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無料記事:女子フットサル選手の移籍に関する考察!

時期的に各地でリーグ戦が終了。地域女子CL、トリムカップの選抜活動もありますが、シーズンオフで公式戦などがなく、すでに来季に向けて動き出しているチームが多くなっているようです。PANNA-FUTSALではメンバー募集を無料で掲載しているので、是非活用してもらえればと思います。

また最近移籍についての相談を受ける事も多くなってきました。それは大きく分けて日本女子フットサルリーグが設立されたという事と、地域リーグが活性化されている地域で多くの試合をしたいという背景があるようです。以前聞いた事がありますが、地域によっては公式戦も少なく、練習試合をするには県外へ行かないとできないという場合もあり、レベルアップできる機会が限られるのではと感じ、ステップアップしたい選手からの問い合わせが多いです。同じ地域であればある程度様子がわかるようですが、別の地域への移籍を検討するにはやはり情報が欲しいようです。まずは募集を行っているかどうか、そしてチームのスタイルや活動場所、活動日程、費用面、引っ越し、働く場所の有無等多岐に渡ります。

ただステップアップと言ってもいろいろなパターンがあると思います。大きく分けて次の3つかなと思っています。

 

1、今の自分がどこまで通用するか試してみたい

この場合は成績を残しているチームを紹介します。自分の実力に自信があるかどうかは別としてとにかくレベルの高いチームに飛び込んでみたいという気持ちかと思います。ただリスクとしては全く通用しなくて、心を折られてしまう可能性もあります。最近は攻撃、守備でも複数のシステムを使い分けるチームも多く、最低個人戦術等は身につけておくべきで、ハードルは決して低くないという覚悟を持って移籍を決断すると良いと思います。

 

2、自分がレベルアップしたい

一般的ではありますが、よくある要望です。この場合は、ある意味高いレベルのチームではあるものの、監督、コーチの指導力、そしてチームの雰囲気を重要視します。例え成績を残していても戦術的な引出しが少なかったり、選手がやらされているような感があるチームはおすすめできません。あとは例え実力的に足りなくても、レベルアップしたいという意向をチームが受け入れてくれるかという部分もあります。そういった雰囲気を持ったチームを探せると良いと思います。

 

3、誘われた、もしくは知り合いのいるチームでやりたい

この場合が、一番難しいと思っています。今回の移籍の理由はステップアップという理由に特化していますが、しっかりと判断しないとステップダウンになりかねない場合もあるからです。誘われたり、知り合いがいるという事はあくまできっかけや情報であり、自分がフットサルにどう向き合うかという部分をしっかりと考えなくてはなりません。確かに何も知らない環境に飛び込むという事は勇気のいる事です。しかし逆にチームの立場にしてみれば「知り合いもいないのに来てくれた」というのはとても嬉しい事だとも言えます。目的と手段が混同しないようにするべきかと思います。

 

ただ一つだけ認識して欲しい事があります。”隣の芝は青く見える”という言葉があります。実は今の環境でも充分ステップアップできるのではないかともう一度考えてみるべきかもしれません。物理的に日本リーグにという事であれば致し方ありませんが、他人や環境に頼るだけでなく、自分を変えるだけでも充分レベルアップする事は可能ではないかと思うからです。自分がうまくなればチームは強くなる、自分がチームを引っ張るんだという意識を持つ人は案外男性に多いのかもしれませんが、女性だと何かに頼ってしまう事が多い傾向があるのではと感じています。また環境を変える事をチームに要望する事も必要かもしれません。ただ一つ言える事は「自分が望む完璧なチームはどこにもない」という事です。移籍にはリスクも付きまといます。とにかくおすすめしたいのはいろんなチームを見てみる事。練習参加して、チームのレベルや雰囲気を感じてみるのが良いと思います。

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