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[Fリーグ第33節]町田・横江怜「会場のこの雰囲気の中でプレーできて、結果を出せて、今日は最高だった」(2014/2/8)

3_2点目を決めた金山と滝田が叫ぶ
フリーキックを蹴った滝田と決めた金山が気合いのこもった叫び声を挙げる。気迫が観客席にチームに伝播していく。

 

Fリーグ2013/2014 powered by ウイダーinゼリー 第33節
ペスカドーラ町田 5-3 デウソン神戸
2014年2月2日(日)15:00 町田市立総合体育館 観客:1,909人

 

[得点経過]
0-1 1分24秒 デウソン神戸 14 西谷良介
0-2 23分32秒 デウソン神戸 10 渡井博之
1-2 26分12秒 ペスカドーラ町田 11 永島俊
2-2 29分2秒 ペスカドーラ町田 7 金山友紀
3-2 35分24秒 ペスカドーラ町田 9 横江怜 第2PK
4-2 37分14秒 ペスカドーラ町田 1 イゴール
5-2 37分43秒 ペスカドーラ町田 23 藤井健太
5-3 39分57秒 デウソン神戸 14 西谷良介

 

今季最高の観客数

 

選手ブログ+今季最高の観客数+気迫のこもった戦い+ひと際熱い声援+逆転勝利=今季ベストゲーム。こんな図式が成り立つ劇画のような試合だった。それぞれの項目に説明を加えつつ話を進めていこう。試合を前に、キャプテン横江は自らのブログで「今季最後のホームゲームはプレーオフ進出へ向けて絶対に負けられない戦い、会場を黄色に染めて一緒に戦いましょう!」とあおり、なおかつそのブログに滝田の発案で選手全員の“勝利宣言”が掲載されそのムードをいやがうえにも高めた。この、孤独の戦いではなく選手全員の戦いが効を奏した。結果、当日の観客数は1,909人。今季は11節で2,042人を数えているが、このときは府中アスレティックFCとの協同開催で、しかも府中の相手は町田の観客動員に大きな影響力を持つ名古屋オーシャンズ、2試合で2,000越えは当然といえば当然の結果だった。しかし今回は町田で人気があるとはいえないデウソン神戸が相手だし、もちろん単独開催。黄色いユニフォームやシャツに身を包んだ人たちが詰めかけ、ほんとに会場を黄色に染めてしまった。この会場を埋めたほぼ満員の観客に選手が応じた。持ち前のキープ力でゲームメークに軸足を置いて来た永島が、本田、森谷と2人のストライカーがいないこの日は自ら点を獲りにいった。そして2点ビハインドの後半6分、反撃ののろしとなるゴールを決めるとその永島が、周囲の選手が、気合い入った叫び声を発した。それに観客が呼応する。神戸がゴールを決める度に水を打ったように静まったスタンドが味方のゴールに大盛り上がり。ここからピッチと観客席が見事に呼応し会場はイケイケムード。滝田のフリーキックから金山がコースを変えて決めれば金山が、滝田が、絶叫する。キャプテン横江が第2PKを決めて逆戦に成功すれば選手だけでなくベンチのGMも叫ぶ。さらにパワープレーに出た神戸のボールを奪ってイゴールがロングシュートを神戸ゴールに見舞う。ベンチでイゴールを囲んで歓喜の渦が起こる。喜びの輪のそばで関野監督が絶叫している。藤井がカウンターからイゴールのロングスローを受けてゴールを決めると、藤井は観客をあおりにあおる。観客を巻き込む藤井のこの行為はバルドラール浦安時代からの得意中の得意技。観客は大喜びだ。立ち上がって選手と同じように拳を突き上げた。

 

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