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無料記事:かくも厳しいF1への道。首位・ボアルース長野、ふたつ目の黒星【F2第10節】(2018/11/5)

Fリーグ2018/2019ディビジョン2 第10節
ボアルース長野 0-2 ボルクバレット北九州
2018年11月4日(日)ホワイトリング 観客数:715人

[得点経過]
0-1 16分58秒 ボルクバレット北九州 25 渡辺大輔
0-2 22分15秒 ボルクバレット北九州 14 松永翔

▼F2の難しさ

石関聖が、伊藤広樹が吼える。ホワイトリングに新たに轟く太鼓の音色は、彼らの後押しをしていた。いつものように積極的な守備をし、テンションを上げていくボアルース長野。それに呼応するように、ボルクバレット北九州もテンションを上げていく。そして運命の天秤は、ボルクバレット北九州に傾いた。

1月上旬の第10節、ボルクバレット北九州戦、敗北。10月上旬の第8節は、広島エフ・ドゥに敗戦。開幕から7連勝をしていた首位・ボアルース長野は、この1ヶ月でふたつの黒星を記録してしまった。

これがF2の難しさ。F2初代王者への道、F1への道はかくも厳しい。ボアルース長野、2敗。Y.S.C.C.横浜、2敗。両者の直接対決は、まだ残っている。

まとめ◆デジタルピヴォ! 佐藤

▼自分たちは自分たちで、小さいところからしっかりと

柄沢健 ボアルース長野・監督

チームでの目標のひとつとして、ホームゲーム全勝ということを目標にしていたんですけども、今日負けてしまったことが悔しいです。

メンバー全員を入れてチーム一丸、クラブ一丸となってこの大事なゲームを戦おうという中で、結果がすべてだと思いますけども、前半いい流れでプレッシャーをかけて前からも行けて、かなり長い時間私たちの前プレがかかっていたと思うんですけども、そこでいつもは5分で決めきるところをなかなか決めきれなくて。選手の中に、少しいつもと流れが違うのかなというのはあったと思います。シュートも枠に入っていましたけども、最後の相手の村山(竜三)選手の一歩が、僕らの一歩と彼の一歩が勝敗を分けたなという感じです。

ただ負けましたけど、クアトロやパワープレーや、そういうチャレンジを二巡目ということでしてこれた。今日も何度かチャレンジできたので、すぐ気持ちも体も切り替えて神戸戦に向けて、また火曜日からやっていきたいなと思います。

――前回の対戦では勝利しましたけども、相手は新しい選手も入って違っていたと思います。どういうところが変わっていましたか?

柄沢 相手の戦い方は、ピヴォに当てるという点に関しては、戦術の部分はほぼ変わっていなかったと思います。思ったことは、チームがかなり熟成されてきている。以前の時は3節目でしたので、相手も個はあるけれどもチームとしてのものがそれほど強い結束力がなかったと思いますけども。アウェーの時に関して言うと、村山選手ではない選手が先発で出ていましたが、今日は当たり前のように彼が出ていましたし。やるべきこともかなりしっかりした中で個がかなり出されていたので、その点が一巡目とは今日は違っていたなと思いました。

――ウーゴ サンチェスが入ったことは大きかったのでしょうか?

柄沢 彼に対しては失礼かもしれませんけど、私自身はそんなにという印象です。普通、外国人選手は個がものすごく強くてそこがかなりあると思いますけど、むしろ逆にチームに調和しているところが彼の良さじゃないかなと思います。試合を決めきらない、あえてなのか決めきれていないのかは何とも言えないんですけども、いい意味で捉えるとフォアザチームでプレーしていたと思います。

――前半を終えて後半に入るにあたって、どういう指示を出したのでしょうか。

柄沢 前半は決して悪くはなかったので、いつも通り前からプレスをしっかりかけて、ボールを奪うというそこの一点だけですね。決めきるところでは、前半はフリーのところはあったと思うんですけどもそこで決めきれなかったところがあったので、そこだけ一言言って後半を迎えました。

――残り4試合、終盤戦に向けて簡単にはいかない試合ばかりだと思いますが、今日の結果は残りの試合数を考えていかがでしょうか?

柄沢 今日勝てばいろんな意味で、練習でチャレンジしてきたことも含めてすごく自信になったと思うんですけども。間違いなく、デウソン神戸さんもY.S.C.C.横浜さんも、ライバルのヴィンセドール白山さん、最後のトルエーラ柏さんもやりながらも絶対力を付けてきますし、私たちの分析もしてくると思います。ただ、私たちは私たちで、ローテーション、前プレ、セットプレーの攻撃を改めて、本当に小さいところからしっかり詰めていきたいなと思います。

▼F2独自の難しさ

伊藤広樹 ボアルース長野・キャプテン

失点に関しては自分たちのミスからだったんですけれども、狙ってはいない形での失点というか、したくない失点の仕方をしてしまって。チャンスも作っていたかなと思うんですけども、相手のGKの村山さんが当たっているというわけではなく、こっちのシュートが決めれなかったなという感覚でいます。

あとはF2独自の難しさというか流れとかも。こういう場で言わないようにはしていましたけども、対戦相手と僕たちとの関係以外のところで難しいところはありました。ただ勝てるチャンスもあったと思うんで、ゴールを奪えなかったことに関しては僕個人として責任を感じています。

――前回対戦した時と比べて、相手の印象が変わっているところはありましたか?

伊藤 外国人選手が入ったことで、前回対戦した時は他の日本人選手が自分たちの判断をしていたなという感覚でいるんですけども、今日は外国人選手を見すぎるあまりにいい判断ができていなかったかなと思っていて、相手のやりたい崩し方はそんなにされていなかったかなと思います。個人的には、前回の相手選手全員が自分の判断でプレーしていた時の方がやりづらかったですね。

――相手も前回の反省を踏まえていろいろ研究をしてきますが、こちらも当然研究をすると思います。前回の対戦からどういう対策と言いますか、意識した点はいかがでしょうか?

伊藤 スタイル的には相手も変わっていなかったので、自分たちの獲りたい、ディフェンスは攻撃につなげるものだと思うんですけども、その後のイメージがちょっと試合に入ってから違う面もあって、それをピッチの中で修正しきれなかったかなという感覚があります。

――残り試合、どう臨んでいきたいと思っていますか?

伊藤 1試合1試合いつも100%でと思っていますけども、相手がどうこうというよりも自分たちが出しきって勝利を目指して。出しきって負けてしまったならば相手に拍手するしかないかなと思っているんですけども、自分たちのすべてを出しきるということをに焦点を当てて練習していきたいですね、クオリティーを上げて。負けるのは本当に嫌なので、いい準備をしていきたいです。

――今日は出しきったとは言えない?

伊藤 出しきったとは言えない、とも言えないんですけども、シンプルにやられたくない失点をして決めきれなかったかなという感覚でいます。

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