デジタルピヴォ! プラス

無料記事[第22回全日本フットサル選手権大会 決勝]シュライカー大阪・木暮賢一郎監督「AFCは優勝するために行きますけど、アジアの空気感を吸い、味わうことで、さらに変わるチャンスがあると思っています」(2017/3/21)

 

第22回全日本フットサル選手権大会 決勝ラウンド 決勝
フウガドールすみだ(Fリーグ・東京都) 2-7 シュライカー大阪(Fリーグ・大阪府)
2017年3月20日(月) 国立代々木競技場第一体育館(東京都) 観客数:3,228人
[得点経過]
1-0 2分 すみだ 14 西谷良介
2-0 3分 すみだ 6 宮崎暁
2-1  4分 大阪 5 アルトゥ―ル
2-2 10分 大阪 5 アルトゥ―ル
2-3 17分 大阪 5 アルトゥ―ル
2-4 23分 大阪 11 チアゴ
2-5 30分 大阪 11 チアゴ
2-6 38分 大阪 5  アルトゥ―ル
2-7 40分 大阪 11 チアゴ

 

シュライカー大阪はリーグ・プレーオフ1位に加えて2つ目のタイトルを手にする。    
大会優勝監督の木暮監督は「今日も苦しいゲームでしたけど、全員の力で目標を達成できて、自分の選手、スタッフを誇りに思います」と選手、スタッフをたたえた。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤

 

 

以下は大会優勝・シュライカー大阪・木暮賢一郎監督記者会見と質疑応答。

決勝戦を振り返って

「Fリーグが終わった後、全員で1つになってもう一度、リーグを勝ったというところで満足するのではなくて、リーグチャンピオンとしていい試合をしてタイトルを目指そうということで東京まで来ました。今日も苦しいゲームでしたけど、全員の力で目標を達成できて、自分の選手、スタッフを誇りに思います」

Q:立ち上がり2失点して動揺もあったかと思いますが、どのように落ち着かせましたか? 相手もアルトゥ―ル選手とチアゴ選手のラインを切りに来ていたと思いますが、その修正も含めて。

木暮:相手のストロングポイントというのは勢いであったり、東京という地、アウェイな雰囲気というものもはねのけようと話をして、立ち上がりが大事だという話をして臨みましたが、自分たちのエラーもあり、状況的には彼らの勢いを出させてしまうような展開になってしまったのはもちろん想定外でもありますし、彼らのメリットでありますし、苦しんだことは事実なので、そこは直感的にタイムアウトを取りました。選手たちにはいったのは”まだ37分もある”ということや“これだけのお客さんが来ていて決勝でこのあと0-3、0-4という恥ずかしいゲームは絶対できない。苦しいけれど、1度リセットしてここから新しいゲームをしよう。もう1試合ここから始まるんだよ”という話をしました。アルトゥール、チアゴのラインを切ってくるというのはリーグ終盤から他のチーム含めて対策しているなというのは当然ありましたし、そこは対策というのもトレーニングの中から新しいパターンを見出すようなトレーニングはしてきました。苦しむとしたら、相手のテンションが高くてとか、立ち上がりのフレッシュな状態でのということはあって、必ず後半で落ちてくるという傾向はありました。それは回避する策を持っているのでそこは心配しなかったです。心配したのはこういう雰囲気に飲まれるとか、相手にペースを握られて0-3・0-4になることを1番気をつけました。

Pivo!:2つのタイトルを取れたことに対して今の気持ち。

木暮:もちろんすばらしいシーズンでタイトルを2つ取るということは、なかなかできることではないと思うので、単純に選手たちが自分の厳しい要求であったり、個人、そして、グループとしても1シーズンの長い中でいいときもあれば、悪いときもあったと思います。いろいろな感情がある中で、ずっといい続けた、チームが勝つために、チームが結果を出すために、全員が実践してくれたからこその結果だと思いますし、スタッフもすごく多くの時間を割いて選手のために仕事をしてくれてますので、本当に選手とテクニカルスタッフと事務局含めて、ファン、サポーターの方もそうですが、まずは近いところの選手とスタッフの皆さんにありがとう、おめでとう、お疲れ様ですといいたいです。

Q:歴史を変えること。名古屋を倒すことを目標に掲げていました。達成できた今。次の目標としては?

木暮:目標というのは常にクリアすれば次の目標を設定するというのは選手であっても監督であってもそうだと思います。常にうまくなりたいとか、常にチームをよくしたい。次はこういうところを目指したいという欲求がないとレベルは上がらないですし、そういったモチベーションを選手に与えていかないと、チームというのはマンネリ化をしたりとか衰退していくと思います。3年をかけて大きな大きな目標を達成することはできましたけど、何のために歴史を変えたいと思ってやってきたかというと、アルトゥール選手がいったのと同じで、そこで終わりではなく、すばらしいことを成し遂げた先にまた新しいフットサルの発展であったり、シュライカー大阪の環境面の向上であったり、もしかしたら、ほかのクラブがさらに力を入れて、もっともっと強いチームが出てくるとか。プロのチームが増えるとか、自分たちだけでなく、フットサル界全体、メディアのみなさんを含めていい影響があるのではないかと信じてやってきました。自分たちも含めて、この先どう変わっていくかを期待もしていますし、当然、その先にはクラブとしてはAFCというチャンスがありますから、アジアから見ても日本といえば名古屋というイメージしかないと思いますが、次の大会で大阪というチームが出れば、他のチーム、他のこういう選手もいるのかということをアジアに見せるチャンスだと思いますし、そこを経験する選手が増えれば日本フットサル界をよくしたり、日本代表の強化にもつながると思います。今までは名古屋の選手しか味わえなかったアジアの空気感・レベルを味わうこと。空気を吸うことができます。もちろん結果はどうなるかわからないですけど、そういう場に行くことでさらにモチベーションが高まったり、プレーが向上したり、意識が変わるという選手がたくさん見てきましたので、まずは来季というのは、AFCは優勝するために行きますけど、そういう空気を吸うことで、さらに変わるチャンスがあるということ。そして、継続していいフットサルをして勝ち続けて、フットサル界にいい影響を与えていけるようなチームをつくっていきたいです。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ