また「質問何でしたっけ?」と言われそうな感じだった東京V・城福浩監督との質疑応答
Jリーグの試合後、城福浩監督に質問することが何度かあったのですが、いつの間にかサッカー談義みたいになって、監督から「ところで質問って何でしたっけ?」と言われたこともあります(笑)。
今年の新体制発表会でも質問してみたのですが、そこでもサッカー談義みたいになりました。
前提として、城福監督がプレミアリーグの解説をなさったときに前線からプレスをかけてゴールを奪うニューカッスルを高く評価していたということがあります。
そして聞きたかったのは「超・野心的目標」とは実際のところ何位なのかということでした(笑)。
——城福監督がプレミアリーグの解説をなさった聞きまして、 非常にニューカッスルのような、ああいうアグレッシブな感じっていうのお好きなのかなと思ったんです。今年ああいう感じのサッカーというのをもしかして城福監督は目指してらっしゃるのかなと思ったんですが、いかがでしょうか。
まずはプレミアリーグをね。ずっとシーズン中もダイジェストでは見てますけど、 1試合を通してずっと見ることってあんまないよね。ああいうふうに解説をお受けすると、 各々の試合、やっぱ5試合ぐらいフルで見る機会があるのでありがたかったですし。
でも、見て本当に改めて思ったのは、また言うのかと思われるかもしれませんけど、プレミアリーグのアクチュアルプレーイングタイムの長さは、やっぱり日本はそこに負けてたらもいつまでたっても離されるだけですね。彼らはスコアがどうであれ、格別痛がる選手がいるわけじゃなく、特別プレー以外のところで時間を稼ぐ選手がいるわけじゃなく、万が一たまたまアディショナルタイムに痛がったとしたら、本当に痛いのかもしれないけれども、レフェリーは簡単に止めないんですよ。
だから、もう笛を吹いてる人たちも含めて、フットボールピープル全員がどういうサッカーを求めてるんだっていう、プレミアリーグを見ると、 これはせめてその部分は、日本は負けていたらいつまでたっても離される一方なんじゃないかなっていう危機感と、我々が目指す、していく、そのひたむきにサッカーやると。もちろん、最後の戦術のところで コーナーキックでボールをキープするとかっていうのは、それはサッカーなのでありますけれども、プレーをする以外のところで 時間を費やすところを許容してるようなリーグにはなっちゃいけないなと。
ヴェルディがそういうリーグにしないようにしようよっていうふうに先頭を立てるようなチームにはなりたいなと思います。もちろん、ニューカッスルのようにエクセレントな個を持った選手がハードワークができる、今の好調さを象徴してるような選手たちがいるっていうのは 参考になりますけれども、やはりリーグとしてプレミアに追いつくことは難しいかもしれないけれども、いつか肩を並べるような気概を持ってやらないと、日本のサッカーが、ワールドカップでベスト8、ベスト4に登っていくっていうのはなかなか難しいと思うんで、そこに寄与するように しなきゃいけないっていう意味では、すごく意識しました。
——その、ニューカスが今プレミアリーグでは5位ですから、 もしかしたら、先ほどの超野心的な目標っていうのが5位以上っていうのか、あるいは、でも、先ほどの江尻強化部長のお出しになった 目標の中に来年ACLって書いてあったってことは、もしかして今年ACL圏入りを狙ってるのかなって感じもしまして。江尻強化部長が、先ほどのお話だとカップ戦を取るか、2位以上を目指しになるのか、どう考えてらっしゃるのかなと。
その答えになってるかどうかわかりませんけどね。ニューカッスルはトップ6と言われてるクラブと 同じぐらいのバジェット持ってるんですよ。なので、エディ・ハウといういい監督が彼らをハードワークする集団に変えて、 今そこを何チームか凌駕するような戦いにしています。
なので、僕が注目すべきは、今プレミアではノッティンガム・フォレストです。彼らのチームバージェットって何なのかと。むしろそれこそが我々が勇気をもらえることで、彼らがじゃあ弱者のサッカーをしてるかとか、何故ビッグ6のところを何チームか凌駕してるのかというところは注目してますし、自分たちの、もちろん去年のね、6位っていうのを全部を忘れるっていうわけにはいかないですけど、謙虚に戦わないと本当に痛い目に遭うと。
何かを勝ち取ったわけでもなく、選手層とか、やはり特別なものを持った選手が 何人か先発とかベンチにいるということを、他のJ1リーグのチームと比べたら、そこは我々が劣ってるっていうことは認めざるを得ないと思うんですよ。そういうとこからスタートして、いかに彼らと対等以上に戦っていくかという 謙虚な部分と、日常これだけやってるんだから我々がやれないはずがないっていう、自信とか、 そこのバランスのいい両立が必要かなという。
——今、ノッティンガムは3位ですよね?
僕はすごく、やっぱりチームっていうのは経営でもあるし、興業でもあるし、 特にヨーロッパってのはコストパフォーマンスがものすごく重要視されてると思うので、そういう意味ではすごく注目してます。