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無料記事:指導者ライセンス取得方法は?

 

先日の記事「地域フットサルリーグ所属JFAフットサルライセンス保有者設置義務について」はいろんなところで話題になっているようで、直接当方に実情を連絡をしてきてくれた知人もいました。現在地域リーグに所属されている方々は何となく知っていたようですが、驚いていたのは都道府県リーグのチーム。「え、地域リーグ目指すならライセンス持っている人がいないとダメなんだ。どうしよう・・・」「実は県リーグも地域リーグに倣って〇年からライセンス必須にする予定だと連絡が・・・」「お金と時間あるかな・・・」

フットサルC級を取るにはどのようなカリキュラムが必要なのでしょうか。この辺りの事を詳しくお伝えしたいと思います。

 

まず、フットサルC級はサッカーC級を取得した上でないと取得する事ができません。サッカーC級には講義13時間、実技21時間が必要であるとJFAのHPに記載されており、これを何回かに分けて受講します。関東地域8県の各サッカー協会のHPで調べてみると土日に開催される事が多いのですが、最短で7日(分散型、集中型あり)、最長で14日に分けて受講するようです。そして費用は最安で群馬県の30,000、最高は神奈川県の51,942円でした。使用する施設によって費用は変わるのかもしれません。交通費は別で集中型の7日連続コースだと宿泊した方が楽かもしれないので更に費用はかかると思われます。

ではサッカーC級の養成講習会が何回くらい開催されているのでしょうか。各都道府県サッカー協会が主催し、それぞれ回数に違いがあり、まだ未発表のコースもあるようです。関東地域で調べてみるとだいたい年に3〜5コースが用意されていますが、千葉だけはなんと9コースもありました。しかも千葉は9コースの内1回は女性専用コースが!他の地域はチェックできていませんが、各地で女性専用コース増えると良いと思いますね。また住所と同じ都道府県内でしか受講できないのかというと、決してそうでもないようなので、各サッカー協会に問い合わせしてみると良いと思います。更に国際Aマッチ試合数や現役プロ選手等には専門科目をeラーニングで受講できる方法もあるようです。

 

さて、本題のフットサルC級取得には更にカリキュラムが必要になります。こちらは日本サッカー協会が主催となって2017年度は全部で14回開催。内訳としては北海道×1、東北×1、関東×2、北信越×1、東海×3、関西×3、中国×1、四国×1、九州×1。サッカーC級保有と指導の現場を有している事が受講条件となります。受講時間は特に明記されていないですが、3日間、いずれも金曜日〜日曜日という形式です。費用は23,900円(税抜き)、但し交通費は別、更に宿泊は必須のようなので、別途2泊とそれに伴う食事分を支払うので+2万円程度は必要でしょうか。こちらも地域外でも受け入れてくれる可能性もあるので、問い合わせしてみて下さい。

2017年度フットサルC級コーチ養成講習会実施要項

 

更にサッカーC級とフットサルC級が同時に取得できるお得なコースがあります。日本サッカー協会主催で9日間連続で一気に受講してみましょうというコース。2017年度は3コース用意され、北信越で2回、関東で1回。受講料は81,000円(税抜き)で+交通費+宿泊費(宿泊必須)。ただ筆記試験も指導実践もサッカー、フットサルそれぞれ行う為、体力的にも精神的にも非常に厳しいものだと予想されます。ただ人気のコースのようで、選考漏れという事もあるようです。

2017年度JFA公認サッカーC級コーチ+フットサルC級コーチ養成講習会実施要項

 

内容としては「講義」「実技」「指導実践」「筆記試験」等があります。指導実践?簡単に言うと実際のトレーニングの中で指摘や改善をしていく事で、れっきとした”テスト”なのです。トレーニングは誰が・・・。参加者皆でやりますので、例えば20人受講者がいたら20人全員分の指導実践をやります。これが結構体力的にキツイ・・・。講師が事前に実際にやって、見本も見せてくれますが、指導実践で行うトレーニングはいくつかのテーマの中から選んだり、割り当てられたりして、自分で考えます。実際には追試なんて事もありますので、普段の練習に有益な指導実践は、ある意味一番重要な試験かもしれません。

以上の情報を見て、ライセンス取得について「何とかなりそう」、「いや難しそう」だと感じるのは、それぞれだと思います。ただライセンス取得には、これだけの過程や費用が必要だという事はご理解いただければと思います。

資格取得後にも指導者には年間登録料を支払ったり、資格更新の為の講習受講が必要となります。それはまた次回に。

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