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長野風花選手 リバプールから一時帰国 「日本の女の子にもっとサッカーが広がってほしい」サッカー少女たちと過ごした東京での1日

『FUKA TALK! COPA ICONEDITION』で語られたこだわりとサッカー少女への気遣い

イングランド女子プロサッカーリーグ・WSLは2024年12月15日の試合を終えウィンターブレイクで束の間の休息。2025年1月18日に再開となります。リバプールでプレーする長野風花選手は、この期間を利用して一時帰国しています。

長野風花選手との対面で大喜びのサッカー少女

欧米でプロフェッショナルを実践してきた長野風花選手

2024年12月21日は、たくさんのサッカー少女に囲まれる1日となりました。昼は江戸川区で主に少女を対象としたクリニックイベント『Who Wants To Be The Next FUKA』、夜は渋谷でサッカー少女たちと対話する『FUKA TALK! COPA ICONEDITION』。忙しいスケジュールながら常に笑顔。暖かな人柄とプロフェッショナルなこだわりが、この日、出会ったすべての人に伝わったことでしょう。

WE Love 女子サッカーマガジンは昼夜を通して長野選手を取材。記事後半で2025年の抱負を含むコメントを掲載しています。

サッカー少女たちの質問に答える長野風花選手

リバプールでプレーする長野風花選手がCOPA ICON(コパ アイコン 2)を絶賛する理由

その夜、サッカーショップKAMO渋谷店のシューズ売り場は閉店後ながら熱気に溢れていました。詰めかけたのはお父さんに連れられた小さな女の子、部活やクラブでのトレーニングを終えて駆けつけたと思われる女子高校生……長野風花選手がアディダスのレザーサッカースパイク COPA ICON(コパ アイコン 2)を手に登場すると歓声と拍手が起こりました。

COPA ICON Ⅱ(コパ アイコン 2)を手に笑顔の長野風花選手

サッカー少女時代からスパイクに対するこだわりがある

長野選手は、サッカー少女時代からスパイクへのこだわりがあると言います。

「色にも、けっこうこだわっていました。小さな頃は、暗めの色のスパイクを履くと自分のテンションが下がってしまうので、白とか黄色とか、自分の好きな明るい色を選んで履いていました。」

イングランドのピッチは日本とはかなり違います。リバプールへの移籍当初は苦闘したと言います。

「今日、一緒にプレーした女子に聞いたら『いつも土のグラウンドでプレーしている』と言っていました。ピッチの環境は日本と大きく違うところですね。イングランドの人たちは小さな頃からずっと芝でプレーしています。そこは『いいな』と思うポイントですが、その芝がとても緩いです。ぬかるんだピッチでプレーすることも多いから、イングランドの選手はとても足腰が強い印象です。」

COPA ICON Ⅱ(コパ アイコン 2)を着用し『Who Wants To Be The Next FUKA』で経験と情熱を伝えた長野風花選手

中盤の選手は365度を動き回ります。ボールタッチが多くなるので、長野選手はスパイクのフィット感を大事にしています。コパ アイコン 2は、日本で開発された「ジャパンマイクロフィットラスト」をさらにアップデート。足とスパイクの一体感をより高め、優れたパフォーマンスを発揮します。 

「コパ アイコン 2は軽く、とても足にフィットします。だから、ノー・ストレスというか、これまでにない履き心地ですね。」

憧れの選手と同じモデルを履ける!サイズは2センチから

長野選手は、コパ アイコン 2の発売はサッカー少女にとって嬉しい知らせだと話します。その理由の一つが発売サイズです。

「私の足のサイズは22.5センチで、かなり小さいので、今までは履きたいモデルを履けないことがありました。2センチから発売されたのは、女の子にとってすごく良いことだと思います。」

サイズの小さな女の子にも、憧れの選手と同じモデルのスパイクを履くチャンスが広がったのです。長野選手を見つめるサッカー少女たちが、これから、長野選手と同じモデルのスパイクを選ぶかもしれません。

『FUKA TALK! COPA ICON Ⅱ EDITION』はアディダスの新作スパイク・コパ アイコン 2の発売を記念して開催された

熱い視線が集まった『FUKA TALK! COPA ICONEDITION』

『FUKA TALK! COPA ICONEDITION』は通常のトークイベントよりも、参加者からの質問に答える時間を長く設けて行われました。たくさんの質問に一つひとつ丁寧に答える長野選手の姿が印象的でした。

会場のサッカー少女にとって忘れられない1日となっただろう

言語での苦労について

「リバプールは強い訛りのある地域です。最初は本当に苦労しました。今でもわからないことはありますけれど、わからないことは『わからない』と素直に話し、自分からたくさんコミュニケーションをとるようにしています。」

これだけは負けない一番の強みについて

「私は身体能力が高くないので、小さい頃からずっと予測して勝負してきました。守備でも攻撃でも予測を大切にしています。」

ときには熱く語る

ジュニア年代の自分に、今、もし会えるとしたら何を伝えたいかについて 

「英語をしっかりやっておきなさい、フィジカルトレーニングをしっかりやってと言いますね。」

一番仲良しの人は誰かについて 

「仲良しの人はいっぱいいますが、一番仲良しなのは南萌華(ASローマ)です。中学1年生の頃から浦和レッズレディースジュニアユースで一緒にプレーして、アンダー年代の世界大会にも一緒に行きました。毎日、LINEもして仲良くしてもらっています。

長野風花選手の笑顔が強く印象に残った

小学生の頃にしていた練習について

「とにかく壁当てをやっていました。自宅の近くの公園に壁があったので、いろいろな種類のキックを蹴って、上手く止めて、そこからターンして……延々とやっていましたね。

女の子が男の子と一緒にプレーする際の萎縮やプレッシャーを打破するコツについて

「何をしても上手くいかない日はあります。小さな頃は特に多かったです。上手くいかなくても、そのときの自分の100%を出すことは必要ですが、次の日には上手くいかなかったことを忘れ、完全に頭をリフレッシュした状態でやっています。

私も、男の子と一緒にプレーするのが嫌でした。萎縮しちゃいますよね……そう、わかる、めっちゃわかります。サッカーを楽しいと思う気持ちが今でも大事だと思っています。自分がたくさんボールを触りたいとか、ちょっとチャレンジしてみようとか……自分が楽しみながら、チャレンジしながら、やりたいプレーをやるのが一番良いんじゃないかな。」

サッカー少女からの鋭い質問にハッとする場面も

どのようなモチベーションで苦手なポイントの練習をしているのかについて

「今でも、海外でプレーすると自分ができないことを実感します。苦手なことは成果が出づらいけれど、私には夢や目標があるので、それを達成するために強い気持ちで自分の苦手なことと向き向き合っています。」

サッカーを上手くなるためには足が速くなる必要があるかについて

「足が速くないとサッカーが上手くならないということは絶対ないですね。サッカーは一人でやるものではないし、11人、一人ひとりの良さが必ずある。自分の強みを伸ばすのが一番大事なことだと思います。

夢や目標の達成のために苦手なことと向き合う

たくさんの話を聞き、一緒に記念撮影をしたサッカー少女たちは、微笑みで長野選手を見送り、帰路につきました。お互いの思いが伝わる貴重な時間となりました。

サッカー少女と一緒にピッチを駆けた『Who Wants To Be The Next FUKA』

『FUKA TALK! COPA ICONEDITION』と同日にクリニックイベント『Who Wants To Be The Next FUKA』が開催されました。

江戸川区で開催した『Who Wants To Be The Next FUKA』

「このようなイベントを地元で開催できたことが、まず本当に嬉しかったです。女の子たちが楽しんでくれたので、私自身がすごく楽しんでしまったような時間でした。」

このイベントは、長野風花選手の経験と情熱を通じて、夢見る子どもたちを応援するとともに、地元・江戸川区にサッカー文化を根付かせ、地域の絆を深めることを目的に江戸川区内で開催されました。

サッカー少女に囲まれる

サッカー少女も笑顔、保護者も笑顔、協力いただいた企業・団体の皆さんも笑顔。快晴の下で、幸せな空気に包まれるイベントとなりました。

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