女子フットサルU-18の現状と打開策について
昨今高校生年代の女子フットサルの大会創設について、時折議論になっている事をご存知でしょうか。現在日本サッカー協会主催の女子フットサルカテゴリーは一般で年齢制限のない全日本女子フットサル選手権と中学生年代の全日本U-15女子フットサル選手権の2つのみ。一方で男子はU-15、U-18、大学生、一般と4カテゴリー揃っていて、更にバーモントカップを加えれば、小学生年代からフットサルをプレーする環境を揃えています。もちろん女子選手もバーモントカップ出場は可能であり、かつて当時の丸岡RUCKレディースが出場した事はありますが、実際問題女子だけのチームが全国出場できるのは困難な状況です。
【現状】
<男子>
全日本フットサル選手権(30回目)
全日本大学フットサル選手権(20回目)
全日本U-18フットサル選手権(11回目)
全日本U-15フットサル選手権(30回目)
<女子>
全日本女子フットサル選手権(21回目)
全日本U-15女子フットサル選手権(15回目)
上記のように全日本は男子に遅れる事9年、U-15は15年遅れて開催が叶いました。男子のU-18は11回目となる事を考えるとU-18もそろそろ開催して欲しいという流れだと認識しています。
2024年8月に神戸でU-18に関するシンポジウムが行われました。各地の活動の様子も知ることができ、バルドラール浦安ラス・ボニータスの筏井りさ選手も参加、発言もされていました。私もオンラインで参加させていただき、その内容についてはHPには報告書としてまとめられていますので、是非参照いただけると面白いかと思います。
私の聞く限りでは、U-18の大会参加については、まだ開催決定にまで至っていないというのが現状のようです。それではなぜU-18の大会が開催されないのか、そしてどうやったら開催にこぎつけるのか。その辺りを書いてみたいと思います。
まずは開催されていない状況としては、日本サッカー協会が必要性を感じていないからだと思っています。限られたリソースの中で、U-18女子フットサル選手権を開催できる余裕がないともとれます。それだけU-18女子フットサルにはまだ価値がなく、他に優先すべき事があるからだと思います。日本サッカー協会自体は代表チームや各カテゴリーの全日本選手権を開催しており、組織自体は非常に大きく、この組織を動かすにはそれなりの理由が必要だと考えられます。それでは、「それなりの理由」はどんな事が考えられるでしょうか。
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