全日本女子フットサル選手権における女子Fリーグと地域リーグとの差、サッカーチームの健闘
今回はJFA第21回全日本女子フットサル選手権の第2弾の記事です。第1弾は以下のブログをご覧ください。
今大会のいくつかの試合結果をピックアップしてみました。
バルドラール浦安ラス・ボニータス 15-1 ナカスポ(東北リーグ/青森県)
バルドラール浦安ラス・ボニータス 8-3 クラブフィールズ・リンダ
アルコ神戸 11-1 レオグロッソフットサルクラブジョガーダ(四国リーグ/高知県)
フウガドールすみだレディース 8-1 デリッツィア磐田レディース(東海リーグ/静岡県)
SWHレディース西宮 7-0 S.Lダスペード
アニージャ湘南 12-0 ウノフットディオーネ
立川アスレティックFCレディース 5-1 阪神ユナイテッドメジャーズ
FCゼブラレディース岩手 0-1 福井丸岡ラック
以上の情報は日本女子フットサルリーグと地域リーグや一般チームとの対戦成績です。ここ数年日本女子フットサルリーグチームが下位カテゴリーのチームに敗戦するという事もありましたが、今回についてはすべての対戦で日本女子フットサルリーグチームが勝利しました。これは当然と言えば当然であり、あるべき姿と言っても良いと思います。サッカーの天皇杯でJリーグチームが下位カテゴリーや大学生に敗戦したという事もありましたが、サッカーだとターンオーバーを活用する事もあり、フットサルよりも点が取りづらいという観点からも、フットサルの方が多少、ジャイアントキリングが起こる可能性は高いと思われます。ただ、スコアを見てみると、今大会ではかなりの点差がついています。フットサルの方が点が生まれやすい、という部分もありますが、内容的にも大きな差を感じました。日本女子フットサルリーグとその他のカテゴリーの差がついてきたなと感じた大会にもなったと言えます。
特徴的な試合を挙げれば、昨年と同一カードになった立川アスレティックFCレディース vs 阪神ユナイテッドメジャーズ、昨年は2-3と立川と接戦を演じましたが、今季は1-5のスコアになり、内容的にも立川の圧勝という内容だと感じました。阪神ユナイテッドメジャーズは先週の地域女子フットサルチャンピオンズリーグに優勝。その疲れもないとは言えませんが、立川としても公式戦は2か月以上も間を空いているという状況。しかし立川は地域女王相手にしっかりと勝ち切りました。過去に全日本女子フットサル選手権3位という成績を残したことのある、5度目出場のデリッツィア磐田レディースは、すみだ相手に1-8と完敗。昨年は立川をPK戦の末に勝利し、ベスト4入りを果たしたS.Lダスペードは今回リーグ覇者西宮に0-7と惨敗。試合によっては10点以上の差がつく試合も3試合あり、早々に試合の趨勢が決まってしまうという内容もありました。
その中で健闘したのは、北海道のクラブフィールズ・リンダはコラッサ福岡との1回戦で3-1と競り勝ち、2回戦では優勝した浦安相手に3点を奪いました。そして1回戦福井丸岡ラックに粘りの守備で0-1で敗戦したものの、あわやという試合を見せた岩手県のFCゼブラレディース岩手という普段サッカーをベースとしているチームでした。この両チームの共通点などを探ってみたいと思います。
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