無料記事:たかが33分の1、されど33分の1。浦安が開幕の意義を問う[Fリーグ第1節](2017/6/11)
様々な新グッズが並ぶ開幕戦。たかが33分の1、されど33分の1。
DUARIG Fリーグ2017/2018 第1節
バルドラール浦安 0–1 アグレミーナ浜松
2017年6月10日(土) 国立代々木競技場第一体育館 観客数:1,404人
[得点経過]
0–1 05分32秒 浜松 6 萩原洪拓
33分の1
小さな女の子が赤いフラッグを振って選手たちをお出迎え。彼女は夢の国よりも、バルドラールの方が好きなようだ。その5分後、ファインセーブを繰り返していた藤原潤の脇をかすめるように浜松の野島倫がサイドから中央に折り返し、無人のゴールに萩原洪拓が優しく軌道を変えた。コートサイドでピンクのビブを片手に立つ荒牧太郎の背中は、小さな女の子の期待に応える責任感の文字が浮かび上がっているように見える。33分の1はかくも厳しく、自分を追い込みながら先のステージに向かう33分の1となった。
まとめ◆デジタルピヴォ! 佐藤功
高橋健介監督
高橋 0–1というスコアなので、1点も取れなければ絶対勝ち切ることはできない。チャンスの数自体は多かったと思いますので、質を上げることを求めていますが、その完成度がまだまだ足りないと感じる試合でした。オーシャンカップを含めて、主導権を握られてもディフェンスでカウンターでとかハードワークをして勝ってきましたけども、逆に自分たちが主導権を握る時間帯になった時、もっと相手に脅威になるような攻撃を連続してより多くできる形になっていかないといけないなと思います。
Q 今後どういうをチーム作っていこうとお考えですか?
高橋 大枠として、自分たちはオフェンスでもディフェンスでも主導権を握りたいです。相手にとって脅威と思ってもらえるようなオフェンス、ディフェンスを常に行うために、全体が近い距離で攻守を一体化させるということを選手に求めてトレーニングをしています。それをする上で、必要になってくるのはチーム戦術よりは個人戦術だと思います。そのアプローチを続けていますが、この開幕までの2か月で完成するとはまったく思っていません。勝ちながら自分たちが今年求めているハードワークの部分で埋めて、勝負に徹しながら修正していきたいと思っていましたが、今日はそのどちらも足りなかったかなと思います。
Q 初陣ですが、特別な気持ちでしたか。
高橋 選手のおかげで4試合、オーシャンカップで指揮を執るという経験をしていますし、このリーグ開幕戦が何か特別なものはありませんでした。この1年間を通したプランの中の1試合であり、毎回の試合に対してしっかり準備をして勝ちにいくという位置付けです。特別な思いが出てくるかなと思ったんですけど、そんなにあったわけじゃなくて、目の前の相手に対してどうやって勝つか、選択肢を与えられるかと考えていました。
星翔太キャプテン
星 見てのとおり、点を取っていないので僕たちの力不足、それだけです。それ以上でもそれ以下でもなくて、単純に自分たちのせいです。たかが1試合、33分の1ともできますけど、33分の1を負けたというのはスタートとしては決してよくないので、そこは改めてしっかり向き合って、先のステージに向かうためにがんばりたいと思います。