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[Fリーグ第9節]田中との正ゴレイロ争いに敗れ移籍を決意した柿原、新天地での先発は19日か20日か!? (2015.6.18)

1_最後の試合後、皆本明を真似る柿本13日の府中での最終戦後に皆本明のゴールパフォーマンスのものまねをする柿原。何故ものまねかというと…。

 

府中から古巣シュライカーへ

Fリーグ第8節府中アスレティックFCvs.ペスカドーラ町田戦で、この試合を最後に府中を退団し他チームへ移籍するひとりのゴレイロがいた。柿原聡一朗(25歳)。移籍先はシュライカー大阪と発表された。シュライカーのサテライト出身で、「八尾の実家から練習場まで原付で通ってた」彼にとっては地元へのUターンでもある。チームで1つしかない正ゴレイロというポジションをライバル田中俊則と争ってきた柿原。2人とは取材を通して個別に話をしてきた関係から、正ゴレイロと控えという2人のこれまでの関係はずっと気になっていた。移籍という大きな決断をしたこの機会に、柿原が最終的に移籍を決意した理由はなんだったのか。控えのゴレイロとしてどんな日々を過ごしてきたのか。厳しい競争が待っているであろう新天地で今後どんなゴレイロを目指していくのか。はたまたライバルの田中は柿原にとってどんな存在だったのか。府中での最後の試合後に、柿原の本音に迫った。

まとめ◆デアジタルピヴォ! 山下

 

移籍先デビューは19日浦安戦か20日の町田戦

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登録選手 追加・抹消のお知らせ
登録選手情報に変更がありましたのでお知らせいたします。
【登録】
シュライカー大阪 No.2 柿原聡一朗 KAKIHARA Soichiro GK 生年月日1989.10.10
【抹消】
府中アスレティックFC No.2 柿原聡一朗 KAKIHARA Soichiro GK 生年月日1989.10.10
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以上が17日にプレス関係者にメール配布された柿原の退団(抹消)と移籍(登録)を伝えるリーグ公式記録だ。
府中のHPに「柿原聡一朗選手 シュライカー大阪へ移籍のお知らせ」が載ったのも17日。府中での最後の試合の4日後だった。
そして、「この度、柿原聡一朗選手が新加入することとなりましたのでお知らせいたします」というニュースが、その日のうちに、シュライカーのHPに掲載された。
実にスムーズで迅速な事務処理だった。
それもこれも、緊急事態を招いたシュライカーからの強い要望があって実った柿原の移籍だった。
さて、予想される柿原のシュライカーデビュー戦は早くて、19日のアウェー浦安戦、もしくは翌20日のアウェー町田戦となりそうだ。「19日と20日、町田に取材に来ますか?」。柿原は取材終わりにそうつぶやいた。

 

2_その拳で誰をどつくのか、田中!?その拳で誰をどつくのか。

 

正ゴレイロ宮竹の3試合連続負傷欠場

柿谷が1日も早く欲しいシュライカーにはこんな事情があった。
シュライカーは昨季、木暮賢一郎監督が就任して以来、スペインリーグをはじめヨーロッパの一部チームで重用されている正ゴレイロを使うパワープレーを多用してきたことはご存知のとおり。その戦術の最先端で働いてきたのが正ゴレイロ宮竹。足下の技術にたけていることから自らハーフを超えてパワープレーを組み立てられる世界標準のゴレイロだ。いちいち、ゴレイロ役をフィールドプレーヤーにスイッチする複雑さを気にしなくて済む合理性がヨーロッパでは高く評価されているのがこの戦術だ。シュライカーは昨シーズン、5位でプレーオフに進出するとあれよあれよという間にFinal Roundへと進み、宮竹を使ったパワープレーを随所で繰り出し王者・名古屋オーシャンズを大いに困惑させたことも周知の事実。ところが今季はその宮竹が負傷し、6節湘南ベルマーレ戦、7節名古屋戦、8節デウソン神戸戦と直近3試合のゴールマウスを矢野琢也に託している。だがそこに満足できない木暮監督が柿本に白羽の矢を立てたということのようだ。

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