森マガ

今週は町田に宿を取ったほうがいいんじゃないかと思う理由は(修正あり)

今週末、なかなか町田が暑いです。いや、どこも暑いんですけど、町田は熱いです。

 

まず町田ゼルビア。先週末、1-3と今季初の3失点で千葉に敗れ、これまでの盤石な戦いぶりに陰りが見えました。しかも今週の相手はアウェイで敗れている徳島。いや、アウェイで敗れているどころか、2018年6月10日に勝って以来、8戦勝っていません。

結果次第では1試合少ないながらも2位のチームに勝点差3まで詰められることになります。練習を見に行きましたが、ピリピリ感ありました。黒田剛監督は「これまでにない練習ができた」と語っていましたが、はたしてどんな試合になることやら。やっぱりこういう緊張感のあるゲームは楽しいですね。

その試合が29日(土)の18時から。そして30日(日)の16時からは、町田vs名古屋という試合があります。

その試合については、河合拓さんに解説していただきました。

 

——今週の町田vs名古屋が注目されている理由を教えてください

「日本のフットサル全国リーグは『Fリーグ』ですが、ずっと名古屋オーシャンズの1強時代っていうのが続いています。これまでの16シーズンのうち、優勝は名古屋が15回ですね。1回だけシュライカー大阪が優勝したのですが、そのときの監督が日本代表監督の木暮賢一郎監督でした」

「名古屋は唯一の完全プロチームで、日本のレベルを本当に引き上げてくれています。過去10回開催されたアジアクラブ選手権でも、4回優勝しているくらいアジアでも突出した力を持つチームです」

「ところがその名古屋が現在、9節を終えた現時点でなんと3位なんです。しかも今週末の試合で対戦するペスカドーラ町田が首位なんですよ。開幕戦で負けたあとは8連勝しています」

——町田はどんなチームなんですか

「元々『カスカヴェウ』というFリーグが始まる前からの強豪チームの一つで、フットサルの国内の人気を高めたクラブが母体になっています。そのチームの創始者であり、ずっと代表を務めている甲斐修侍が今、監督をやっています」

「一昨年、クラブの財政的に非常に厳しい状況に陥って、選手もしっかり補強できない状況になりました。そのチームを他の監督に任せるのも失礼にあたるということで、甲斐監督が自ら指揮することになったんですが、去年も上位にいたんですね」

「しかもシーズン中に攻撃の核だった原田快がバルセロナBに、毛利元亮がレアル・ベティスに移籍したんです。その2人が移籍しながらも、下部組織出身の選手が力をつけて12チーム中の4位を保ったチームなんですよ」

「下部組織で育った選手がいるが故に、今年は選手の放出がほとんどありませんでした。去年からやってきた積み上げを生かし、めちゃめちゃ今固いフットサルができている感じなんです」

——名古屋はどうですか

「シーズン開幕前の『オーシャンカップ』でも圧倒的な強さを見せて優勝しました。でも今はちょっと転換期ではあります。何年かに一度他チームの主力を移籍させるのですが、今年はまさにそれをやった年です」

「清水和也という日本代表のストライカーをフウガドールすみだから、金澤空というスピードスターで今売り出し中の選手を、立川アスレティックからそれぞれ移籍させて新チームを作ろうという段階です」

「ただ準備期間も少なかったり、日本代表の主力だったのに去年はチームでの出番が少なかった水谷颯真が今年は出場機会を得たことで、金澤なんかはなかなか今出番がなく、さらに転換期にある難しさに加えて、ちょっとポジション的にもピヴォ(FW)の選手が今増えでバランスがあまり良くないですね」

「将来が期待されている宮川泰生も7月9日に脳しんとうになり、まだ復帰プログラムの最中だと思いますので、多分プレーできないと思います」

——堅実な町田と調子の波に乗れない名古屋という感じですね

「名古屋はここ3節で1勝1分1敗と勝点4しかあげられないというあまりよくない状態で町田とぶつかります。しかも町田はホームゲームに毎試合1000人以上を集めるので、今回は完売も予想されるのではないかと思います」

——町田と名古屋の選手の出入りはどうですか

「昨年の途中に、町田の監督の息子である甲斐稜人が名古屋に加入しています。また、金澤は町田ゼルビアのU-18にもいたので、名古屋の選手として町田に凱旋する形になろうかと思います」

——それぞれのチームの注目選手を教えてください

「名古屋ではまず、現在得点ランク1位の8番アンドレシートですね。元スペイン代表の選手で、後ろで組み立てながらスキを見て上がってきて確実に点を取る選手です。前節のバサジィ大分との試合でも、普通の人には見えないようなシュートコースでFKを突き刺して同点に導いていました。昨シーズン途中から加入してリーグMVPになった、格の違う選手です」

「それから10番ギレルマオという、ブラジル代表の22歳は楽しみですが出場停止です(大分戦でデビューしていませんでした。確認不足です。申し訳ありません)。11番清水も新天地に移籍してどんな活躍をするのかというのにも注目ですし、日本代表キャプテンの15番吉川智貴はフットサルの教科書みたいな選手なんで、この選手も見ごたえがあるかと思います」

——対する町田はどうですか

「まず注目してほしいのは、キャプテンの8番伊藤圭汰ですね。名古屋の攻撃をどれだけ彼が止められるかがポイントになってくると思いますし、攻め上がった時のパンチ力もある選手です」

「それから間違いなく目立つのは、ゴレイロ(GK)の12番ジオヴァンニです。彼がどれだけシュートストップできるかというのもあります。また攻撃が停滞したときに攻め上がって、5人目のフィールドプレーヤーとなって数的優位を作るような役割も果たす、足下の技術のある選手です」

「マンチェスター・シティでも、GKが最終ラインまで上がって組み立てに参加しますが、ジョゼップ・グアルディオラ監督もバルセロナの監督時代にフットサルも見に行ってて、 ヒントを得ているという話があります。もしかしたら将来的にサッカーで見られるような形もあるかと思うんで、ぜひそこは注目してほしいですね」

——試合会場は

「町田市立総合体育館という、JR横浜戦の成瀬駅から歩いてそんなに遠くない、坂を下っていったところにある体育館ですね。町田駅の隣の駅ですね。16時キックオフで、ABEMAでも無料放送があるので、会場に行けない方もぜひ見てほしいと思います」

 

おお、どちらも首位ながら難敵を迎えています。これは町田に宿取ってもいいかも、ぐらいな感じじゃないでしょうか。

で、この下は河合拓さんのインタビュー動画です。このインタビューが原稿にすると上記のようになりますという、バックヤードを知りたい方向け。参考になれば幸いです。

(残り 25文字/全文: 2816文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ