森マガ

アデミウソン日本復帰が朝一報で流れてきたので急いで取材してきました

今年気付いたことの1つに「あれ? 町田の練習場、結構近くじゃない?」ということがあります。車で30分かからないくらい。

だから朝9:30に流れたニュースリリースで「アデミウソン内定」というのを見て、これは行って取材しなければと思いました。

過去888人来日したブラジル人選手の中で「アデミウソン」は1人だけなんですけど、他にも「アジウソン」「アナイウソン」「アンデルソン(7人)」「エジウソン(2人)」「エジミウソン(4人)」もいて、これはちゃんと顔を確認して「アデミウソン」というのを確認しなければならない。

そして一番は、過去横浜F・マリノスやガンバ大阪で愛されながらも、飲酒運転で事故を起こしたため解雇されて日本にいられなくなった選手が、今、どんな気持ちなのかというのをしっかり自分の口で語ってもらわなければいけない。

ということで、練習後、しっかり取材の場を作ってもらいました。また原靖フットボールダイレクターにも急きょ登場いただき、深掘りして聞いてきました。

取材の冒頭の部分は私の質問ということもあり公開いたしますが、それ以降と、原ダイレクターのコメントは、シーズン終盤ということもありクローズドの記事にさせていただきます。

 


——移籍が決まった経緯を教えてください。

そうですね、経緯をお話しすると、すごく自分は日本プレーしたかったんで、戻ってきたかった気持ちは強かったです。

その間に、いろいろ日本にまた戻って来られないか、日本のクラブでプレーできないかっていうのを模索してる間に、ヨーロッパのクラブとも何クラブか話をしたりとかもあったんですけれども、町田さんからお声をかけていただいて、そのことを本当に幸せに思ってます。

で、エリキ選手とも親交があったんで、ケガのことがあって、エリキ選手からも連絡があってコンタクト取ってたんですけれども、エリキ選手からもこの町田というクラブが素晴らしいクラブで、クラブの環境とか、あとはチームの雰囲気もすごくいいと。働いてる方々もすごく一生懸命で、みんなプロフェッショナルなので、そういう話を聞いて、こちらでプレーしたいなというふうに強く思うようになりました。

クラブが掲げるプロジェクトですね。J1昇格、それからJ2優勝という、クラブが掲げるプロジェクト目標にもすごく賛同しましたし、クラブが将来的にビッグクラブになると、そのために多くのスポンサーさんが投資をしていただいて、サポートしていただいて、そのプロジェクトに向かって進んでいると、そういうことを聞いてすごくこのクラブに興味を持ちました。

私がいた中国のクラブも、似たようなプロジェクトを掲げてて、私がいた2年半の間にも、約3年ですね、日本でいうJ2ですね、中国の2部リーグで優勝して、1部リーグに昇格、その後、1部リーグでも優勝して、それから、カップ戦もタイトルも取ったと、そういうプロジェクトをクラブも掲げてて、それを実現してきたので、そういった部分では町田さんが掲げるプロジェクトも似たようなものがあるので、私にとっても興味深かったですし、ぜひそのプロジェクトを実行したいというふうに思ったので、こちらでいただいたクラブのオファーを受け入れました。

自分としては、本当にすごく日本に戻ってきたい気持ちが強かったので、それが実現できて本当にうれしいですし、また多くの町田ゼルビアのサポーターの方々が、我々のことを後押ししてサポートしてくださると思うので、その期待に応えたいというふうに思ってます。

——前回、日本を離れなければいけなくなった出来事を、自分で語っていただきたいのと、それに対する今の心境を教えてください

そうですね、正直、そういう自分が犯したことに関して、そういう話を聞かれるんじゃないかなって、こういう状況は理解はしてました。なので、自分の犯したことに関しての話、それが今、自分の抱いてる気持ち、感情をお話すると、まずは自分の人生の中で、非常に大きな傷というか、自分の人生の中で負ってはいけない問題を負ってしまったと、すごくそのことに関しては後悔してます。

で、そういうことがあって日本を離れなきゃいけないということがあったんですけれども、本当に、まずは、ああいう事故を起こしてしまったこと、被害に遭われた方に非常に申し訳なく思ってますし、そのことをすごく後悔しています。それから、同じようなミスを繰り返すことは決して許されることではないと思ってます。

あの後もいろいろ自分なりに考えて、すごく後悔の日々が続いたんですけれども、人としてやはりもっと成長しなきゃいけないと思ってましたし、同じミスを繰り返してはいけないっていうふうに思っていたので、そのことに関してはすごく自分と向き合いました。

その後、そういうことがあって、日本を離れなきゃいけなくなったんですけれども、すごく日本に戻ってまたプレーしたいっていう気持ちがその後、強くなりましたし、それは自分が犯してしまったこの問題に対して、おそらく日本の周りの方々、ファン、サポーターの方々も、自分に対してそういうよくないイメージがついたっていうのは自分でも理解してて、で、このイメージ、良くないイメージを払拭したいという強い思いもあって、日本に戻りたいという強い気持ちをずっと思ってました。

それから先ほどもお話したように、自分の人生、自分のキャリアにおいて、傷をつけてしまったというか、そういった部分もあるので、そのことに対して、やはりすごく後悔してますし、反省してますし、それから、同じミス、同じ問題を繰り返さないということ、それから、犯してしまった問題は非常に大きい問題だということを自分でも理解してるので、人として成長した部分、それから、先ほどお話した、この良くないイメージを払拭するっていう部分でも、しっかりと自分がやるべき仕事をサッカーに集中して、またみなさんに自分というのを、本当に自分をよく知っていただきたいというふうに思ってます。

——エリキ選手の役割は非常に大きかったので、それを継がなければいけないというプレッシャーや、もしここから成績が落ちたら自分のせいになってしまうというプレッシャーはどう感じていますか

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