森マガ

J1リーグ第1節 広島vs札幌 誤審を認めて扇谷健司委員長が陳謝(全文あり)

本日、急きょメディアブリーフィングが開催され、扇谷健司審判委員長が2月18日に開催された広島vs札幌で得点とすべきところを認めなかった誤審があったとして陳謝しました。

問題の場面は74分、広島のCKの場面。ファーサイドにボールを流して河村拓夢がヘディングで合わせたのですが、GK菅野孝憲が左足に当ててはじき返します。

扇谷委員長はこの場面で菅野が弾いた時点でボールはゴールの中に入っていたことを認め、昨日広島まで出かけて謝罪したことを明かしました。

原因としては、VARが最初に映像を見たときは入っていたと思ったものの、その後拡大していくとぼやけてしまって確信が持てず、判定を覆せなかったということでした。このような場面では通常判定に使うような静止画で確認するのではなく、スロー画像で確認したほうがいいということがまだ徹底できていなかったと語っています。

なお、DAZNの画像に比べるとVARが見る画像は多少画質が荒く、ゴールラインテクノロジーの導入については以前から話をしているができるのが一部のスタジアムに限られてしまうので導入は難しいということでした。

VARを担当した審判は割り当て停止というよりも、現在ショックを受けている状態なので復帰までサポートしていきたいとしています。

「ただ現状ですね、非常に今、精神的にも厳しい状況ですので、少しサポートしながら、復帰のタイミングを待たせていただければありがたいなというふうに思っております」

扇谷委員長は頭を下げるのと同時に、審判への誹謗中傷は差し控えてほしいとお願いしていました。

扇谷委員長の締めくくりの言葉

「すみません。もしご質問がなければですねちょっと最後に一言だけ。まずは本当に今回こういった判定になってしまったこと審判委員会の委員長として、サッカーに関わるすべてのみなさんにお詫びさせていただきたいというふうに思っております。本当に申し訳ございませんでした。

ただ、審判員はベストを尽くしてやってくれてると私は思ってます。間違いなくそうです。なのでぜひですね、彼らに対する誹謗中傷そうしたことは、本当に避けていただきたいというふうに思っております。

今この状況で私がこんな偉そうなことを言えるかどうかわからないんですけれども、やはり彼らにも生活があります。ぜひ彼らに対する誹謗中傷、そうしたことが起こらないようにお願いできればというふうに思っております。本当に今日はお忙しい中ですね、お集まりいただき、ありがとうございます。そして本当に改めてですね、申し訳ございませんでした」

 

 

過去、このような会見が急きょ行われたことはなく、その意味では非常に透明性の高い出来事になったと思います。

 

なお、今日の会見の全文は会員様向けに掲載しておきます。

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