「最後の最後でF1残留!」という壮大な目標に向けて今は「経験」を積むときだ!(長野・横澤直樹監督)[F1第13節]
2019年8月16日 墨田区総合体育館
(PHOTO,TEXT・山下浩正)
Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 観客数:995人
フウガドールすみだ 9-2 ボアルース長野
[得点経過]
1-0 01分03秒 すみだ 6 宮崎曉
2-0 05分08秒 すみだ 7 ガリンシャ
3-0 11分37秒 すみだ 6 宮崎曉
4-0 23分30秒 すみだ 12 上福元俊哉
4-1 27分51秒 長野 17 仲條正祥
5-1 27分59秒 すみだ 7 ガリンシャ
6-1 30分58秒 すみだ 3 春木啓佑
6-2 34分17秒 長野 4 北原健治
7-2 36分07秒 すみだ 36 中田秀人
8-2 36分35秒 すみだ 14 三笠貴史
9-2 38分56秒 すみだ 15 デネル
▪️記者会見
(試合を振り返って)
ボールの奪われ方が悪かった
横澤直樹ボアルース長野監督 お疲れ様です。我々は試合前に相手を分析した時点で、対戦相手のすみださんが(リーグ)3位を確立した数値を持っていて、非常に厳しい戦いになるっていうのは予想した状態で練習してきたんですが、やはり、4位5位争い、その辺の順位がきっ抗するチームとは違った強さを持っているっていうのを、大分や名古屋に近いような雰囲気と力強さ、あと、勝負強さ、というのを、やはり肌で感じた試合でした。
その相手に対して、我々は1対1で果敢に仕掛けたんですが、やはり、ボールの奪われ方がちょっと悪くて、相手にカウンターの状況を与え過ぎてしまったっていうことが主な敗因だと思います。
これから、その部分というのは、今日体感した選手たちにしかわからない部分があるので、その選手たちにも働きかけながらチーム全体をもう一度確認して次の試合のホーム戦で初勝利を目指して戦いたいと思います。
(質疑応答)
第3クールに向けて経験を積ませる時期
Pivo! 今日の立ち上がり、体の大きい24番の選手(中村)をフィクソに置いて、すみだのブラジル人ピヴォのガリンシャとマッチアップした。でもさすがに経験の違いを露呈してしまったが、ここが今の長野の限界でもあるのか。
横澤 限界というよりも、第1クール、第2クールがすべてではないし、我々の目的というのは、F1定着をするということなので、そこの目標に最終的にたどり着くという過程の中で、彼を、ガリンシャという選手、強い選手にぶつけて、もっともっと経験を積ませなければいけないと思って、そこは対戦を挑戦してもらいました。
Pivo! 今はその経験値を上げていく時期だと。
横澤 そうですね。ただ、実際にブラジルでプロとしてプレーしていた選手を肌で感じる機会ってないので、なかなか。その経験というのは彼の身につくと思うし、今後に生かされると思います。
Q 今の経験というところにもつながるのかなと思うが、仲條選手と橋本選手の2人を1stセットで使い続けていたが、その辺も強い相手に経験を積ませていこうという部分も含めてどういう期待をしているか。
横澤 仲條というのは、とても試合の中でインスピレーションを働かせられる選手で、局面に応じた判断と、誰も思いつかないようなドリブルコースとボールタッチ、というのが彼の武器で。その部分が、じゃあ、抜けないときに、ドリブルで打開できないときに、どうなっているのか知る必要がある。失点につながっているっていうことは仕掛けたときの問題もあるし、攻撃のことしか考えてない状況では、今後は通用しないです。
でも、彼のようなドリブラーというのはやはり感覚的なところが多いので、実際に体験して身にしみないと改善できないんです。その部分ではもっともっと勝負させて、失点の悔しさとか、悲しさとか、チームがどういう状況になっているのかを知る必要がある。
橋本に関しては、彼は力強い選手ではなくて、例えるなら合気道ですね。合気道的な体の使い方をするので、ボール持ってたとして、例えば押されたり、強い当たりを受けたとしても、そのまま流すようにする。ボールを持ちながら。それが彼の武器なんです。
彼に足りないものっていうのは、やはり同じように経験なんですけど、その合気道的なものが強い相手に通用するのか。まだ、第1クールで経験していないので。仲條も、橋本も、中村も。
第3クールに向けては、本当に必要な選手なので、その3人は。なので、ここでしっかり経験を積ませることがF1定着に向けての準備だと思ってます。
(次節=8/25、仙台戦=への抱負)
横澤 13戦戦って未だ勝利がないという状態の中で、次こそ、「3,000人チャレンジデー」という、対戦相手は仙台なんですけど、3,000人、観客の方に来ていただいて、その中で初勝利を挙げるというすごい大きなチャンスが待っているので、是非ともそれを生かして、長野を盛り上げるために我々はしっかりと準備して戦いたいと思います。
(試合を振り返って)
お客さんが熱狂できる試合ができた
須賀雄大フウガドールすみだ監督 お疲れ様でした。長野がどんどん調子を上げてきてるっていうことは、映像からも、そしてここ2試合連続引き分けという結果からも感じていたので、かなりしっかりと準備をして、そして自分たちの強み、大事にしていることっていうのを、少し甘さが出てきた部分があったので。長野が逆にそういうところを突いてくるチームだということもあって、その準備が自分たちに必要なことだと。そういう意味ではいい中断期間を過ごせた。それが今日の結果に出たんじゃないかなっていうふうに思います。
そして、お盆の中で、非常にすばらしい雰囲気をつくってくださったお客さんが熱狂できるような試合をしたいなと思っていたので、9ゴールっていう結果は、お客さんにとっては喜ばしい結果だと思うので。そういったゲームができて非常にうれしく思っています。
(次節=8/23、名古屋戦=への抱負)
次節、名古屋オーシャンズ、おそらく、(AFCクラブ選手権で)アジアチャンピオンになってくれると思いますし(8/17、事実、4度目の優勝)、そういうクラブとすぐに試合ができるというのは、自分たちが将来目指しているアジア制覇というものに対して、自分たちが現時点でどういう位置にいるのかを知るべきで、非常にいい試合になるんじゃないかなと思ってます。
名古屋に勝ちたい、ではなくて、勝てる、そういう準備を1週間していきたいなというふうに思ってます。
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