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無料記事:[東京都女子1部リーグ2017]城北レディース、はるかのナイスゴールも実らず、またも初勝利おあずけ!!(2017/6/19)

前半6分、城北の♯3はるかがカウンターから鮮やかにゴールを決めた。堅守速攻というチーム戦術をものの見事に体現したプレーだった。

 

開幕2連続ドローで迎えた第3戦、城北レディースは勝利をつかみ取りにいく。

 

城北の対戦相手は府中アスレティックFC女子プリメイラ。♯7が城北の元エース熊坂結女選手だ。

 

SuperSports XEBIO 東京都女子フットサル1部リーグ2017
第4節 BALLENA BLANCA城北レディース 1-6 府中アスレティックFC女子プリメイラ
2017年6月18日(日) 小金井市総合体育館  
[得点経過]
0-1 3分 府中プリメイラ 22 縄田三佳
1-1 6分 城北レディース 3 小川春香
1-2 7分 府中プリメイラ 39 船附ひな子
1-3 8分 府中プリメイラ 7 熊坂結女
1-4 13分 府中プリメイラ 14 藤田実桜
1-5 18分 府中プリメイラ 7 熊坂結女
1-6 21分 府中プリメイラ 9 千田日向子

 

▪️東京都女子1部順位表(第4節終了時点)

 

強豪相手にカウンター狙いの戦術

BALLENA BLANCA(バジェーナブランカ)城北レディース(以下、城北)は、開幕2連続ドローで勝ち点2、8チーム中6位で第4節(第3戦)迎えた。何としても今季初勝利が欲しいところだが、対戦相手は強敵の府中アスレティックFC女子プリメイラ。女子のナショナルリーグ、日本女子リーグ所属チーム中、唯一の都リーグ所属チームであることから(他はいずれの地域リーグ所属チーム)、是が非でも東京都1部優勝→関東リーグ昇格を勝ち取りたいところ。そのために女子の指導に定評のある松田大次郎監督(昨季まで関東2部FUTUROでプレー)を迎えて臨んだ今シーズン。開幕戦こそ同じ府中のOGチーム、キンツェムに遅れをとったが、その後は2連勝し、TapaZida(勝ち点9)、TOCAR(同7)に続いて3位につけている(第3節終了時点)。このプリメイラ相手に城北の川崎監督が選択した戦術が、“開始2分まで前プレでいって、その後は引いてカウンター”。そのためにオフェンシブなディフェンスのトレーニングを今まで以上に積んできたが、はたして次につながる成果は出たのだろうか!? 今回もフォトギャラリー(画像24枚)で試合を振り返る。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

キックオフと同時に城北ゴール前に殺到しシュートを放つ府中。“開始2分間は前プレを仕掛ける”というゲームプランを実行する時間的余裕すら与えられない。

 

開幕戦でゴールを決めたことを情報として共有しているのだろう、府中は♯3はるかに2人がマークに貼り付く。「ボールを持つと相手の寄せが早く苦しかった」とはるかはつぶやいた。

 

囲い込みからボールを奪うと間髪を入れずピヴォにパスを刺す。城北はディフェンスに追われまくった。

 

そして開始3分、府中に先制ゴールが生まれる。左から右へ振っておいて右から♯22がミドルを突き刺した。獲るべくして獲った先制ゴールだった。

 

ボールコントロール技術には定評のあるフィクソののんも相手の厳しいマークの前にパスコースがつくり出せない。

 

それでも果敢にアタックに行く城北だがボールを奪われるシーンが多く後退を余儀なくされる。

 

そして当然のごとくシュートで終わる府中。

 

懸命のディフェンスからドリブルを仕掛け♯10ナツミがチーム初のシュートを放つ。

 

破壊力のあるシュートだったが相手ゴレイラに止められた。

 

そんな苦しい時間帯を吹き飛ばすそう快なゴールが前半6分に生まれた。はるかがチームの狙いどおり相手のパスをカットしてドリブルを仕掛ける。

 

追走する相手の手がユニフォームにかかっているように見えるが全く動じない。「スルスルっと行けた」とはるか。ナツミがサポートに走る。

 

ペナルティーサークルの直前で相手ゴレイラの動きを見極めてぇ〜

 

シュートぉ〜!! 個人技で決めきった貴重な同点ゴール。仲間に多大な勇気を与えた。

 

♯4キャプテンと♯2のんの祝福を受けるはるか。

 

同点もつかの間、その1分後に府中に追加点を与えてしまう。コーナーキックからの浮き球をボレーでたたき込まれそれをピヴォが触ってコースを変えたゴールだった。

 

府中の3点目は城北の元エース♯7熊坂のゴール。「7番にはやらせるなよ!」と試合開始直後に川﨑監督がピッチに向かって笑顔で叫んでいたが、結局この日は熊坂に2点決められた。

 

♯3はるか、♯4キャプテンのリカコとともにカウンターからの得点源と期待された♯23ひなが遠目からシュートを放つ。

 

後半も積極的にシュートを撃ったはるかだったがゴールは遠かった。

 

後半6分、1-6となった時点で城北のゴレイラが♯1リカから♯24ユリカへと交替した。リカは、ポストに当たって跳ね返ったボールが目に当たってしまい、視力が低下してしまったのだという。大事に至らないことを祈るばかりだ。なお、公式記録によるシュート数は城北の8本に対して府中は4倍の32本だった。

 

府中は後半残り6分、♯22をゴレイラにパワープレーに出た。その意図を松田監督は「今後の(練習の)ために」といった。その率直な発言に僕はあぜんとした。そのくらい城北は攻めてこないと踏んだのだ。悔しさが募った。

 

試合終了まであと2分、城北は前プレにスイッチした。♯15かなこをはじめみんな生き生きとボールを追い、奪い、シュートを狙っているように思えた。

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