裏PANNA-FUTSAL

【コラム】試合中の飲水問題の早期改善を望みます

 

突然ですが、皆さんWBGTという言葉ご存知ですか?環境省のHP言葉を引用すると

暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。

実はこの暑さ指数、気温1:湿度7:輻射熱2の割合で算出されていて、湿度の割合が他と比べて非常に高くなっています。湿度が高いと汗が蒸発しにくい為、身体から空気へ熱を放出する能力が減少してしまう為、熱中症になりやすいようです。フットサルが行われる体育館等において会場が閉め切られた状況では空気がこもる事で湿度が高くなってしまう事があります。同じく環境省のHPではWBGT指数28℃以上で熱中症の可能性が高まり、31℃以上となった場合には「特別な場合以外は運動を中止する」と明記されています。また日本サッカー協会からも2016年3月に「熱中症対策ガイドライン」がリリースされており、試合のスケジュールの組み方、Cooling Brake、飲水タイムの基準などが明記されています。その中にも交代自由のフットサルやビーチサッカーもガイドラインに沿うようにという文言もあります。

熱中症を防ぐ為には、様々な方法がありますが、試合や練習中に必要なものとしては「飲水」が挙がられます。特に汗によってミネラルが体外に出てしまうので、スポーツドリンク等を推奨しており、塩飴やタブレット等をなめる事も有効です。今回は試合中の飲水について以下の2点について書いてみたいと思います。一つは「フットサルの公式戦では水しか認められていない現状」「GK、審判の飲水について」です。

 

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