浦和vs鳥栖を受けての鳥栖の川井健太監督についての分析
8日に開催された浦和vs鳥栖は、2-1で浦和の勝利となりました。
その試合の采配で面白かったのは鳥栖の川井健太監督が2点をリードされた56分、いきなり3人の選手を交代させてシステムを変更したことでした。その後鳥栖はリズム好転させます。追いかける展開なので大胆に選手交代するのは分かるのですが、この策を持っているのなら、なぜ使うタイミングがここだったのか。
まず他の記者が3人交代させた狙いを質問して、川井監督はこう答えました。
「やはり少し停滞感がありましたし、何かしら前にもっとスペースを突きに入れるような選手を送り込んだところ、と、まあそこは本当にどちらに入るかわからないところがありましたね。でも僕が選んだ事を、こういうふうにね、しっかりとリスペクトしてくれて点を取ってくれたことを本当に感謝しますし、システムを変えてどうこううろたえるような選手たちじゃないので、そういう意味ではうまい攻撃では活性化できたじゃないかなと思います」
続いて聞いてみました。
——今ちょうど話が出た3枚替えのあと、確かに鳥栖はリズムを取り戻したように見えたんですけれども、あれはもうちょっと早くてもよかったじゃないかというふうにも思いました。あれは監督のゲームプランとして、どうだったのか教えていただけないでしょうか?
「そうですね。今おっしゃることもすごく理にかなっていると思います。なんならスタートからでもよかったかもしれないですよね。はい。
とはいえ、やはり我々がまず今求めていること、戦前に対浦和さんで一番勝てる要素があるスタートの11人を選んだことには全く後悔はないですし、彼らもよくやってくれたと思います。本当にこれは見方の問題で、本当にスタートの11人が本当に素晴らしいもしかしたらジャブを与えていたかもしれないですよね。あの50分までの間に。
だから、その後出た選手がああいうふうに点を取れたかもしれないので、そこは結果論の話にはなるので、あまり僕は選手たちが大きく言うことはないです。ただもちろん、本当に今おっしゃっていただいたように僕自身はもう少し早くしたらとか、何だろう、もしかしたら変えなかったらあと3点取れたんじゃないかとか、そこはもうわからない部分ありますので、ただいろんな選択肢は本当に持ってみたいと思います」
僕がこの交代策で一番注目したのは小野裕二の使い方でした。彼が入ることで鳥栖は最後のアクセントを付けることが出来るようになり、浦和の守備が狙うポイントをずらすことができます。ただし、FC東京戦での負傷が長引いていて、あまり長い時間使えないのかもしれません。
川井監督とコメントと、小野選手のプレーぶりを見ながら鳥栖が現在どこを目指しているのか見える気がしました。
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