森マガ

練習取材はサッカーだけじゃなくて人生のお勉強

9日の練習取材の記事ですが、12日の水戸戦への戦術確認と思われる部分がありましたので、試合が終わってから公開します。

 

先週、練習取材に行っていろいろ勉強、というか感銘を受けたので今週もまた町田ゼルビアの練習取材へ。ここでもまたとても大きな「学び」がありました。

確かに練習取材では、自分たちのサッカーは何を大切にしているのか、次の試合ではどこを気にしているのか、成長のための訓練と相手の弱点や長所の分析結果などを見ることができます。あまり具体的なものは非公開練習のときに行われているにしても、練習内容を分析すると、うっすらポイントは見えてくると思います。

より詳しく内容を理解しようと思う人は、コーチライセンスを受けると、その授業の中で練習の組み立て、オーガナイズの方法などを教えてもらえるので、たとえば「ダブルボックス」の練習が何をしようとしているのか、大まかに知ることができるようになります。

ただ指導の現場はそういうサッカー的なことよりも、いかに選手全員に理解してもらうか、どうやればチームとしてまとまることが出来るか、モチベーションを上げることが出来るか、などのマネジメントが大きなウエイトを占めます。その意味では、練習取材で多くのヒントを得ることが出来るのは、「管理職」ということになるかもしれません。

先週の練習では選手の対立を収めるのに、遠くからコーチが声をかけて雰囲気を変えました。今週の練習では、トレーニング中に選手が疑問を大声で質問したとき、どう答えていくかという部分で、タイミング、声のトーン、話の内容などがとても素晴らしく、なるほどこう受け答えすれば物事は前に進むだろう、という勉強になりました。

ということで、サッカー好きの管理職のみなさん、「今日の午前中は管理職研修に行く」と言って町田の練習場に行くといいと思います。

 

また黒田剛監督が20分以上、座って囲み取材に応じてくださいました。この監督も選手も座って話をすることが出来る、という環境は他のクラブでもほしいところです。

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