第21回全日本女子フットサル選手権は浦安が2年ぶり4回目の戴冠!
第21回全日本女子フットサル選手権は2/28(金)〜3/2(日)に北海道帯広市のよつ葉アリーナ十勝で開催されました。優勝はバルドラール浦安ラス・ボニータスが2年ぶり4回目の優勝を果たしました。決勝のカードは昨年と同様、ライバルSWHレディース西宮との対戦。
今回両チームともに万全の状態ではありませんでした。浦安はキャプテン15番伊藤果穂選手が決勝戦のみベンチ入りしましたが、出場はありませんでした。他には7番の塚本夏希選手も大会期間中に負傷があり、出場機会は少ない状況でした。一方の西宮は11番井口優選手の姿が見えず、更に10番網城安奈選手が初日はプレーしていたものの、2日目以降姿が見せませんでした。チームからの正式発表はありませんので、あくまで推測ではありますが、負傷、もしくは体調不良という可能性が高いと思われます。シーズンラストの公式戦、日本一を決めるカップ戦に万全の状況でなかったのは、残念でなりません。
試合序盤に意外な光景が見られました。両チームともにセット交代をして、何かを嫌がっている、もしくは合わせたがっているように見えました。後でインタビューで聞いたのですが、浦安として西宮のピヴォである40番斉下選手に3番江口選手をフィクソとして退治させたいという意図があったようです。初めてフットサルを見た人はこんなに頻繁に交代するのかと驚かれた方もいたでしょう。更に浦安は守備ラインをハーフ付近に敷いて西宮にある程度ボールを持たしても良い、自陣の一定のエリアに侵入されなければ良いというように見えました。リーグでも優勝を争ったチーム同士、かなりの駆け引き、我慢比べがあったようにも感じます。
試合は12分に速攻から浦安20番澁川選手が無理な体制ながらもスライディングで押し込み浦安先制。このポイントは相手のカウンターにプレスバックしてきた14番松本直美選手のディフェンス、そして20番澁川選手が前へボールを運ぼうとした点がポイントだった気がします。正直第1ピリオドとしては、両チームの対戦にしては、おとなしい展開だった気がします。第2ピリオドに入って同様の展開が続く中、浦安が追加点、29分に西宮のセットプレーからスライディングでシュートストップした14番松本直美選手がすぐさま立ち上がり、ボールホルダーを追い抜いてGKの股を抜く技ありゴール。しかし西宮は直接フリーキックのチャンス。40番斉下選手がセットプレーをするとみせかけて、直接ゴールネットを揺らして、すぐさま1点差に追いつきます。しかし浦安もまたしてもカウンター。右サイド駆け上がった3番江口選手のシュートパスに20番澁川選手のファー詰めが決まり、再び2点差に。西宮は5分をきる辺りから9番江川選手をGKにして、パワープレーを開始。集中して守る浦安は、39分に松本選手が自陣でこぼれたボールをゴールを背にして、スタンディングバイシクルのような形で放ったパワープレー返しが決まり4-1と3点差に。最後も14番松本選手のパワープレー返しがゴールに入りましたが、その前に終了のブザーが鳴ったとしてタイムアップ。4-1のスコアで浦安が勝利しました。
ざっと試合を振り返ってみましたが、ここからは、大会についての感想を書いてみたいと思います。ちょっと辛口な部分もあるかと思いますが、何卒ご了承ください。
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