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フウガすみだ須賀雄大監督インタビュー 「ただ勝つだけじゃなくて、フットサル界を盛り上げる3試合をします!!」(2013/3/14)

決勝トーナメントを3日後に控えた練習で1次ラウンドで見えた課題の修正を指示する須賀監督。3月12日(火)、ホームアリーナの墨田区総合体育館で。

 

 

フウガすみだが、ベストエイトで代々木に帰ってきた。「PUMA CUP 2013 第18回全日本フットサル選手権大会」1次ラウンド、予選リーグCグループのフウガ(関東地域第1代表 / 東京都)はシュライカー大阪(Fリーグ2位 / 大阪府)に得失点差で上まわりグループ1位でベストエイトに進出。15日(金)から代々木第1体育館で行われる決勝トーナメントに駒を進めた。そのフウガを率いるのが須賀雄大(すが・たけひろ)30歳。「ほんとに勝ち方を知っているチーム」に育て上げた今季、「地域絶対王者」の看板を「日本一」に塗り替えることができるのか。「地域」対「Fリーグ」の手に汗握る3日間が始まる。

 

文・写真◆デジタルピヴォ! 山下

 

 

ベストエイトをノルマに設定したのは間違ってなかった

 

Pivo! 「チームのノルマ」といい続けていたベストエイトを決めて代々木に帰ってきた。今の心境は?

須賀 帰って来る前は、ほんとにいろんな人に“代々木で観たい”というふうにいっていただいて、もちろんその期待に応えたいという気持ちがあったんですけど、戻ってきて改めていろんな人が喜んでくれるのを見て、ほんとに僕らにとって改めて代々木に戻ってくることは大きいことなんだなとすごく感じて。まだ何も成し遂げてないですけど、やっぱりそこをチ−ムのノルマに設定したのは間違ってなかったなというふうに思っています。

 

Pivo! Fリーグ・プレーオフで準優勝したチームをワイルドカードにまわして、1位抜けした気分は?

須賀 単純に自信になりますよね。大阪っていうチームはほんとに尊敬できるチームです。ブラジル人がフィーチャーされてますけど、日本人が示しているチームへの忠誠心というか、やることをしっかりやるという部分で、改めてスーパーだなと思ったんで。その尊敬するチームをグループリーグで引き分けとはいえ2位にできたっていうのは、ほんとに自分たちも負けてないぞっていう部分を証明できたと思うんで。改めて尊敬するチームと同じ土俵でそういう試合ができたっていうのは自信になるし、どうだ! とかじゃなくて、相手が強いからこそ、改めてすごいことだと思いますね。

 

Pivo! 1次ラウンド3試合、存分に持てる力を発揮できたか。

須賀 シュライカー戦に関してはミスから失点して、で、ラッキーなゴールもある中で最終的に自力で逆転して。ゲームマネージメントとしてはそのミスっていう部分が、海斗(外川)の経験のところでちょっとやられちゃったんですけど、そこの部分というのはある意味、想定内だったし。ただ、逆にそれが起きたらちょっと厳しいかもなっていう中で、どっちが来るかなと。いいほうが来ればうちが勝てるし、悪いほう来ればが相手が勝つしって思ってたところに悪いところが来ちゃったんですけど、ま、結果的にラッキーな形で追いつき、そして逆転するところまでいけたっていうことを考えると、引き分けは妥当だと思うんで。それ以外の2試合に関しても合計失点1で終われてるんで、その中でしっかり点差をつけるっていう、2チームともリーグの王者クラスのチームなんで、簡単な試合じゃない中を、しっかり力を出せるチームに仕上がっているなっていうふうに改めて思ってます。

 

Pivo! 1次ラウンド3試合戦った中で監督として一番難しかったのは?

須賀 正直、クオーレ戦っすね。やっぱり初戦の入り方って部分で、みんな大阪、大阪、大阪。この2大会、初戦が大阪戦だったんですよ。大阪とやるってことにみんな意識が行っていた、しょうがない、僕も行ってたけど、正直、大阪の対策ってことでイゴールの話をしたり。でも、まず初戦のクオーレ戦を勝たないことには始まらない、そしてただ勝つだけじゃなくて、仮に点差を離せるんだったら、いかに離せるかっていう試合になるし。そう考えると、すごくマネージメントが難しい試合でしたね。大阪戦とボルク戦はもうやることはっきりしてたんで、1つだったんですけど。じゃ、クオーレ戦はどこまでスロットルをどこまで開ければいいのか、それとも、ちょっと抜くのか、そこの部分というのをすごく気を遣ってやりました。

 

Pivo! シュライカー戦の2-2は納得の結果だったと。

須賀 グループリーグを突破するという中で、僕の中でシュライカーよりもフウガのほうが得点をとれるチームだと思っているんですよ。それはサポートの位置だったり。やっぱり大阪はイゴールがいるんである程度しっかり点をとれれば勝てるっていうチームだと思うんですよね。そう考えたときにFリーグの結果を見たりだとか、あとは僕らの地域チャンピオンズリーグの試合を見たときに、しっかりと点とり合戦になったらうちに分があるのかなっていうふうには少し感じてたんですね。そういう意味も含めて引き分けっていうのは好ましくない結果ではない。というふうには思ってたんですけど。

 

初戦イゴールを使わなかった大阪との差

 

Pivo! 第2試合が終わったん段階でシュライカーと勝ち点も一緒で直接対決の結果もドローで一緒。最終的に絵に描いたような得失点差の戦いになるが、それ故に、大会を振り返るとクオーレ仙台戦の5-1という結果、これが非常に大きかった。

須賀 そうですね。初戦でクオーレは本当に気持ちが入っていたし、その中でその相手にいっぺんに4点差つけるっていうのは難しいと思うんですよね。で、うちは守備のマネージメントもすごくするチームなんで、うまくいったら大量得点で、うまくいかなかったら失点もしちゃうみたいな、っていうマネージンメントじゃなくて、確実に失点をゼロに押さえてその中で点をとるっていうマネージメントをするので、大量得点も起きずらいいと思うんですよ、基本的には。その中でやるべきことをやって点がとれたっていうのはすごく意味があったし。やっぱり、2年連続得失点差で泣いてるところもあるんで、特に去年なんかは1点に泣いてるんで、そう考えるとみんなそういう(過去の轍を踏まないぞという)意識が強かったですね。

 

Pivo! 守備の意識を強く持ちながら4点差で勝てたってことに意義があると。

須賀 そうですね。

 

Pivo! 一方、シュライカーはボルク北九州戦を4-2とし、この時点で2点差のリード。この差が大きかった。

須賀 やっぱり、イゴールが出てなかったとりとか。もちろん替わりのキーパー(先発した本田賢紀)もいいキーパーなんでしょうけど。僕としてはうちはキーパーを替えるのも相手を落としてるわけではないので、そういうのも含めて全試合に全力でいったので、そういうのを含めてかなって思いますけどね。


アラがすごい深い位置に起点をつくったゴール

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