森マガ

【カタールワールドカップ旅行記】醒めない夢もあるかもしれない

壮絶な決勝戦は、この物語の結末にふさわしいエンディングを迎えました。深夜まで続いたお祭り騒ぎは一夜明けて興奮を残しつつ、静かに日常に戻ろうとしています。

いろんな場所で工事が始まりました。

南米サッカー連盟が出していたPR拠点はすぐに柵が設けられ、取り壊し工事が始まっていました。

スークワキーフに作られていたテレビの特設スタジオも整理が進んでいます。

ファン・フェスティバルの会場も今日はひっそり。入れないようになっていて、片付けが進んでいるのが分かります。

それでも多くのものは大会期間中のまま残っていて、どうやら明日以降は本格的に日常に戻りそうです。

時は進んでいますが、それでも街中には誇らしげにアルゼンチンのユニフォームを着た人がいます。人数が多いので、きっとアルゼンチンから来た人に加えて、地元の人で青と白のストライプを身に纏っている人もいるのでしょう。彼らには「まだ浸っていたい」という気持ちがあるのではないでしょうか。

カタールにとって多くの国家予算を注ぎ込んだ一大イベントは終わりました。様々な否定的な報道もなされましたが、少なくとも僕に接してくれた人はみんな笑顔で、親切で、気を配ってくれて、何とかこの大会を成功させなければという使命感に燃えていたと思います。

実際、すべてのスタジアムがメトロやバスで結ばれてアクセスしやすく、観やすくも雰囲気もある場所でした。こういう機会を作ってくれたカタールの人にはずっと感謝の念を表しておきたいと思います。

今日、もう日本に帰国しますが、まだすべての解体が進んでいるわけではないドーハから旅立てるのは、僕にとってはまだ夢の中でいられるということだと思います。いつまでもこの大会のことは覚えているでしょう。

Thank you Qatar, perfect host.

 

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