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【無料記事】FUTSAL地域女子チャンピオンズリーグ改正案はこれだ!(1)〜地域リーグの現状

 

2022年度のシーズンに突入し、すでに公式戦が開始されている地域もあります。その中でショッキングなニュースが入ってきました。2022年2月に開催された各地の地域リーグ上位チームが集うFUTSAL地域女子チャンピオンズリーグに出場したチームが解散及び活動休止しているという情報が。一つはチームのHPにも掲載した昨年度北信越リーグ優勝のOWNGOAL。現在、北信越地域だと福井丸岡ラックが有名ですが、それ以前は全日本女子フットサル選手権にも出場しており、北信越と言えばOWNGOALというイメージがありました。全日本女子ユース(U-15)フットサル選手権にも出場しており、10年以上の活動実績があり、チームとして成熟しているものだと思っていました。にもかかわらず今回の発表はかなり驚いたニュースでした。そしてもう一つは同じくFUTSAL地域女子チャンピオンズリーグで3位となった初出場のNFC OITA RAZOはチーム公式の発表はありませんが、取材の中で、今季は九州リーグに参加しないという情報をキャッチしました。更には昨年全日本女子フットサル選手権に出場したgolrira shizuokaは自主的に県リーグへの降格を申し出たとSNSで発表していました。まだはっきりしていないので名前は伏せますが、全国大会に何度も出場した古豪チームが地域リーグに参加できるかギリギリの状態だという情報も入ってきています。昨年の東北リーグ、中国リーグの参加チーム数はいずれも3チームでした。東北地域は6県、中国地域は5県ある訳ですので、1県に1チームいない状況です。県リーグの開催リーグ数に関しても減少傾向にあります。

以下の記事は2019年に書いた記事です。

【コラム】都道府県単位の女子フットサルリーグ戦開催状況2019(1)北海道、東北、関東、北信越編

【コラム】都道府県単位の女子フットサルリーグ戦開催状況2019(2)東海、関西、中国、四国、九州編

これらの記事を書いた2019年の時点で47都道府県中、都道府県リーグを開催されていたのは”21”でした。そしてもっと以前の2016年に調査した際には47都道府県の内、31地域で開催されていたので、約3割が減少している事になります。そして2021年度を調査したところ、47都道府県中”16”地域しか開催されませんでした。(※独自調査)もちろん新型コロナ感染症の影響もあった事はありますが、全国で約2/3の都道府県でリーグ戦が行われていないという事になります。そして数字上では、この5年間で女子リーグ戦開催の都道府県は半減した”という事になります。それは日本女子フットサルリーグの設立と時期が重なるのは安直な発想過ぎますでしょうか・・・。

現在の女子フットサルのTOPリーグである、日本女子フットサルリーグにはJリーグのように参入資格があります。法人化、地域との協定、ホーム体育館の確保等々、様々な要件を満たす必要があります。現時点で試合に勝利する事で誰もが昇格できる、出場を目指せる大会は全日本女子フットサル選手権FUTSAL地域女子チャンピオンズリーグです。全日本女子フットサル選手権は日本女子フットサルリーグのチームと対戦できるという大きなモチベーションと価値があります。しかしFUTSAL地域女子チャンピオンズリーグはどうだろうと考えた時に、レギュレーション変更で日本女子フットサルリーグのチームが参加しない現状、本当に価値のある大会なのだろうか少し考えてしまいました。3/4(金)〜6(日)に開催の全日本女子フットサル選手権には事前の出場辞退チームが無かったのに、1週間前の2/24(木)〜27(日)に開催されたFUTSAL地域女子チャンピオンズリーグでは、なぜ6チームもの出場辞退が出てしまったのか・・・。新型コロナ感染症という不確定で大きな影響をもたらすファクターはあったものの、1週間しか違わない全国大会でこの違いは何なのでしょうか・・・。

FUTSAL地域女子チャンピオンズリーグに出場するには、都道府県リーグで優勝して地域リーグに昇格し、地域リーグで優勝、もしくは上位進出で出場する事ができます。その都道府県リーグが2/3で開催されていない、地域リーグチームの出場チームが減少しているという事実はどのように考えたら良いのでしょう。これはあくまで私見ですが、FUTSAL地域女子チャンピオンズリーグの価値を上げていかないといけないのではと思っています。そうでないと、リーグ戦に出場しなくても全日本女子だけは出場しようという事になりかねません。ただやはり定期的な活動及び強化を行うにはトーナメントだけではなく、リーグ戦の存在が必須と言えますし、それはFリーグで証明されていると言えます。指導者の方々の言葉でM-T-M(マッチ、トレーニング、マッチ)は非常に効果があると言われています。試合をやって、それを改善するトレーニングをやって、また試合に臨むという意味です。それが真剣な公式戦であればなおさらです。それだけ公式のリーグ戦には価値があるものだと思っています。そして地域リーグや都道府県リーグがあっての日本女子フットサルリーグだと考えており、地域リーグや都道府県リーグが活性化しないと日本女子フットサルリーグが衰退してしまうのではという強い危機感を思っています。

前置きが長くなりましたが、その上で地域リーグチャンピオンを決める大会である、誰もが目指せるFUTSAL地域女子チャンピオンズリーグの価値をどうやって上げていくか。それは第2弾でじっくりとお伝えできればと思っています。

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