森マガ

5年ぶりに日産スタジアムに、そしてACL初出場について朴一圭は鳥栖時代を振り返り

朴一圭は2019年、横浜F・マリノスで優勝に貢献しました。ところが2020年、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)ではJリーグと違う外国人枠の問題でメンバー外となり、出場機会を失ってサガン鳥栖に移籍しました。

鳥栖ではさっそくレギュラーとして活躍。そして2022年11月、日本国籍を取得します。当時の鳥栖は前年度からほとんどのメンバーが抜けた状態でした。日本人になったことでどんなクラブにでも行くことが出来たでしょう。ですがそのまま2024年まで鳥栖でプレー。鳥栖での最後の試合となった2024年最終節では、連続出場記録が153試合で止まるのを承知の上で、2024年で引退することになっていた岡本昌弘と交代し、ピッチを去っています。

そして2025年、5年ぶりの横浜FMに戻ってきました。鳥栖時代は横浜FMvs鳥栖が三ツ沢開催ばかりだったので、日産スタジアムは5年ぶり。そして念願のACL初出場を、12日の上海申花戦で果たしています。

その試合後の囲み取材で鳥栖時代にも触れて語ってくれました。

 

——久しぶりの日産スタジアムのピッチに立ってみて、なにか感激がありましたか

いや、もうね、あんまりなかったんすよね。前日練習でしっかり確認できたっていうのもありましたし。

でも、ほんとに、とにかく勝たなきゃいけないし、結果を出さなきゃいけないっていう気持ちの方が強かったんで、あんまりなんかね、感傷に浸ってる暇が正直なかったです。

で、今とかも、もう終わって、こういうふうな感じですけど、もう3日試合なんで、また大事なリーグ戦が始まってくるんで、全然余裕ないんすよね。

——久しぶりに同じ場所に立ってみて、やっぱり自分の成長というのは?

めちゃくちゃ感じました。でもそれはもう見てくださってる方々が、もしかしたら一番、5年前の僕と今の僕っていうとこで感じてくれてるのかなって思うんで。

でもホントに年齢がね、今、僕が今日の試合だったら1番上で立たせてもらったんですけども、しっかりリーダーシップじゃないですけど、やっぱりどっしり構えてあげたいなっていう気持ちは強く持って臨んだんで。

今日のゲームも、そういう面で言うと、5年前の俺だったら、どっしり構えれてなかったなって思うんで。今はしっかりとやっぱり力つけて、場数もある程度踏んできたんで。それが、なんか、しっかり表現できたなって自分自身も思ってるんで。

思った以上に緊張もしなかったし。自分がやりたいプレーとか、やらなきゃいけないプレーとか、しっかり整理してできてたんで、すごい成長を感じました。

——5年間の苦労が報われましたね

そうですね、苦労と言っていいのかわかんないですけども、でも、そういう強い思いを持ってやっぱ積み上げてたので。鳥栖の時代はほんとに。

だから、そこがやっぱりこうやってね、今日のパフォーマンスに現れたっていうのは、間違いなく無駄じゃなかったし、やっぱ何か1つ目標とか、そういうものを持ってやることってすげえ大事なんだなっていうのを改めて今回、試合終わって、勝ちにつながるプレーとかもできて、改めてこう感じましたね。

——味方のパスミスからゴール前で相手がフリーになるシーンがありましたが素早く追い詰めました

なんかちょっと、語弊があるように聞こえちゃダメなんですけど、鳥栖は、結構ああいうのあるんですよ。後ろで繋ぐんで。

だから、なんかそこの免疫っていうのはあったし、もちろんマリノスもこうやって新しい監督で、新しいメンバーでやるってなると、絶対どっかでミスが出るじゃないですか。

だから、そこのミスをカバーしてあげようっていうのは、今回だけじゃなくて、今この1カ月始まってからずっと意識してやってたことなんで、ほんとに無意識に体もう動きましたし。仮にそれでミスしても別に怒ることもなかったし、絶対ミスってあるもんなんで。

うん。だから、なんか、今おっしゃってくれたように、いい感じに追い詰めれて、いい感じに構えてたんで、結局シュート、俺は右の方向に動いたんですけども、あっちフカしてくれて入んなかったんですけど、ちょっと、そういうとっさに動いたものが、多分相手にとっては多分影響があったのかなって思ってるんで、そういうところも自然と体が動いて出たっていうのは、日々の努力の賜物かなって思ってるんで、よかったです。

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