デジタルピヴォ! プラス

[AFCクラブ選手権 準決勝]名古屋・GK川原永光「守備で小宮山友祐みたいな泥臭いのがいてもいいんじゃないかって正直、思いますけどね」(2013/9/3)

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後半12分、キャプテン吉川の同点ゴールに歓喜の叫びをあげる川原。

 

オーシャンアリーナカップのときのこと。決勝戦後に川原選手にこういったことがあった。「今日もキミならではの判断力と技術で相手のシュートコースを読み切り、難しいシュートをセーブした。キミがゴレイロをやってる以上、ほかのチームがこの大会で優勝するのは難しいと感じた」と。これに対して川原は「そういってくれるのはうれしいし、結果にも出せたと思っている」と答えていた。その川原が、アジアのトップチームには大苦戦する。昨年のチャンピオン、サナイェ ギディ パサン(イラン)との準決勝。この試合でも川原は奮闘。腕一本で何度も決定的なシュートをセーブした。彼でなかったら前半にしてゲームは壊れていたろう。2点を失ったものの後半12分に味方が同点にし、「勢いが出始めた」(川原)名古屋だったが、しかしその1分後、重大なアクシデントが川原を襲う。相手のカウンターを「イエロー覚悟で止めにいった」川原に相手の足が入る。苦痛に悶絶する川原。タンカで退場した彼はベンチで治療を受けつつ敗戦につながる失点シーンを目撃することになる。敗戦後、車いすで取材エリアに姿を表した彼に話を聞いた。

 

まとめ◆デジタルピヴォ! プラス 山下

 

自分とディフェンスの間が空き過ぎた

 

Pivo! どこを傷めた?
川原 右足のすねの横ですね、すね当てがない部分です。

Pivo! そこを蹴り上げられた?
川原 いや、全然覚えてないですね。ボールしか見てなかったので。やられたときには痛いしかなくて。気がついたら動けなかった。

Pivo! あそこは飛び出して抑えるしかない。
川原 もう、しょうがないですね。もうイエロー覚悟で行っちゃいましたけど。結構、何回かあったんですけど、ゲームで。ただ、やっぱり自分とディフェンスの間が結構空き過ぎたっていうのがあったので、怖かったですね、そこは。

Pivo! キミとディフェンスの間が空き過ぎた?
川原 空き過ぎたっていうか、みんな勢いが出始めたころだったんで。ここで失点しちゃうとまずいと思ったんで、とりあえずファールでも止めようと思って、はい。

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