デジタルピヴォ! プラス

フットサル女子日本代表・吉林千景「来年には3段ぐらいレベルアップした吉林を見せたい」(2014/9/2)

image
足技フットサル教室の参加者と笑顔で語り合う吉林選手。スペインに行ったことでちょっぴり大人になった気がする。

 

神奈川で行われた「石黒裕二の女性プレーヤー限定足技フットサル教室」の会場で、フットサル女子日本代表の吉林千景(きちばやし・ちかげ)選手に遭遇した。スペインのチームに移籍するために古巣のVEEX TOKYO Ladiesを昨年限りで退団。今年1月にスペインへ行ったもののビザの関係で試合に出場したのはシーズン終了直前の3試合だった。それでもスペインはすごく魅力的な国だという吉林選手に自らの今後について聞いた。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

▼4か月間、練習だけの日々

Pivo! このタイミングで、吉林選手がどうしてここに?

吉林 シーズンオフでスペインから帰国しました。今日は「石黒裕二の女性プレーヤー限定足技フットサル教室」のゲストプレーヤーとして声をかけていただき、みなさんと一緒にプレーを楽しだところです。

Pivo! スペインへはいつ行ったのか。

吉林 向こうへ行ったのは今年の1月です。行ったんですけど、やっぱりいろいろビザの関係とかで登録がずっとできなくて。かれこれ、2、3、4(指を折りながら)、4か月くらい練習しかできない状況だったんですけど。ま、日本の練習とは全然違いますし、すごい刺激はありましたけど、やっぱり、試合に出たいという思いがすごくあって。結局、最終的に3試合くらいは最後出れたんですけど、やっぱりずっと試合もやってなかったし周りも高いレベルだったので自分自身が納得のいくものにはならなかったです。

Pivo! ビザは何という種類のもの?

吉林 わたしは学生ビザなんで、行ったんですけど、今まで日本人とかユーロ以外の選手で学生ビザで行って、向こうでトップリーグに出るという例がなくて、それをうまく認めてもらえなかったみたいで。前例がなかったので、すごい時間がかかってしまったという形でした。

▼個人技で行ける世界じゃない

Pivo! 練習の日々を過ごして最後3試合出場。そういう厳しい体験だったが、手応えはあった?

吉林 そうですね。向こうでの手応えっていうよりも、こっちに帰ってきて今までいたチームで練習したときに、それまでやってたプレーとはちょっと自分でも変わったなって。そういう日本で感じる手応えはあったんですけど、まだ向こうでこれができたとか、そういう手応えは得られなかったですね。

Pivo! それはどこが違うのか。帰国して、どこに違いを感じるのか。

吉林 なんだろう。日本だとやっぱり個人技で行けちゃう部分があったりして。

Pivo! それが得意な選手だ。

吉林 そうですね。それが得意なんで、そういう部分も大事だと思うんですけど、向こうに行って個人技で行ける世界じゃないんですよ。なので、向こうの選手は戦術があって、その中での個人技っていう形だったので、まず、戦術から入らなくちゃいけなくて。自分のスタイルとして、チームの戦術っていうのがあって、そのうえに個人技を加えていく、見たいな。そういう考え方にちょっと変わりました。

(残り 2257文字/全文: 3528文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ