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若手の起用、中堅、ベテラン、お互いの相乗効果[フウガドールすみだレディース 北隅智宙監督](関東女子・第2節)

2019年7月13日  取手グリーンスポーツセンター
(PHOTO、TEXT なか)

 

少し先の未来を見据えている。
シーズン中盤であったり、終盤であったり、1年後、2年後・・・5年後・・・10年後・・・
メンバーの人数が少なかったり、新加入選手が多かったりすると、ベテランを起用したり、プレーのうまい個に頼ってしまったりと、出場選手に偏りがちとなる。
それ以外の選手を使おうとすると、かなりのリスクが生じる。
大事な局面でミスするんじゃないか、戦術を理解していないのではないか、うまく連携が取れるのか、切り替えをしっかりできるのか・・・考え出したらきりがない。

 

個々の成長のために、リスクを負って冒険する。
頭ではわかっていても、一歩踏み出すのには勇気がいる。

 

そこをどう考えて、実行していくのか。
なかなか体現できるコーチや監督も多くないと思われる。

 

アイツは昨日まで調子が悪かったのに、今日使ってみたら大活躍をした。
アイツはあまり気にも留めていなかったのに、使ってみたら大化けした。
多くないにせよ、そんな場面にも遭遇することはある。

 

フウガドールすみだレディースは、若手、中堅、ベテランと、年代を問わず毎年のように入団してくる選手に恵まれている。
今シーズンも3名の選手が入団し、若手2名、ベテラン1名としっかりした補強ができている。
ただ、開幕戦、第2節と勝ちに恵まれず引き分けと、結果が出せていない。
その理由は何なのか?

 

SuperSports XEBIO 第10回関東女子フットサルリーグ2019 by PENALTY
シュートアニージャ 2-2 フウガドールすみだレディース

[得点経過]
0-1 07分22秒 フウガ   #10 原川菜々子
1-1 11分24秒 アニージャ #9 石川結菜
2-1 14分57秒 アニージャ #9 石川結菜
2-2 39分49秒 フウガ   #13 北隅春菜

 

北隅智宙(きたずみ ともひろ)

 

Pivo! メンバーを見ていると、毎シーズン選手のやりくりに困らないほど、選手層というのは厚いと思っているのですが。

北隅 このシーズンっていう意図もありますし、その先、その先っていう、長いクラブの歴史ということも考えて、選手の補強を考えているし、女性のプレーできる時間というのは、人それぞれ限られているので、そういう部分でも補強というのは、大切かなと思っているんで、今日は特に意識的にポジションのところとか、年齢も含めて補強していい状態で、リーグに臨めたと思っています。

Pivo! ベテランと若手のバランスが非常にいいという、他のチームと比べても、そう感じます。

北隅 ベテランがいることでフットサルで経験していることが多いから、いろんなことを伝えていけるっていうところは、いいところだと思うし、逆にその若手のアグレッシブさみたいなものが、ベテランになってくると少しずつ難しくなってくるって、いろんなこのフットサルのミソみたいなものを知ることで、ちょっとサボっちゃったり、そういう部分で、お互いの相乗効果があるから、非常にいい関係性をベテランと若手は築けていると思うし、そこにいろんな競争があるので、フレッシュな若手、考えながら行動できるベテランみたいな、それに挟まれている中堅という感じで。まぁ、チームの強度は高くなっているっていうところは、事実ありますね。

 

今シーズン新加入 #6 宮田悠花。

 

今シーズン新加入 #7 服部眞彌。

 

今シーズン新加入、#18 須藤優理亜。

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