森マガ

町田vs清水の激闘にかつての清水vs鳥栖を思い出したのは私だけではなかった件

5月21日に開催されたJ2リーグ第17節、町田ゼルビアvs清水エスパルスは至る所にドラマが詰まっている90分間でした。もしもご覧になっていらっしゃらない場合は、ぜひDAZNでご覧ください。

「J論プレミアム」さんで試合評も書いています。

パスワークでは清水が上。町田が奪いに行ってもポンポンはたいて体も触らせません。それでも追い続けた町田の勢いに清水は少しずつ体力を削られていきましたが、そこには町田の黒田剛監督の冷徹な判断がありました。

町田はロングスローができる翁長聖を有しているので、アタッキングサードではスローインになるたびゴール前の空中戦に持ち込めます。ということはFWも自陣ゴール前まで戻らなければならず、そこから前線に出て行くことで相手FWは普段よりも運動量が多くなります。こういう地道なことまでやって次第に戦局を有利にしていくあたりは、黒田監督のしたたかさと言えるでしょう。

試合後、吉田豊と話をすることができました。2人で語ったのは、この試合が鳥栖vs清水と構図的に似ていたということ。サッカーの上手さという点では清水のほうが上。ですが勝負はそれだけでは決まらない。そんな話をした後、吉田は「すぐルヴァンカップもあって連戦なので切り替えていきます」と前を向いていました。

そう言えば、この日の清水には元鳥栖の選手として吉田以外に権田修一、高橋祐治、白崎凌兵がいました。町田には金明輝コーチがいました。町田にとってはいろいろな部分を含めて相手を分析しやすかったのだと思います。

それから最後に戦術的なことを。

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