士みたいな、そんな感じになりましたね。アバンソール的には組織がしっかりしていると思うのですが、埼玉県リーグって、ファンとかサポーターとか、そういったところが見に来る人っていうのが少ないと思って。

中村 やっぱり、交通の便が悪いっていうのと、集客するような体育館設備っていうのが、使えてないっていうのが大きいかなと思いますよね。盛り上がっているかどうかって、東京都と比べるたら、東京都、神奈川とかと比べたら全然まだまだな部分はあるし、そこに関しては、連盟のほうがきっと頑張ってくれているのだろうと期待します。

Pivo! やっぱり、ファンをつけてもらいたいですね。そういった活動とかってされていますか?

中村 SNS関係は選手たちが自主的にやってくれているので、選手として入りたいっていう募集とか、そういったのがちょこちょこ来ているので、そういった面では全くしていないよりかは、少しは効果があるのかなというふうには思っています。その活動っていうのを少しずつ、少しずつ広げていって、知ってもらうってことから、やらなきゃいけないかなって思っています。

 

Pivo! 他のリーグのチームとかでやっている個サルみたいなこととか、クリニックとか、そういったイベントごとっていうのは?

中村 あぁ、そうですねぇ、今のところ考えていなかったですけどね。そういわれてみたら、何か考えようかな。提案してみます、チームに。

Pivo! 埼玉県を盛り上げるためには、是非、そういった感じのイベントを。名前を売るって活動になると思うので。

中村 確かに。ちょっといいかもしれませんね。

Pivo! そこで試合見に来てくださいって。

中村 確かに。検討します。

Pivo! 最後にひと言をお願いします。

中村 埼玉県というへんぴな地で、女子が一生懸命活動しているので、SAICOLOだけでなく、アバンソールていうチームを、是非、知って、応援してくれたら、幸いと思います。是非、気にかけておいてください。よろしくお願いします。

 

Ambitionとの首位決戦で、アバンソールが勝利をつかみ、名実ともに1位の座に就いた。
後期も上位・下位リーグでなく、5チーム総当たりのもう1巡となる。
再び、Ambitionと相まみえる。
恐らくこのカードいかんで、優勝が決まる。
後期のこのカードを、最終節で見たいと切に願う。
関東参入戦へのチケットは1枚。
どちらがつかむのかを楽しみにしたい。

 

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