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無料記事[ピヴォチャン2017全国大会予選リーグ]Bグループは「前線でボールを奪い」ゲームを支配することに成功したファイルフォックス府中が1位抜け(2017/5/7)

 
写真はファイルフォックス府中の宗像紘輝。早朝の試合からゴールを決めると調子を上げ、その後もドリブルで幾度もゴール前に進出し、相手チームの脅威となった。

 

■大会名:『全国の精鋭よ、高い舞台へ這い上がれ!! DUELO Pivo! Champions’s Cup 2017』全国大会予選リーグBグループ
■開催日:2017年5月3日(水・祝)
■会場:FFC東川口

 

■予選リーグBグループ結果

 

■出場チーム

ファイルフォックス府中(シードチーム・2016関東フットサルリーグ1部準優勝)。

 


池阪選抜(川越フットサルリゾート代表)。

 


ソフトマウンテン(北信越代表)。

 


Sabedoria(岩手県第2代表)。

 

ピヴォチャン2017予選Bグループは1位抜け筆頭候補であったファイルフォックス府中(シードチーム・2016関東フットサルリーグ1部準優勝は、宗像紘輝(2016/2017シーズンを持って4年間在籍したフウガドールすみだバッファローズを退団)の活躍もあった中での決勝トーナメント進出であった。そうはいってもAグループに次いで早朝に開始されたこのBグループも一筋縄では行かなかった。前回大会で結果を残したソフトマウンテンもこのグループの注目であったが・・・

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤

 


写真はソフトマウンテンの森川雄二。ヒールキックやループパスでタイミングをずらし、相手をかく乱した。

 

北信越予選を連覇し全国大会への出場権を獲得したソフトマウンテンは昨季は決勝トーナメントまで進み、準々決勝であがりゃんせフットサルクラブに惜しくも0-1での敗退となった

 


写真はソフトマウンテンの蓬沢健太。スピードでファイルフォックスを圧倒した。

 

今年の北信越予選は「人数がなかなか集まらない中での参加となった」と森川はいう。昨年の全国大会も予選グループリーグではメンバーが集まったものの、翌日の決勝トーナメントでは仕事の関係で主力が帰るという状況であった。
森川はファイルフォックス府中について、「フィジカル面では負けてはいなかったと思うが、フットサルの戦術的な部分。崩しの部分で負けた」と語った。

 

 

対するファイルフォックス府中宗像は「前からプレスをかける中で前線でボールを奪えたところが大きかった。体格と球際で難しさを感じた中で勢いで補った」という。「狭いピッチの中、相手の自由を奪うことを狙っていた」ことをチームは目指した。ファイルはいつものように吉成監督の指示が効いていた。シンプルに分かりやすく状況を言語化し、チームがおかれる課題、その試合でのテーマを明確化していた。ファイルといえども、狭いピッチで早朝からのハードな試合をすることは容易なことではなかったが、その中でも初戦で池阪選抜をうまく3-0と破ることに成功した。

 


写真は池阪選抜の山崎航太。個人技術の高さが光ったプレイヤーの1人。

 

池阪選抜は埼玉県2部に所属するくりさん選抜が母体となるチーム。くりさん選抜の名前の由来は監督の妻の旧姓より。もともとは女子のチームがあり、その後、男子のチームも発足。現在は女子のチームはない。池阪選抜は競技の傍ら、ワンデー大会にも出ていて、その大会のレベルに合わせてメンバーを変えているチームであり、エンジョイしながら真剣にフットサルをしている。山崎は「ファイルフォックスは技術もスピードも体力も上回っていた」という。「カテゴリーの違いを見せられた」中でも「個の力には自信があった」。ゲームも基本的にはファイルが支配しながらも、時折、池阪選抜はドリブル等個人技術でゴール前を脅かす場面も見られた。そうはいってもファイルは池阪選抜をいなし、ゲームをコントロールし、ジャイアントキリングは起きずにそのまま試合は終了した。

 


写真は値千金のゴールを決めたSabedoriaの長根和徳。

 

そんな中、ジャイアントキリングの可能性を秘めた試合は最後にあった。ファイルの最後の相手はSabedoria。Sabedoriaは2016年東北リーグ2部北で優勝をし、1年で1部復帰を果たし、2017年シーズンは1部でまた戦うことが決まっているチーム。
長根はピヴォチャン参加に関して「1年に1回はこういった全国大会に参加します。こういう大会は非常にありがたいので、またチャレンジさせてくださいと」と語る。「関東のチームとやる機会はないですし、東北は弱い地域なので勉強になり、刺激になる」と謙虚に語りながらも試合に関してはSabedoriaが粘り強く守り、また、ベテランの長根のゴールで1-1とファイルを追い詰めた。相手のファイルの吉成監督は2勝した後の最後の戦いの難しさを悟り、選手へそのメンタルコントロールの目的でアプローチを図った。そういう心理状況の中、Sabedoriaはがむしゃらに食らいついた。Sabedoriaは勝ちはしなかったものの、意地を見せた。「今回のことを還元して練習できれば」と2017シーズンへつなげる言葉を吐いた。

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