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無料記事:地域フットサルリーグ所属チームJFAフットサルライセンス保有者設置義務について

日本サッカー協会には指導者ライセンスというものがあります。Jリーグや代表監督を務める事ができるS級を筆頭にA級ジェネラル、A級U-15、A級U-12、B級、C級、D級、公認キッズリーダー等が制定されています。D級から取得する人もいますが、C級から取得可能の為、C級からという人が多いです。Jリーグクラブやその傘下のカテゴリー、JFL等ではS級やA級の取得が必須となるようですが、大学、高校、クラブ等では必須としているライセンスは無く、あった方が望ましいという類のようですが、それぞれのチームの監督は上位ライセンスを保有している事が多いですね。またそれぞれライセンスを維持するには、一定期間に所定のリフレッシュポイントを取得する必要があります。サッカーが日々進化している事を考えれば、知識のアップグレードの為には当然の事だなと感じます。

2008年からはフットサル専用の指導者資格が制定されました。現在B級、C級が制定され、今年A級の1期目の講習会が行われています。Fリーグの監督を務めるには2013年からフットサルC級が、2014年からB級の保有が求められています。そして都道府県のサッカー協会やフットサル連盟のHPにも公表されている事なのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、2018年から地域リーグ監督にもフットサル資格取得が求められる事となっています。以下の文面の通知文が各都道府県のサッカー協会やフットサル連盟へ通知されています。

 

[適用開始日]
2018 年 4 月 1 日(左記開始日以降に開始する、すべての地域リーグが対象となります)
※3 月中にライセンス合格認定を受けても資格は 5/1 から有効になる

[対 象]
本連盟が認定した地域フットサル連盟主催地域フットサルリーグに所属するチームの監督またはコーチ

(1部、2部が開催されている場合は、それらに所属するすべてのチーム。女子リーグについては下記参照)

[資 格]
JFAフットサル C 級ライセンス以上の資格

[義 務]
① 地域フットサルリーグに所属するチームの監督またはコーチは、JFAフットサル C 級ライセンス以上の資格保有者であること。(2018 シーズンから)
② 地域フットサルリーグに所属するチームの監督またはコーチは、JFAフットサル C 級ライセンス以上の資格保有者とし、すべての試合においてベンチ入りさせること。また、チームは資格保有者が懲罰などを受けベンチ入りができないことを想定し、チーム内に複数人の資格保有者を登録すること。(2020 シーズンから)
③ 地域女子フットサルリーグ
上記①については、2020 シーズンから、②については状況を鑑みで別途通知する。

 

この文面を見る限り、監督またはコーチと選手との兼務が認められるのかどうかは分かりませんが、地域リーグに参加する男子チームは1部、2部に関わらず2018年から最低1名、2020年からは複数名のフットサルC級ライセンス以上の保持者が必須となります。フットサルC級はサッカーC級を持っている事が前提となります。一部サッカーとフットサルC級ライセンスを同時に取得できるコースもありますが、手順としてはサッカーC級ライセンスを取得してからフットサルを取得しなくてはなりませんので、計画的に取得スケジュールを立てる必要があります。

さて③を見てみると女子フットサルについての記載があり、女子は2020年から1名のライセンス保有者が必須となります。あと2年はありますが、地域によってはサッカーC級ライセンスを取得するのに推薦が無いとダメだったり、すぐに定員いっぱいになる為、何年か待たないといけない場合もありますので、他の地域での取得も含めて検討しておくのが良いと思います。

サッカー日本代表の本田圭佑選手が日本の指導者ライセンスについて意見を言った事で、ライセンスについて少々話題になりました。現行のライセンス制度の是非はともかく、取得に何のメリットがあるかと言えば、日本サッカー協会が考える最適な選手育成のメソッドを学ぶ事ができるという点もありますし、日本サッカーの方向性を知る事ができる事が挙げられます。何よりサッカー、フットサルに真剣に向き合うきっかけになるのではと思いますし、それがチーム、選手の為になる事であればそれは本当に良い事だと思います。

正直フットサルでは地域リーグの監督、コーチがチームから報酬を得ているというのは、ほんの一部の話で、ほとんどの場合報酬がなかったり、交通費程度だと聞いています。それにも関わらず、自らが費用を負担してライセンスを取得したり、講習会に参加する指導者がいる事については本当に頭が下がります。日本サッカー協会はライセンス、リフレッシュポイント等、取得しやすい仕組み作りとして取得講習会やリフレッシュ講習会を増やしていますが、まだまだ足りないと思います。多くの人がライセンスに興味を持ち、取得する機会がより多くなる事がフットサルの発展につながると考えますので、もっともっと間口を広げて欲しいなと思います。この記事を読んで興味を持った方は、是非フットサルライセンス取得にトライしてみてはいかがでしょうか!

(参考)
日本サッカー協会HP指導者講習会サイト

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