裏PANNA-FUTSAL

【コラム】AFC女子フットサル選手権2020クウェート中止。これからのフットサル日本女子代表は・・・

 

7/7(水)付けで日本サッカー協会から一通のリリースが。

「AFC フットサル女子選手権、AFC U20フットサルアジアカップの中止について」

2020年日本代表スケジュールを見ると本来は2020年6月30日〜7月13日の予定でした。しかしご存知の通り新型コロナ感染拡大の影響で延期となりました。そして2020年12月に発表された2021年代表スケジュールでは2021年9月と掲載されていました。それが今回のリリースで正式に中止がリリースされました。男子のフットサルW杯(リトアニア)は開催されるのに同時期のAFC女子フットサル選手権は中止なのか・・・。同リリースでは11月に開催予定だったAFC U-20選手権も中止となっており、AFC(アジアフットサル連盟)としては、中止の方向なのだなと感じました。それは開催地域等の事情もあるでしょうか。

同期時には木暮監督のコメントも掲載されていました。

(抜粋)
正直な感想として非常に悔しい気持ちで一杯です。女子フットサル界として長年の大きな大きな目標でしたし、日本女子フットサルリーグの成長やユースオリンピックで銀メダルを獲得した世代の引き上げなどもあり、タイトルを獲得するための準備は整ったという状態でした。代表監督として女子フットサル選手と関わる中で、彼女達のフットサルに懸ける情熱や、代表活動が出来る喜びを目の当たりにしてきました。私自身もかつて多くの仲間達と歩んで来た経験とも重なり、活動のたびに多くの刺激を受けました。
間違いなくここ数年間で女子のレベルは飛躍的に向上しました。また計70人の選手と候補合宿・海外遠征・大会での活動を行えたことで、急遽明日から大会が行われることになったとしても、万全の状態で大会に臨み、アジアチャンピオンになるリストは整っていると確信しています。なお、コロナ禍で活動開催にご尽力頂いた関係者各位に改めて感謝しています。大会は中止ですが我々は次の大会に向けてすでに準備を始めています。女子フットサルに関わる選手だけでなく、関係者・指導者・サポーターの方々全員の力を合わせて、アジアチャンピオンを目指していきたいと思っています。

木暮監督は2018年にフットサル日本女子代表の監督に就任。初采配は2018年5月タイで開催されたAFC女子フットサル選手権で、結果は決勝でライバルのイランに敗れて準優勝。しかし世界を知る知将はここから代表強化を本格化させて行きました。フル代表では2018年にポルトガル遠征、2019年にはスペイン遠征を実施。U-18フットサル日本女子代表は2018年にブエノスアイレスで行われたユースオリンピックにおいて、フットサルカテゴリーで初めてフットサル大国スペインを準決勝で撃破し、準優勝を果たすという偉業を達成。そして2020年のAFC女子フットサル選手権へ挑むという予定でした。しかしご存知の通り、新型コロナの感染拡大の影響で目標としていた大会は2021年へと延期。そして今回の中止のリリースとなりました。

しかし日本サッカー協会は今回の中止の以前にある程度の情報は得ていたものと思われます。海外サイトでも憶測なのか、リークなのかは不明ですが、中止についての情報は流れていました。ただ木暮監督も想定内の決定であり、次の目的に舵を切ったのが4月と6月に行われたトレーニングキャンプだったのではないでしょうか。

それはインタビュー記事からも推測できます。

【無料記事】フットサル日本女子代表木暮監督「今回の目的はラージリストの拡大といつ大会があっても良いように準備する事でした。」

【無料記事】フットサル日本女子代表木暮監督「年内にあと2回トレーニングキャンプを行う計画があります」

つまりこういう事ではないかと思うのです。

(残り 1323文字/全文: 2880文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ