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無料記事:「監督としても非常にワクワクするようなメンバーであると思います」(木暮賢一郎監督・大阪)[Fリーグ第32節](2018/1/8)

 

DUARIG Fリーグ2017/2018 第32節
シュライカー大阪 7-3 バサジィ大分
2018年1月6日(土) 駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場 観客数:404人
[得点経過]
1-0  04分03秒 大阪 23 芝野創太
2-0  06分49秒  大阪   11 チアゴ
3-0  11分45秒  大阪   22 佐藤亮
4-0  15分10秒  大阪   10 クレパウジ ヴィニシウス 第2PK
5-0  16分37秒  大阪   18 田村友貴
5-1  16分57秒  大分    4 田村龍太郎
5-2  17分36秒  大分   8 田村研人
6-2  26分27秒  大阪   26 加藤未渚実
7-2  29分52秒  大阪   10 クレパウジ ヴィニシウス
7-3  38分13秒  大分   10 仁部屋和弘

 

シュライカー大阪(以下大阪)はシーズン残り2試合を連勝し、かつ、府中アスレティックFC(以下府中)の結果次第という自力ではなく他力でプレーオフ進出が決まるという厳しい状況のなかでまず1試合目(1/6)を勝利で飾る。この試合の翌日である1/7、府中は引分けという結果に終わり、大阪と府中は勝ち点が並ぶ。得失点差で大阪は府中を上回っているため、順位は6位から5位へ浮上。大阪は1/8のリーグラストゲームで勝利し、プレーオフ進出がほぼ決まる状況となった(府中が大幅に点を獲らない限り)。
大阪の木暮監督は昨年、中断期間直前であった第24節において、以下のようなコメントを記者会見の質疑応答にて残していた。

「3週間の中断期間はほかのチームにはないメリットといいますか、ある意味最後の僕らの武器になるというのは、終盤においてコンプリートした状態にチームがなれるのは可能性としては大阪しかありません。ほかのチームは誰かが戻ってくるとか、そういう意味でのオプションはないと思います。全選手が揃うのは彼がケガしてから、求める選手が揃わないなかでプレーオフも選手権も勝ちましたし、今シーズン苦しんでいるのは少なからずあると思います。ケガ人の多さと足りないパーツと、最後ピースが揃う可能性がある。ピッチに立ったとしても100%できるかどうかはわからないですし、彼(加藤未渚実)にはそこまでプレッシャーをかけたくないので、あくまで可能性があるという意味でシーズン終盤でやっとベストメンバーというかコンプリートした状態でのぞめる可能性があるのは僕らしかいないと思っています」

第32節という土壇場ではじめて大阪はフルメンバーがそろう。ピッチ場で激しいアクションをすることで有名な木暮監督だが、この日はピッチ場、記者会見場ともに非常に落ち着いた様子であったのが印象的であった。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤

 

以下は第32節シュライカー大阪の木暮賢一郎監督アルトゥ―ル選手の記者会見と質疑応答となる。

試合を振り返って。

 

 

木暮賢一郎監督
「あけましておめでとうございます。よろしくお願いします。最後のセントラルですし、皆さんもご存知の通り残り2試合の状況で自分たちは連勝する以外は次のステップに行けませんし、連勝しても自力では行けない状況で、勝たないといけないプレッシャーのなかで勝ち点3だけでなくて、大阪らしいフットサルができたのかなと思っています」 

 

 

アルトゥ―ル選手
「こんばんは。幸先よくスタートできましたし、非常に落ち着いてゲームを進められたのではないかなと思います。自分たちはプレーオフがかかっていて、相手の大分は今シーズン苦しんでいましたが、今日のゲームに対する姿勢、置かれている状況に大分差があったのかなと。そのなかでパワープレーでの失点というのはありましたが、全体を考えると大きなエラーがあったわけでもなく、非常に落ち着いてゲームを進めることができたという風に思います」

以下は質疑応答となる。

Pivo!:今日負けるとプレーオフ進出の道が途絶えてしまう後がない状況のなか、監督からチームにどのようなアプロ―チをしましたか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木暮:試合前、選手に言ったことはプレーオフに行ける行けないに関わらず、シーズンまたいでいますが、加藤未渚実がケガをして1年。アルトゥ―ルもケガをしていました。ケガだったり、累積であったり、1年間自分の見たいセット、選手の組み合わせ、トレーニングも含めて、年始から全員揃いました。競争を勝ち抜いた12名がやっと揃いました。監督としても非常にワクワクするようなメンバーであると思いますし、相手チームに脅威を与え、観に来てくれるかサポーターやフットサルが好きな方にもワクワクしてもらえるポテンシャルがあるんだよと。それに、ベンチからそういう景色も見たいですし。それでも、名前だけでは勝てないですから。そういう選手たちがしっかりと走ったりとか協力すれば、誰もワクワクしたフットサルをした上で勝てるのではないかなと伝えました。プレッシャーがあったりとか、コンディションも万全ではありませんが、ゴールシーンを含めて見たい景色が少し見せることができたのかなと。僕自身は監督ですが、いちフットサル人としてはいいフットサルを観たいという想いはありますのでそういうものを少なからず体現できたのかなと思います。ただ、これで終わりではないので、僕らとしては周りの結果うんぬんではなくて次の浜松戦で今日よりもいいフットサルをして勝って、そのときに考えればいいのかなと思います。

Pivo!:加藤選手のアルトゥ―ル選手の今の状況について監督としてはどう感じていますか?

 

 

 

木暮:加藤、アルトゥール共にケガで数ヶ月は離れることがどれだけ辛くて苦しくて、そして、それを乗り越えるだけの努力をしていることを監督として間近に見ています。どんな選手であっても大怪我をしてすぐには誰もが唸るようなパフォーマンスをするのは不可能ですから。そういう意味では2人とも、チームに対してプラスになるようなプレーをしてくれてますし、コンディションはこれから上がる以外にないですから、そういう意味でチームに対してよい影響を与え、また、日本のフットサル界においてもこういう素晴らしい選手がピッチに戻ってきて、このセントラルの舞台でプレーができるということが大事なことです。

Q久しぶりの試合でした。自分の出来としてはどうでしたか?

 

 

アルトゥ―ル:約3カ月ピッチから離れていて、チームに合流できたのは10日間のトレーニングで今日を迎えました。ゴールを決めるチャンスもあったと思いますが、率直に言うと疲れました。皆さんもそういう経験をしてもらえればわかると思いますが。その中で、リーダーとしてピッチ内だけでなくベンチやロッカールームでチームが勝つために貢献できたのではないかなと思います。こういう難しい状況の中で、自分が戻って、チームがうまくいかないと言うチーム全体でトラップにはまることだけはしたくありませんでした。今の続いている流れに対してうまく乗りたい。自分のパフォーマンスとか。難しい状況のなか、チームにブレーキをするのではなく、波に乗るような形で貢献したい思いはありましたので結果として勝てて、最初に言った3ヶ月のブランクと10日間のトレーニングのなか、そういう意味では満足できるのではないかなと思います。

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