森マガ

日本代表取材記 久保建英が何を話していたか

信頼度抜群の「文春オンライン」さんに「『僕が一番良かった』久保建英の一言に報道陣震撼 森保監督への反抗説も飛んだ“ベンチ入りせず”」というのを見つけ、もしかしてこのときのミックスゾーンの話かもしれないと思って、スペイン戦後の久保の話を全文起こしてみました。

なぜかというと、「僕が一番よかった」という発言を僕は聞いていないからです。ただ、この記事を否定するつもりはなくて、もしかしたら他のところで止まってそういう話をしたのかもしれません。

久保は試合前はぶっきらぼうなものの、試合後は報道陣と笑い合っています。特に今回のワールドカップメンバーに入ってからは報道陣を笑わせる余裕も出てきたと思いました。

 

【スペイン戦後のミックスゾーン】

(登場するなり)うれしいですね。よかったです。(前日の固い対応と違ったので報道陣から笑い。久保も笑いながら)よかったです、よかったです。

——今の気持ちどうですか?

いやー、もう終わったかと思いましたけど。もうすぐ着替えて戻って。そしたら1点入ってと思って、そしたらすぐまた2点入って、もうびっくりしましたね。正直、あんなうまくいくと思ってなかったので。

——前半から本当に苦しい戦いではあったと思うんですけども、ピッチの中はどうだったんでしょう?

僕個人的なことを言わしてもらうと、今日は体もキレてたのでこのままやってやろうと思った矢先の交代だったので、そこはちょっと悔しかったですけど。

もう出てない自分ができることは味方を信じることだけだったので、プレスの仕方も変えて、前から、前半が行ってもよかったですけど後半から行こうという話をしてたので、そこはある意味前半を捨てた形になりましたけど、最少限の傷で後半に臨めてよかったかなと思います。

——前半相手をかき回せましたか?

ドイツと違って本当に前半やることやれたと思いますし、何度か惜しいシーンもあって、カウンターも嫌がってたと思いますし、本当になんだろう、僕もコンディション良かったし、いいプレーしたと思うので、そういった意味で本当にドイツ戦よりも悔しかったですけど、次もありますし。次は前半で交代させられないように、前半のうちに出るチャンスがあれば、結果を残すしかないのかなと思いましたね。

後半ベンチの選手は全員ベンチの前で肩組んでましたが誰か言い出したのですか?

1人しかいないですよね。それはもう言わなくてもわかると思うんですけど(笑)。

——そう思って質問したんですけど(笑)。

そうですね、みんなにイエローもらうから静かにしてくれって言われてましたけど、それでも「1枚もらってないからいいんだよ」って言って。それでもスタッフになだめられて渋々戻ってましたけど、なんでしょうね、ああいう熱い選手がチームの雰囲気を良くしてくれるというか。

本当に今日は前半もやっぱり行ってたと思いますし、前から行けるところは。ドイツみたいに何もせず引いてたわけではないので、そういった意味では、あの固さなら、スペイン相手に1点でしのげるなら、あんまり日本から点取れるチームはいないのかなというのは改めて思いましたね。

——終わったあとスペインの選手と何か会話をしました?

終わってからもう何人かと話しましたし、お互いのチーム、チームの現状だったり若い人は基本的に仲いいので、家族の話だったり、彼らは余裕があるので何か「決勝であったらいいね」みたいなこと言ってましたけど、僕たちにはそんな余裕がないので次のクロアチア戦に向けてしっかり準備してくればいいかなと思いますし、彼らも安心してると、また今日みたいに足元をすくわれかねないので。でもわかってると思いますから、お互いにいい準備ができたなと思います。

——東京五輪のスペイン戦の後に号泣して倒れ込んだ姿が今でも印象的なんですけど

スペイン戦では僕泣いてないと思いますけどね。もう何でしょう、今日は、今日の、今日の交代を予想してなかったので、正直、個人的なことだけ言わしてもらうと、すごい悔しかったですし、本当にチームの、何て言うんでしょう、戦術なので、前から行くのであれば、もっといいプレーできたと思いますし、ボールは足下に付いてたし、取られてもしなかったので、もっと俺のところにボールくれ思ってましたし、もう何でしょうかね、コンディションはいいので、次にチャンスがもらえたってことをチームメイトに感謝して、次のために準備をしていければ。

初戦は本当に僕もコンディションあんまり良くなかったですね。今思うと。今日の試合と比べると。やっぱりあそこの右で自分はフィットしてるなと思いましたし、代表だと、もっと、さっきも言ったように前半から結果を出すしかないのかなと、次はチャンスがあれば思いますね。

ありがとうございました。

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