森マガ

【日本代表取材】森保一監督続投決定 その記者会見の様子(全文掲載)

11時57分、日本サッカー協会からいつものお知らせメールのふりをして「JFA メディアインフォメーション」が来ました。ところが中身は「日本サッカー協会(JFA)は本日12月28日(水)17時30分より、SAMURAI BLUE(日本代表)監督 発表記者会見を下記の要領で行います」というもの。

さっそく会見に出席し、いろいろ話を聞いて参りました。

田嶋幸三会長

急な記者会見連絡もかかわら多くメディアのみなさまお集まりいただきましたことを本当感謝いたします。改めまして、本日、午前11時から行われました日本サッカー協会臨時の理事会で、森保監督を継続してサムライブルーの監督にすること、契約することが決定しましたので、みなさまに報告申し上げます。

ベスト8の新しい景色を見ることはできませんでしたが、このベスト8の新しい景色を見るために一番ふさわしい監督であること。そこが一番ポイントになりました。また、日本サッカー界、日本社会に対する影響をポジティブに与え、それだけではなく国際的に日本サッカーの地位を高めてくれたこと。様々なことを評価しました。

期間は次期ワールドカップまで。契約につきましては、ベスト16の日本代表監督、そしてこれからベスト8を目指す、そしてその次を目指す日本代表の監督としてふさわしい、世界的に見ても恥ずかしくない金額で契約しました。日本のサッカーの指導者の地位向上にもつながると思っています。これから3年7カ月、長い旅を一緒に戦えるように、私たちは協力していきたいと思います。理事会で全会一致で決まったことを報告させていただきました。

 

反町康治技術委員長

本日、臨時理事会の前に臨時の技術委員会を開きまして、そこで技術委員の方とお話をして、森保一監督をサムライブルーの監督として推薦するという形で、理事会に挙げさせていただきました。その結果として理事会のほうで決定されたということです。

ここでどういう形で2回とその前の強化部会という組織なんですが、そこでどのようなプロセスで決まったかを説明させていただきたいと思っております。

技術委員会は強化部会が原案を作成しているので提出するという形になっています。強化部会の部長は私でして、強化部会のみなさまには10月24日、そしてワールドカップの大会後の12月8日に会議を開いて、原案等の作成は私の方に一任するということで任せられておりました。

技術委員会は9月からここ3年間、何カ月かの代表活動の総括を含めて話し合いをずっとしてきました。そして今後どうするかというところは9月からかなり話し合ってまいりました。そして監督適性要件の原案の作成、そして監督適性要件の決定、そして候補者に関する意見交換を技術委員会でさせていただきました。

その結果として監督適性要件に基づく候補者の選定および交渉や選考による一本化を森保監督という形でさせていただきました。そしてこの監督要件制定や選定交渉は委員長および田嶋会長、および田嶋会長が指名する者、岡田武史副会長にお願いされた形になりましたが、この3名によって話し合いを行いました。

そして本日、理事会の前に技術委員会を開きまして、技術委員に説明をした後、上奏したという形になっております。次のページを見ていただきますと、このようななっております。


10月24日に強化委員会、11月2日に技術委員会、これはワールドカップの前の話です。それでワールドカップを終えた後、12月8日に強化部会、12月12日技術委員会ではワールドカップの成績を踏まえた協議をしてまいりました。

そして今の3者での会議を開いたのが12月21日です。
そして本日、臨時技術委員会そして臨時理事会で決定という形になっております。私からの説明は以上です。

 

森保一監督

本日は年末のお忙しいなか、日本代表監督就任記者会見に足を運んでいただきありがとうございます。まずはこれまでの応援、そして一緒に戦ってくださったすべてのみなさまに感謝を申し上げたいと思います。これまでの応援ありがとうございました。

本日、田嶋会長から2026年のワールドカップに向けて、日本代表の監督を改めて命じていただきました。日本代表の監督をもう一度続けていくことにおきましては、非常に光栄な気持ちとミッションの難しさ、責任の重さを考えると、身の引き締まる思いでいます。

次のW杯に向けて、まだ見ぬ新しい景色を見るために向かう道のりではありますが、一戦一戦、結果に覚悟を持って挑戦していきたいと思います。そして、われわれの活動が多くのみなさんに支えられていくという感謝の気持ちを持ち、日本人の誇りと日本人である喜びをもって、職責を全うしたいと思います。

これから先の活動においては、これまで以上の難しさがあると思います。我々はこれまでの日本サッカーの歴史の積み上げを生かしつつ、次のワールドカップに向けても確実に積み上げをしていけるよう、時代の変化に対応しながら、勇気をもって挑戦し続け、選手の価値、日本サッカーの価値、スポーツの価値を上げられるように全力を尽くしたいと思います。

間違いなくこれから先の道のりは、厳しく、険しいものになると思います。しかしながら普及、育成、Jリーグのみなさん、関係者というサッカーファミリーの力、サポーターの力、国民のみなさんの力をお借りできれば、必ずすべての困難は乗り越えられると思っております。日本に不可能はないという信念を持ち、挑戦したいと思いますので、みなさんの一丸、応援、共闘、どうぞよろしくお願いします。

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