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[Fリーグ第30節]高溝黎磨には湘南OBの大地悟のような選手になってほしい!(湘南・奥村敬人監督)(2019/1/20)

「負けすぎた」と今季を振り返り、大勝にも表情を崩さなかった奧村監督。

 

DUARIG Fリーグ2018/2019 ディビジョン1  第30節
バルドラール浦安 0-4 湘南ベルマーレ 
2019年1月19日(土) 浦安市総合体育館 観客数:1,094人
[得点経過]
0-1 00分17秒 湘南ベルマーレ 44 本田真琉虎洲 
0-2 04分24秒 湘南ベルマーレ 7 小門勇太
0-3 26分56秒 湘南ベルマーレ 10 ロドリゴ
0-4 37分41秒 湘南ベルマーレ 15 鍛代元気 ※PP返し

 

会心のゲームを披露

湘南ベルマーレがリーグ終盤になって会心のゲームを披露した。試合を振り返る奧村監督の口調も滑らかだった。その中でたたえたのが、チーム戦術の中で自らのよさを存分に発揮した高溝黎磨(たかみぞ れいま)のプレーだった。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

▪️記者会見
(試合を振り返って)
奧村敬人湘南ベルマーレ監督
サイドからの1対1の対応が弱いチームをドリブルで突いた

「お疲れ様です。アウェーにもかかわらずホームのような雰囲気をつくってくれたファン、サポーターの方々にまず感謝したいと思います。そして昨日の夜、ボランティアと浦安の選手たちがこのピッチをつくって(設営して)くれたというSNSを見たんですけど、本当にすばらしい活動だと思いますし、我々も見習わなければいけないことなのかなと思いますし、その辺もすばらしい雰囲気になったひとつの要因なのかなというふうに思いますので、そこにも本当に感謝したいと思います。

試合のほうは、スカウティングしてきた、サイドからの1対1の対応が弱いというか苦手なチームなのかなと思って。うちはドリブルできる選手が多いので、そこを突いて、しっかりセグンド(ファーサイド)を狙おうというところ、その部分がうまくいったのと、あと、深い位置をとったときに同じようにあまり得意ではないのかなというところで、そこでも自分たちが深い位置で起点をつくってチャンスをつくれた、多くつくれた試合だったのかなというふうに思います。

クアトロのミス待ちの状況をつくった

ディフェンスの部分では、(浦安は)クアトロのボール回しは本当にうまいですけど、しっかりマンツーマンでついていたら、10本以上パスを回せない、そこをちゃんとつていれば、どこかでミスをしてくれる、ミス待ちという状況をしっかりつくって。あとは相手が自陣深い位置で後ろを向いたときはどんどんプレッシャーをかける、逆に押し込まれたときには逆サイドがしっかり絞って、ピヴォに入ったボールに対して、フィクソとアラがしっかり絞って、そこでボールを奪ってカウンターにつなげるというところで、ま、本当に、苦しい時間とかは後半の頭にあったんですけど、選手たちがしっかり我慢して戦ってくれたのかなというところですね。

あとは3点目がすごく大きかったのかなと。ロドリゴがそこでしっかり相手のゴレイロ藤原くんが前出てるところを狙って(約25mのロング)シュートを決めてくれたところで、自分たちが2-0で勝ってても勝ってない状況というかすごく相手に押し込まれて苦しいし、自分たちのミスも多かったという中で、選手たちの心を解放させるという部分があったのかなと。そこで、長い時間パワープレーしてくることは想定内だったんですけど、ま、しっかりとパワープレー(ディフェンス)のスペシャリストたちが対応してくれたし、(ゴレイロの)フィウーザもギリギリのところで止めてくれた。ああいうビッグセーブがあると選手も燃えますし、ベンチも燃えますし、サポーターももちろん燃えると思いますし。そういう中で一体感が生まれてゼロに抑えられたというところの要因なのかなと。最後に(控えゴレロの)上原を使って、その中で(高橋)広大を使ってとか、小門を使ってとか、浦上とか高溝とか、普段パワープレーのディフェンスを全然やってないセットなんですけど、そこでお前ら何ができるんだ、しっかり点獲ってこい、守って点獲ってこいと伝えて。その中でも点は獲れなかったですけど、しっかりゼロに抑えたというところで。本当に1分くらいしかなかったんですけど、その経験値だけでも次につながる部分なのかなというふうに思います。

自分たちは、負けたら終わりで。もちろん、府中さん(立川・府中アスレティックFCvs.エスポラーダ北海道戦)の結果によっては、明日勝ったら(プレーオフに届かず)終わりなんですけど。とにかく負けすぎたんで、そこはもうしっかり自分たちがやるべきことを全員でハードワークして、観に来てくださった方々の心を震わせるようなフットサルっていうところをしっかり練習から試合に向けてやりきって、ひとつでも上の順位を狙えるように、あと3試合、練習から全員で頑張っていきたいと思います。以上です」

 

(質疑応答)
高溝のプレースタイルとチーム戦術が合致した先制ゴール

Pivo! 高溝が開始早々、本田のゴールをいい形でアシストをした。監督から、浦安のサイドを突くというゲームプランが明かされたが、ドリブルが得意な高溝のプレースタイルとチームの戦術がピタリと一致したゴールだった。

奧村 彼は技術でいったらうちのチームでも1、2番の選手で、でも、なかなか出番がなくてくすぶっていたいんですけども。ま、何より、体がとにかく大きくなって、もう筋トレで10kg近く増量して。それでディフェンスの部分でまず負けない体ができたので、そこで、ディフェンスからしっかりやれる、というところ。あとは、内村、ジャッピーニャ(本田)、ロドリゴという1stセットのメンバーの中で彼の個人技は生きるというところを考えて、今は抜てきというか使ってるんですけど。とにかく、昔の話ですけど、(攻守両面で輝く)大地悟のような選手にどんどんなってもらいたいし、もっともっと彼が攻撃の起点になって。自分が持ったときはその3人を動かすぐらいの選手になれると思ってますんで。まあ、まだまだ満足してないですし、もっともっとやってもらえる選手だと思います。

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