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[小松竜一の戦術講座]vol.22 カウンターの攻守(4)3対1の守備(2015/7/28)

図1。図1。

 

今回は、3対1という絶対的に攻撃側有利の状況をどう守ればよいかについて考えてみる。もちろん、どのように守ったところで数の上で攻撃側有利という事実は変わらないが、セオリーさえしっかり押さえておけば、失点の可能性は確実に減らすことができる。

 

図2。図2。

 

図3。図3。

 

図4。図4。

 

2対1との違い-パスコースを切らない

図1の基本の形で、この状況の3対1を守るときによくあるミスは、図2のように青1がパスコースを切って片方のサイドに寄せて守ることだ。このようなワンサイドカットは、2対1の守備でよく用いられるが、図3のように2対1の場合は、守備側が数的に一人少ない状況で青1がパスコースを切って赤1に寄せることで、赤1の選択肢を縦へのドリブルに限定し、局面で赤1対青1という1対1の状況をつくり出すことができる。図2の状況では、青1が赤2から赤3へのパスコースを切ったところで、赤2から赤1へは簡単にパスが通り、赤1と赤3対GKという失点率が極めて高い状況になってしまう(図4)。つまり、パスコースを切ったとしても数的同数に持ち込むことができないため、意味がない。また、図2のように青1がパスコースを切ると、赤2の直接のシュートが入る危険もある。

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