三菱重工浦和レッズレディース WEリーグ逆転優勝に向けて新戦力デビュー 櫻井まどか選手には吸収力がある(無料記事)
三菱重工浦和レッズレディースが大宮アルディージャVENTUSに3−0で圧勝。さいたまダービーで地力の違いを見せる
2025年3月15日、NACK5スタジアム大宮で行われたさいたまダービーで、また一人、個性を感じる選手がデビューしました。ウィンターブレイクに三菱重工浦和レッズレディースに加入した櫻井まどか選手です。82分に左サイドバックとしてピッチに入り試合を引き締め、3−0の完封勝利に貢献しました。

勝利の喜びを分かち合う櫻井まどか選手と高橋はな選手 Photo by Ke X→@ke780kx5 instagram→@ke_photo410 TOP写真も
櫻井まどか選手はチームに活力を与えるキャラクター
櫻井選手はニッパツ横浜FCシーガルズから三菱重工浦和レッズレディースに移籍してきました。意外に感じるかもしれませんが、ニッパツ横浜FCシーガルズでも、必ずスタメン出場していた選手ではありません。例えば、後半に交代出場し、持ち前の運動量と思い切りの良いプレーでチームの勝ち越しや逃げ切りに貢献してきた印象が強く残っています。チームに活力を与える存在です。
「今後、益々、伸びていく可能性がある」と、楠瀬直木監督
この日の櫻井選手のプレーについて、三菱重工浦和レッズレディースの楠瀬直木監督は監督会見でコメントしました。
「本当に頑張り屋さんで(トレーニングでは)グラウンドに一番に来て最後まで残っている。それを繰り返している。実は度胸も座っています。パワーもあります。
22歳で加入して、ウチでやっていることや僕が言っていることを理解するのに時間を要して、めげてしまうのではないかと(心配に)思っていました。でも、どんどんと吸収していく。先輩たちもかなり認めてきている。今日は攻撃では出番がなかったですが、守備ではスライディングをして防いだ。あの時間にピッチに入って、きちんとゲームに入れる非凡な能力があると思っています。素直さがあるので、今後、益々、伸びていく可能性があると思います。注目していただければと思います。」
交代枠をフルに使える戦力が整ってきた
この日は、櫻井選手のみならず、交代で入った藤﨑智子選手、島田芽依選手、平川陽菜選手、岡村來佳選手がのびのびとプレーしました。77分に島田選手が追加点。88分には自らが倒されて得たPKを藤﨑選手が決めてダメ押し。高橋はな選手がPKキッカーを藤﨑選手に譲りました。

入場者数は3千909人。白熱の一対一にスタンドが沸いた Photo by Ke X→@ke780kx5 instagram→@ke_photo410 TOP写真も
三菱重工浦和レッズレディースはリーグ戦三連覇を狙います。しかし、2024−25 SOMPO WEリーグ 第13節を終えて、まだ、首位に立っていません。そして、3月23日(日)には熊谷スポーツ文化公園陸上競技場でAWCL(AFC女子チャンピオンズリーグ)準決勝・武漢江大戦が行われます。この日は、怪我の塩越柚歩選手が帰ってきました。復帰したばかりの猶本光選手は温存しました。見るからに選手層の厚いチームとなりました。若い世代の選手の台頭は、ポジション争いを激化します。三菱重工浦和レッズレディースは王者に相応しいチーム力を見せ始めています。
(2025年3月15日 石井和裕)