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相手のチームのエースにレギュレーション違反があった(ペドロ コスタ監督・名古屋)[Fリーグプレーオフ決勝・第1戦](2018年1月21日)

試合前、笑顔で岡山監督とあいさつをかわすペドロ コスタ監督。

 

それが試合後には微妙に変化している。

 

DUARIG Fリーグ2017/2018 プレーオフ決勝・第1戦
リーグ1位 名古屋オーシャンズ 4-2 同2位 ペスカドーラ町田
2018年1月20日(土) 駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場 観客数:1,282人
[得点経過]
0-1 17分57秒 町田 10 中井健介
1-1 20分14秒 名古屋 15 吉川智貴
1-2 26分20秒 町田 18 西村祐飛
2-2 33分04秒 名古屋 10 ヴァルチーニョ

3-2 35分32秒 名古屋 19 橋本優也
4-2 37分24秒 名古屋 13 ラファ

 

プレーオフ・ファイナル第1戦に勝利した名古屋のペドロ コスタ監督は、記者会見の場で、プレスのある質問に答える形で、終わったばかりの試合で、相手の選手にレギュレーション違反があったという衝撃的な発言をした。ここでいうレギュレーション違反とは何を指すのか。事の経緯を振り返ろう。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

▪️記者会見
(試合を振り返って)
ペドロ コスタ 名古屋オーシャンズ監督
前半から相手に圧力を与えることができた

「こんにちは。えー、まず、わたしは選手をたたえたいです。彼らは本当に戦う選手です、サムライです。決勝の舞台で決勝にふさわしい戦いができました。ですがまだ終わっていません。私たちはここで気を緩めてはいけません。明日も今日以上にタフなゲームになることは確かです。
今日の試合は前半から相手に圧力を与えることができたと思います。その中でわたしたちは自分たちのペースをつくることができたと同時に、町田の攻撃の狙いをしっかり封じることができました。相手のストロングポイントであるカウンターを消しつつ、わたしたちはやるべきことをしっかりと見せることができてる中、失点をしてしまいましたが、その失点シーンだけというくらいわたしたちは相手を追い込めていたので、ハーフタイムでも修正というよりも、わたしたちがやってきたことは間違ってないと確認するだけでした。ただ、後半に入ってペースダウンしてしまうのが一番してはいけないことだったので、やるべきことをしっかり信じて後半も入ると、いう気持ちのメンテナンスをしたうえで後半に臨みました。
後半はより一層わたしたちなりの展開をつくれた中、流れもこっちに来ましたし、得点がいい感じで決まって、ゲームの初動権を握ることができました。ですが、先ほどもいったようにまだ終わってないので、気を緩めてはいけません。この段階でリセットして明日の試合のことを考え始めることが大切だと思っています」

 

星龍太 名古屋オーシャンズキャプテン
ファイナルは気持ちの戦いだ

「ファイナルというのは、ホントに気持ちの戦いだと思ってます。今日、出たメンバーと、ベンチ入りしていないメンバーも含め、相手に勝つ気持ちは強かったと思うし、それが今日の結果に現れたと思います。明日は今日のアドバンテージがあるとはいえ、ここで守りに入ってしまうとつけ込まれてしまうので、今日の試合を忘れて、また改めてファイナルを戦う気持ちでやることが優勝につながるのかなと思います」

 

(質疑応答)
国際大会だったらイエローカードが出ている

Pivo! キャプテン、町田に対してどう戦う気持ちを高めてきたのか。

 町田に限らずこの舞台っていうのは気持ちが大事と思っていて。そこを今日に向けて気持ちに対してアプローチしました。なので、個人個人モチベーションの上げ方っていうのはいろいろあると思うんですけども、今日に懸けているというか、すべて今日のためにっていうふうにアプローチしたので、町田だからっていうのは特になかったですね。もちろん去年苦い思いをした相手というのも町田ですし、今シーズンのリーグ戦も1勝2敗っていう苦い思いをしたのも町田だと思うんですけども、そこはフラットに考えて、ファイナルってことしか考えてなかったです。

Q 監督に聞きます。前半プレーが切れたときに相手の8番に物申していたが、何が問題だったのかっていうことと。そのあと彼が引っ込んで、もう一度プレーインするときに、ちょっとこう相手を指差して、あざ笑うような態度をされてたと思うが、何がおかしかったのか。その2点を教えてほしい。

ペドロ コスタ 相手選手がベンチに戻ったときに、わたしが悪い態度で相手を侮辱するような印象を与えていたとしたら、そういう行為に見えてしまったのであったら、わたしにそういう狙いは一切なかったですが、まず、謝りたいです。
わたしは、あの状況の中で、熱くなってしまったんですけども、わたしからレフェリーに対しての質問がありました。というのは、相手選手の中で、代表歴もある選手ですから、レギュレーションというものをしっかり分かっている中で試合に臨んでいると思うんですね。レギュレーション上、着用しないといけない義務があるので。それがしっかりしていなかった。そこにどんな意味があったとしてもレギュレーションはちゃんと守ってもらわないといけないのではないかと、レフェリーにいったところ、レフェリーはそのときに違う考えがあったので、場が熱くなっちゃったんで、なかなか意図を通すことが難しくなってしまい、ああいう状況が生まれてしまいました。
そのレギュレーション上、守られていなものがあった、ということに関して、レフェリー、それはどうなんですかといったときに、相手もそこに入ってきてしまったために、ああいう状況になってしまいました。
ま、その結果、皆さんに迷惑をかけてしまったなら、皆さんに謝りたいと思います。
ですから相手を挑発するとか、そういう意図がわたしには一切ありませんでした。

その選手は、こちらから見て、すね当てを片方、してなかったんです。どんな理由があったとしてもレギュレーション上それはしないといけないことです。
で、この決勝という中で、レギュレーションというところをレフェリーもシビアに見てほしいと思います。例えばこれが国際大会でしたら、イエローカードが出るものだと思います。なので、自分たちが気づいたものに関しては、監督として、名古屋オーシャンズのサイドの者として、聞いてみるべきものであると思います。

相手はチームのエースでもあるので、それに対して意図的にそうしているのであったら、そこにはイエローカードが出て当然です。しかも彼はイエローカードを持っている状況です。なので、そういうことをやってイエローカードがもしも出た場合には、チームとしてすごい損をする状況をつくってしまったということだと思います。

 

[取材後記]
通訳を介したペドロ コスタ監督のコメントははなはだ分かりにくいが、それでも事実関係は把握できる。
「相手選手の中で、代表歴もある選手」にレギュレーション違反があった。
違反の内容というのは、「すね当てを片方、してなかった」。
しかもその選手は「(相手)チームのエース」。
その事実を「レフェリーにいったところ、レフェリーはそのときに違う考えがあった」のだという。

その結果、その選手にイエローカードは提示されなかった。そのことが、「公式記録」の「警告・退場」欄に記されていないことから、当サイトにも分かる。
記載されている町田サイドの案件は以下の2つだけだ。
「13:13 11 室田祐希 C2(注:ラフプレー)」
「31:26 1 ピレス イゴール S4(注:阻止<手>」

今後、この問題がどう進展していくのか。デジタルピヴォ!はしっかりと見届け、新事実が分かればその都度、報告していく。

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